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Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

独眼竜 ライフ (128) 毛布が恋しくなる季節

2014-09-20 11:31:05 | 独眼竜 ライフ
だんだんと夏の日差しが薄らいで肌寒くなってきました。

今ではあんなに暑かった夏が恋しくもあり。


それは猫とて同じようで、抜け毛はあれど年がら年中同じ毛皮を着ているわけで…

暖かい陽射しの日中は
    ぽかぽか~


夜ともなれば寒いのです。
昨晩、パパさんが『 ライフが寒そうにしてるで 』というので慌てて今季はじめての毛布登場!!

ライフはただでさえ拾われた仔猫時代の猫風邪の影響で、今も鼻と喉が弱く寝ている時もいきなりフゴフゴと咽込んだり、呼吸がおかしくなったりと変なのです。   破壊王でやんちゃ坊主なのに

 
     悪化されちゃぁ困るっすよ~


    なになに? 毛布だしてくれるん?

  
    出すから、はよ寝とけ

そして、いつものお気に入りの籐の椅子に毛布を掛けてやりました。


      ぽあぽあ~あったか~い!!!

そんなわけで昨晩は毛布が気に入ったようで極楽で寝ておった。


今朝、坊主を探してみると…   籐の椅子でまた寝ておった。

    丸まってる…

ライフのお昼寝に毛布が追加されました。とさ

      

夏の夜風は肌衣、秋の夜風は身に染みる

2014-09-18 21:27:28 | 日常
近頃は冷房・暖房いらずで過ごしやすくなりました。

日中暑い時もありますが、それでも随分と気温が下がり一日々と 秋が濃くなっているような気がする。



人と車のいなくなった夏の 深夜にはよく ライフと一緒に外へ出て涼しい風の中、星を眺めていた。

今も時々深夜にライフをお供に外へ出るのだが…

      さぶっ…

ついこの間まであんなに風が肌に気持ち良く感じていたのに、急に風が冷たく感じるようになった。

パセリを見送ったあの日見た スーパームーンだった月も随分と欠けてしまった。

     あぁ…何もせずとも時は経ち、季節は巡っているんだな~


と、夜空を眺めながら秋に想い更けるのである。


今の 星を見ていると、夏の星に比べて輝きが落ちたようにも思える。
      私の眼が悪くなったせいか???

夏と冬の星はとても綺麗に見えるのに、季節によって変わる空気の層の違いだろうか?


本物の夜空を見上げながら


      プラネタリウムに行きたいな~

と、想い更けるのであ~る。

パセリの遺志を継ぐ、セイレム

2014-09-14 15:39:02 | パセリ & セイレム(工房の猫たち)
パセリが旅立ってから1週間が経とうとしています。


皆様には、母や私を気遣い心配してくださって本当にありがとうございました。


ママさんもパセリが亡くなったことで、
自分のオリジナルアクセサリー名であるマダム・パセリ( M.parsley )の名を残していかねば!!と寂しさを抱えつつ前に進もうと頑張っております。


工房&アトリエには セイレムがひとりになってしまい『 寂しくないだろうか…大丈夫だろうか… 』という心配がありますが、セイレムには心強く乗り切ってもらいたいと願うばかりです。


そんなセイレムが心配になり仕事帰りに工房に寄って様子を見に行ってみた。
すると…

   今まで パセリがいつも座って行き交う車を見ていた場所に座っていた!!

驚きました。
今までセイレムがそこで座っていたのを見かけることがなかったのです。

家に帰りママさんも同じような事を言っていました。
今までパセリしか居なかった場所に今度は セイレムが居る…と。

パセリのいない今、
『 今度は自分がその役目を果たすのだ 』とちゃんとその場所を守り、パセリの意志を受け取っていたのかもしれません


      セーちゃん頼んだよ !!!

      


肝っ玉母ちゃんパセリ、願い送り。

2014-09-10 23:46:57 | パセリ & セイレム(工房の猫たち)
9月9日( 火曜日)

今宵は年に1度の スーパームーン だった。
        

    パセリを見送るのに絶好のふさわしい夜だ!!!

皆が口をそろえてそう言った。

   月に明るく照らされた今夜なら、無事あがっていける そう思った。


しかもママさんがパセリを連れて帰って来た時、雨上がりだったせいか空には 大きな虹が架かっていたそうな。


パセリはお店( 喫茶店 )で過ごしていた子で、よく前の道を車が行き来するのを楽しみにずっと見ていた子。
だから、パセリをいつも家族を感じられて道が良く見えて店の特等席の庭に埋葬することにした。

私・パパさん・ママさん・甥とで泥だらけになりながら必死で夜まで穴を掘り、後で兄夫婦達とで家族総出で準備した。
ママさんはパセリを包む布をと、パセリの為にお気に入りの今まで大切にしまっていた作家のサラシを用意した。
パセリの好きだったご飯に・おやつ・花を入れて…。
セイレムも母ちゃんとお別れの挨拶をした。




     皆がパセリに出逢えたことに感謝した。
  
     我が家を生涯の住処として選んでくれたことに感謝した。

     たくさんのパセリの子供たちに会わせてくれたことに感謝した。

     いつも変わらぬ深い愛情と広い心に慰められ支えられたことに感謝した。

     
      パセリ、たくさんの幸せをくれてありがとう!!!!!


