ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

今時、携帯を忘れたら?もと女性コンサルと空港で再会!

2010年10月16日 | アフターセブンティ

 私が拠点のマネジャーをしていたころ、二人の女子大生がはいってきた。二人ともコンサルタント志望で一人は立命館大学経済卒のHさん、一人は福岡大学商学部卒のNさんですこぶるアグレッシブな二人であった。

 Hさんとはコンサルティングや幹部教育で行動をともにしたが持ち前の積極性で受注のキーポイントとなるライバル調査を休日独断で実行、受注の決め手になった。幹部教育でもむくつけき男どもにしっかりインパクトを与えていた。

 もう一人のNさんも24時間仕事中心のプロ魂に燃え拠点戦力になるべく頑張っていた。もっともプライベートではどんな生活ぶりか不明ではあるが、男連中は休みなしの仕事ずけであったわけでそれにあわさざるをえなかった部分も多かったろう。Hさんは30歳で結婚、今パリに在住。Nさんは人材教育にあけくれた生活に終止符をうち35歳で結婚。女子社員教育などやらせたら十分プロで食ってゆける実力はあると思うが、私とは15年ほど仕事をともにしたことになる。その彼女から福岡に行くので1~2時間あいたいという。


 天神にでかける口実ができる御誘いはありがたく、妻とのスケジュール調整をしてでかける。ところが出発間際まで先約の白アリ調査を依頼しておったものだからそれが長引き、ばたばた出かける始末、西鉄特急にのりしばらくして携帯電話を持ってくるのを忘れたことにきずく。しまったと思ったがどうしようもない。

 飛行機の到着時刻にはつけるだろうとたかをくくっていたが、第二ターミナルと思っていたのが間違いで第一ターミナル着であることがわかる。あわてて向かったがすでに到着済みで乗客はすべて出てゆかれましたよと案内嬢。携帯のない時代はこんなことがすれちがいで人生を大きく狂わしたわけだが昨今は携帯があるおかげで待ち合わせで困るということは皆無になった。ところがその携帯を忘れたものだからどうしようもない。


 こんな時の原則はお互いにうろうろしないこと。どちらかが定位置におればさがしあてることができる。山で迷ったら位置が分かるところまで戻ることが重要なのである。そして到着出口で少し待っているとみなれた笑顔のNさんが出口からでてきた。福岡で2泊するということで小さめのキャリーバッグをもち軽快なスタイルの彼女、結婚して顔の色つやがよくなり新妻としての魅力にあふれていた。

 コンサルというしごとは外から見るほどカッコよいものではない。経営者と同じ姿勢で24時間ともにいるという基本スタンスがいる。おまけに事務所に帰ればコンサル会社としての業績維持業務がまっている。つまらん上司もいる。クライアントの業績、自分のつとめているコンサル会社の業績、ストレスはたまる一方。

 彼女も外にでれば生き生き教育コンサルタント、事務所に戻ると指示される立ち場になりストレスもたまる。それが今や愛する旦那さまと一緒に生活し十分睡眠もとり、いきいき生活しておれば肌のつやも良くなるというものだ。すべからくストレスが一番悪だね。
 

 ビールで乾杯、彼女の所望のうな重の昼食をとりながら歓談、ひさしぶりに波長のあう同志との再会で気分がやわらぐ。披露宴の写真など見せてもらいながら彼女が幸せいっぱいなのが実感として伝わってくる。今頃、前の職場ではセミナー動員や販促ツールづくりで感動レスの仕事をみんなやっているんだろうなと思いながら、しみじみ今のありがたさを痛感した次第。

 しかしまあ携帯は何が何でも家を出る時のチェックをやらにゃいかんね。いま携帯は日本で7000万台使えわれているらしい。サラリーマンが5500万人、自営業者が700万人、人口12000万人。子供を自転車の前後に二人のっけて母親が携帯電話しながら乗っている危うい日本、携帯の奴隷になっている日本人(世界も同様?)、やはり携帯がないと不便なんだが使いようだね・・・

コメント
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