浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

PASTORALE SYMPHONIC BAND 第3回定期演奏会

2013-06-24 18:37:17 | 吹奏楽

昨年(2012年)の5月22日にパストラーレ・シンフォニックバンドの第2回定期演奏会に行かせてもらいました。
川崎市教育文化会館の1961席の客席には満席に程遠い観客しかいなかった。
あれから1年余。
場所をJR南武線武蔵中原駅前の「エポックなかはら」に移しての第3回定期演奏会です。

P6220245

「エポックなかはら」は正式名称を川崎市総合福祉センターと言い、福祉やボランティア関係の地域拠点のようです。
しかし、3,4階は900席(1F 636席、2F 277席、車イス 10席)を越える大ホールになっています。
昨年の川崎市教育文化会館と比べて、ホールの収容人数は半分になってしまいましたが、観客の数はかなり増えているようです。
さすがにコンクール初出場で支部大会まで進み、しかも「金賞」まで取ったので“知名度アップ”でしょうか?

P6220249

当日のメインは、やっぱりストラヴィンスキーの「火の鳥」でしょうね。
どんな演奏をして頂けるか楽しみです。
2013年(平成25年)6月22日、土曜日、17:00開演です。

P6220243

[演奏]Pastorale Symphonic Band
[音楽監督/常任指揮者]佐川聖二

【1部】

● エル・カミーノ・レアル  (A.リード)
●  2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ“復興への序曲「夢の明日に」  (岩井直溥)
● 大いなる約束の大地~チンギス・ハーン  (鈴木英史)

【2部】

● メリーポピンズ セレクション  (R.M.シャーマン、R.B.シャーマン/arr.T.リケッツ)
● サクソフォンとバンドのためのメモリー ~ミュージカル「キャッツ」より~
(A.ロイド=ウェバー/arr. 岩井直溥)
[Sax Solo]佐藤悠史
● レ・ミゼラブル  (C.M.シェーンベルク/arr.W.バーカー)

【3部】

● 組曲「火の鳥」[1919年版]  (I.ストラヴィンスキー/arr.R.アールズ、F.フェネル)

P6220244

指揮はお馴染み、佐川聖二先生です。
今月は私にとって、佐川先生の指揮を拝見させて頂くのは2度目です。(6月2日のグラールウインドオーケストラin昭和女子大学人見記念講堂に続いてですね。)
演奏会は3部構成になっていて、1部が吹奏楽オリジナル曲を3曲。
2部がミュージカル音楽を集めたステージ。
3部がメインディッシュの「火の鳥」と、こんな構成です。

P6220248

昔の映画館のようなブザーが鳴り響き、開演を知らせます。
いよいよ始まりました!
1曲目は「エル・カミーノ・レアル」。
アルフレッド・リードの名曲です。
あれ、何かゴチャゴチャっと始まりましたな。
アンサンブルも微妙にズレてたような気がして…。
でも、最後はきっちり決めて、曲が終わりました。
最初の曲ですので、仕方ない部分もあるでしょうね。
2曲目は課題曲Ⅲ。
これはいい演奏でした。
明るく、リズム感も素敵で楽しい気持ちで演奏しているのが伝わって来ました。
会場には小学生くらいのお子さんもいましたが、彼らにも楽しめた演奏だと思いました。
3曲目は鈴木英史先生の作品ですね。
チンギスハーンを題材にしているだけあって、エキゾチックなメロディに溢れた面白い作品でした。
パストラーレの皆さんもスピードにのった演奏で土俗的な雰囲気を演出していました。
好演であったと思います。
ただ、ppになった時に時折、木管を中心としたパートでピッチが気になる部分が何回かあったのが残念でした。

P6220247

休憩中、ホールからロビーに出てみますとガラス張りの窓から目の前に武蔵中原駅が見えます。
それにしても、このホールは駅から近い。
駅から連絡通路みたいなものがあって、外気に触れることなく「エポックなかはら」に入れます。
便利ですね。

