僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

張本勲

2008-10-03 23:30:53 | Weblog
元東映フライアーズやジャイアンツでプレーして、通算安打3085本を放った「張本勲」は超人のようですが本当は寝ていても突然起き上がって素振りをするような努力家でした。
幼い頃、ジャイアンツの選手が宿舎で分厚い肉や卵を食べているのを目撃して以来死に物狂いの努力を続けるのです。吊るした古タイヤに向かって毎日バットを振り続けました。「母を楽にさせたい」「お金持ちになって家を建てたい」そう思い続けました。
その甲斐あってプロ野球に入団することができて、もらった給料を母親に見せるとどこでどんな悪いことをしてきたんだと最初訝しがったそうです。
幼い頃のやけどが原因で右手の親指と人差し指は満足に曲がらず、薬指と小指はくっついたままだそうです。
韓国人2世であり、右手に多くのハンディを持っていても、すざまじい努力で野球界で成功を収めることができました。

安打製造機の異名を持ち、強気な発言の目立つ張本でしたが、現役時代に打撃のコツについて教えを乞いに行ったことがあります。その相手は当時近鉄に在籍していたジャック・ブルームで、張本はブルームの外角打ちの上手さに感心し、外角打ちのコツを聞きに行きました。それに対してブルームは、「外角を打つにはまず内角打ちが上手くなければいけない。それは、外角に的を絞っている時に内角にストレートが来ると絶対に手が出ないからだ。相手投手は、こっちが内角打ちが上手いと、内角に投げるのを嫌がって外角に投げてくる。そこを狙い打つのだ。」と回答。その後、張本は首位打者の常連となっています。

王貞治や長島茂雄のような「華」はなかったですが、生涯打率3割1分9厘、ホームラン数504本、MVPは一回、首位打者には7回、ベストナインは16回選ばれているすごい人でした。

三浦綾子

2008-10-03 21:51:21 | Weblog
 敬虔なクリスチャンだった三浦綾子の作品が大好きでした。特に「塩狩峠」「氷点」は涙ながらに読んだものです。

 昭和45年2月13日、三浦家の食事風景です。



一日2食で朝食をとらず、昼はパン、夕食はなるべく栄養のあるものをとるよう考えていたようです。写真はジンギスカン鍋をニンニクや生ショウガのタレで食べている三浦夫妻です。「このようなご馳走を頂いて申し訳ございません。世には食べられない人もおりますのに・・・・・」と三浦綾子の夫光世さんはよく祈っていたそうです。

秋の序曲

2008-10-03 21:04:01 | 紅葉
赤く色づいたもみじのプロペラです。薄暮時に撮ったのでちょっと幻想的でしょう。



クヌギの実と葉っぱです。ドングリと総称される椎の実、コナラの実、トチノ実
クヌギの実などは、子供の頃拾って独楽ややじろべえを作ったりしましたね。


家の庭の金木犀です。中国原産のモクセイ科の小高木です。甘い独特な香りがします。まだ蕾なのでもう少ししたらあたり一面金木犀の香りに包まれることでしょう。