僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

悪戸

2008-10-21 23:45:42 | Weblog
山形市南部に「悪戸(あくど)」という地名があります。一見縁起の悪い不吉な名前ですが、決して悪者の棲む家ではないのです。

民俗学の大家、柳田国男氏によると悪戸や阿久津は、縄文語(アイヌ語)のアクツ=hak-kut=浅くアル岩崖である、としています。
つまり川沿いの低い土地という意味で、かつては川や沼沢地などの低湿地でありました。

山形の悪戸も須川が北北西を流れ、左岸沖積地の一角で、傾斜のある田んぼの中の集落です。

山形大鍋芋煮会フェスティバルで使う里芋が「悪戸イモ」と呼ばれ、この土地の名産でやわらかくホクホクして美味しいです。




里芋畑です



芋煮会に欠かせない美味しい里芋です

花札の短冊

2008-10-21 22:36:58 | Weblog
昔、花札でよく遊びました。絵が美しくて日本的な情緒にあふれていますね。

梅に赤短です。短冊には「あのよろし」ではなくて、「あかよろし」とかかれています。「か」は「可」の変体仮名です。「あか」の意味は、赤の他人の赤と同じで「まったくの」とか「まるっきりの」とか「あきらかに」とかいうように強調の意味があります。「明らかに優れている」という意味になります。



桜に赤短の「みよしの」は桜の名所「吉野」のことです。