<3年前のリーマンショック時の保有株の含み損85万円>
ギリシャの財政破綻危機を軸としたEUヨーロッパ経済危機の先行き不透明感やアメリカ経済の低迷などから世界同時株安、今日の日経平均も186円下がって8400円をわりこみ8374円でひけた。世界経済メルトダウン、リーマンショックの再来か?
3年前の8月、日経平均株価が13000円台であったのが9月16日に世界第4位の証券会社、リーマンブラザーズが倒産し11600円まで日経平均がさがり翌10月10日には5年ぶりに9000円をわり8276円にまでさがった。その時の私の保有株式の含み損は85万円ほどになっていた。
金融機関への公的資金の投入や新興国の高度経済成長により翌年6月には日経平均も1万円を回復、2010年4月には11000円まで戻ったが5月にはまたぞろギリシャ金融危機が再燃、1万円を割った。
今年の1月4日10398円でスタートした株式市場は上場企業の好業績を背景に12月には12000円を突破するかの予測がなされていた。株価は今が底値で株式投資の絶好のチャンスで無理してでも買っておくべきとの専門家と称する人たちのご託宣であった。
そんななか、3月11日、東日本大震災勃発で回復基調にあった日本経済も減速、円高が追い打ちをかけ、日経平均も1万円をこえるどころか8500円~9000円をいったりきたり。週刊誌ネタでは暗黒の世界経済を予測し大暴落がくるから即刻現金化しておき、底値になった時の購入資金として準備しておけといった情報が踊った。
ギリシャがデフォルトに陥り、負債の返済ができませんという非常事態におちいると、ギリシャ国債などを保有しているEU諸国や世界各国の金融機関に大ダメージを与え、株価大暴落の引き金となる。G20などが行われても市場に安心感をもたせる打開策がなかなかでてこない。それがニューヨークや東京の株式市場に反映、今日の株価となったようだ。
<今日時点の保有株式の含み損100万円>
含み損の半分は銀行株、太陽電池や復興関連、自動車関連なども軒並み下がっている。
日本の国債発行残高がGDPの2倍以上で世界1危ういはずだが国民の金融資産1200兆円を背景とした国内保有比率が高いので相対的に安心感をもたれ、円高基調がおさまらないが、震災復興やデフレなどにより日本日本経済が低迷、さらに財政が悪化すれば第二のギリシャになりかねない。さあ、この際、損を覚悟に保有株を現金化し、暴落時の株購入資金を確保すべきか。世界の良識を信じ、日本企業の底力、日本人の叡智を信じ、株を長期保有しておくか、分かれ目ではある。まあ、どちらかと言えば後者なのだがね。この3年で株取引上の利益は毎年10数万円でているが、含み損は損切りの決断不足の結果である。保有企業の経営基盤はしっかりしていると思えるが株価だけは外国投資家の動向や為替動向などで上下してしまう。