     寂しくなるけれど、これからこの場所はパセリに代わって セイレムが守っていくから大丈夫だ!!!
     ( セイレム(娘)の事が心配でたまらないパセリはおちおち眠っていられないだろうが



出逢いがあれば、別れもある。
出逢わなければこんな思いをすることもないけれど、出逢えたことで楽しさ・嬉しさ・それ以上の幸せをもらえたから感謝の気持ちでいっぱいだ

肝っ玉母ちゃんパセリ、逝く。

2014-09-10 23:46:39 | パセリ & セイレム(工房の猫たち)
あまりに突然の事でした。

何の前触れも、予兆も無く…。

パセリは工房&アトリエに住んでいる長毛ゴージャスな猫で セイレムという黒猫の自分の子供と住んでいました。( 母と娘 )

      仲良し親子のパーちゃんとセーちゃん


『 生きているモノは必ず死ぬ 』のだけれど、私はパーちゃんは死なないんじゃないかと心のどこかで思っていた。

歳を重ねるにつれ、パセリの体は変化していった。
若い頃のように毛並みに艶がなくなり、長毛のせいで大きく見えるが筋肉は衰え脂肪はなくなり痩せて軽くなっていった。
少しの段差も上がるのにもやっとというくらいだったけれど、それでも尻尾をピンと立てていつも人の後を付いて来た。


私たちの所に来る前に、数件の所を渡り歩きパセリという名の他に『 ボス・もじゃ 』と呼ばれていたのだ。
多分、生きてきた年数はかるく20年は超えている。

まだ、ママさんが喫茶店( 今の工房で )を経営していた頃に妊婦姿で現れたのだ。
その後も何度か出産した。
動物病院の先生からはお腹にいるのは4匹だろうと言われていたのに、いざ出産してみれば出るわ出るわで8匹を産んだ時には皆驚いた。
家族で手分けして喫茶店で『 8匹の育児奮闘 』がはじまった。 皆、育てるのに必死で そんな忙しさも楽しく嬉しかった。

店の看板猫だった パセリはパセリ目当てで来てくれるお客もいて、パセリの子供8匹の子はみんな貰い手が決まった。

頭が良く、人が大好きで、心と愛情が深く広く大きな肝っ玉母ちゃんパセリ
そんなパセリを溺愛していたママさん。

私から見ればママさんとパセリの関係は猫と人間関係なく対等な『 同士 』のように見えていた。




9月8日( 月曜日 )午後1時30分。
私は用事があり会社からママさんに電話をかけた。
すると慌てた様子で電話に出たママさん。

   ママさん : 工房の前の道で猫が轢かれてたんやて!!
         その近くにパセリの首輪が落ちてたって!! 今、役所の焼き場に向かっとるんや!!!


   a : 焼き場ってどういうこと!?

   ママさん : 猫の死体がすでに役所に回収されとったんや!!
         2時までに行かんと焼かれてしまうんやっっ!!!

我が家から焼き場までは 車で40分の距離。
話によると…
早朝、工房の前の道で猫が轢かれていたそうで、道を挟んだ向かいの大きな鮮魚店の店員のおじさんが猫に気が付き道路脇に猫を寄せたそうな。
※ おじさんは我が家の猫とは知りませんでした。

しばらくして鮮魚店の娘さんが パセリの首輪が切れて落ちている事に気が付き…。
その時にはすでに道路脇に猫の遺体は無く…業者が回収したあと。
これはえらいことや!大変や!!と連絡をくれたのです。

連絡を受けたママさんは急ぎ役場に連絡をしたものの確認がとれず、確認が取れた時にはすでに焼かれる寸前
この時はまだパセリなのかどうかさえわかりませんでした。

     待って!!! 自分の猫かどうか確認させてほしい!!!

業者には無理だと言われたが、もしも猫の遺体が自分家の猫でなくとも引き取るので焼くのを待ってほしい!!とママさんの必死で訴えで2時まで待ってくれることに。
2時ギリギリで到着したママさんが目にしたものは、黒いごみ袋に同じように轢かれ亡くなってた子供のタヌキと一緒に入っていたパセリでした。

すぐにパセリと分らぬほどに長毛のはずのパセリが何度も車に轢かれ、雨に濡れ、ボロ雑巾のように変わり果てた姿だったそうです。


『 どうかパセリではありませんように 』と願いながらママさんは向かったので、溺愛していた者の変わり果てたその姿を見た瞬間の絶望は計り知れず…。

けれどママさんは気丈にも
パセリを連れて帰り、泥と血にまみれた体を洗い流し、乾かし、顔も綺麗に拭いて私が到着した時にはいつものふわふわ毛並みの綺麗なパセリでした。
何度も車に轢かれたようで切り傷と背骨・腕・足・尻尾にいたるまで骨折していた。
太モモは肉と骨が剥き出しで形を無くし、足はいまにも取れそうなくらい皮一枚で繋がった状態。
けれど顔は綺麗なままで、眼もすごくキレイ だった。 まだ生きていて眠っているように見えた。


車の怖さを知っているパセリ。
道路を横断する時には猫らしからぬ左右の車を確認してから渡っていた。
いつもは渡らない車通りの激しい前の道をなぜ渡ったのか?
もしかしたら セイレムが道の向こう側にいたのかもしれない。
自分は渡り切れると思っていたけれど年齢のせいもあり思うように体がついて来ず、急いで急いで急いで渡ったけれど間に合わなかったのだろう。



けれど、本当に本当に間に合って良かった。

パセリが大好きなママさんが、ママさんが大好きなパセリが… ママさんが迎えに行けて良かった。
きっと パセリもママさんが迎えに来るのを待ちわび喜んでいただろう。


いつか年老いて自由が利かなくなったパセリを介護する気でいたママさんは

   ママさん : あまりに呆気ないやんか…あんぽんたんやな…




あとどれだけ、涙を流すのだろう。
たぶん出逢った猫達の数だけ流すことになってもその分、その猫達から幸せをもらえたから( おあいこ )なのかもしれないな。


   パセリ逝く、ママさんの誕生日の二日前の出来事でした。