Dsc_0265

2部はミュージカル音楽のステージです。
まずは、暗転から「オペラ座の怪人」のメロディの一節が演奏され、パフォーマンスが始まりました。
最初は有名な「メリーポピンズ」からです。
知ってるメロディが出てくるだけでも楽しめますよね。
2曲目は、パストラーレのアルトサックス奏者、佐藤悠史さんのソロによるミュージカル「キャッツ」の有名な「メモリー」を題材にした曲でした。(編曲は岩井直溥先生です。)
佐藤さんがこの美しいメロディを歌い上げてくれました。
2部最後の曲は「レ・ミゼラブル」です。
映画がヒットしたので取り上げる団体が多いですね。
肩の力の抜けた軽やかな演奏でした。

Dsc_0263

さあ、最後はメインの「火の鳥」です。
出だしの序奏。
少し無造作に入りすぎかなあ。
なんだか、恐る恐る演奏しているように聴こえて、木管を中心にアンサンブルが途切れそうな感じがありました。
しかし、「魔王カスチェイの凶悪な踊り」あたりから、持ち前の軽快なサウンドが功を奏し、グッと躍動感が増して、とてもヨカッタ。
しかし、最後の方では金管がバテたかな?
やっぱり、難しいですね、この曲。
あと、この曲の壮大なスケール感を出すには人数が少なすぎるのでは?
50数名は、いらっしゃるようですがあと20~30名はくらい、どうでしょう?
すいません、余計な事、言って…。

Dsc_0264

アンコールは以下の曲です。

P6220246

「カンタベリーコラール」、この曲好きなんですよ、私。
それにしても、ヤン・ヴァン=デル=ローストはいい。
真島俊夫先生編曲の「星条旗-」。
どっかで聴いたことがあるなあ。
確か去年のアンサンブルリベルテのクリスマスコンサートだったような。
真島先生のセンスには脱帽ですよね。

P6220242

指揮の佐川先生も言っておられましたが、パストラーレは、これからの団体だと思います。
しかし、ただただ未知数という訳ではなく、コンクール初出場で東関東大会金賞と言う“底力”を持っています。
これからの神奈川県の一般バンドの世界で侮れない存在になりつつあると思います。

早く、全国大会常連の団体になって頂きたい。
そう、望む浦和のオヤジでした。
来年の演奏会も伺わせて頂きますね。


埼玉栄中学・高等学校吹奏楽部 第37回定期演奏会

2013-06-20 01:57:18 | 吹奏楽

2013年(平成25年)6月16日、日曜日。
前日の横浜みなとみらいホールで行われた神奈川大学サマーコンサートに続いて、この日は地元、埼玉の吹奏楽の名門、埼玉栄高校の定期演奏会(夜の部)におじゃまさせて頂きました。
場所は、大宮のソニックシティホール。
昨年に続いて2度目の演奏会“訪問”です。

P6150224

埼玉栄高校といえば一昨年、3年連続全国大会出場を果たしました。
しかし、まさかの銅賞で悶々とした気持ちで「3出(さんしゅつ。3年連続全国大会に出場すると4年目は出場できないという大会規定。今年度該当団体より廃止。)」を迎えたことでしょう。
それでもコンクールに“名誉の不出場”?となった昨年は、ウィーンフィルの本拠地ウィーン学友協会ホールで行われた「ウィーン国際青少年音楽祭」に参加され、吹奏楽部門で1位という輝かしい成績を獲得したことで、多少、溜飲の下がる思いがあったのでは…。

P6150227

また、昨年の定期演奏会もこのブログに記事を書かせて頂いたところ、部員の方やご父兄の皆さんから、複数のあたたかいコメントを頂きました。
他の高校の演奏会も記事にしていますが、このような事は埼玉栄だけです。
生徒はもちろん、ご父兄、学校が真面目に吹奏楽に取り組んでいることがわかりますよ。
だからこそ、私にとって何の縁もない埼玉栄ですが、応援したくなりますね。

P6150234

さて、余談はこれくらいにして、本題に入りましょう。
電話でチケットの予約をしておりましたので、座席指定券と引き換えに行きましたら、2階席ではありますが、真ん中あたりの前から2列目という、なかなか良い席でした。(となりの若者のカップルがイチャイチャしていて気になりましたが…。)
当日のプログラムは以下のとおりです。

Teik

[演奏]埼玉栄中学・高等学校吹奏楽部
[指揮]奥 章
    大滝 実
    萩原 奏恵
    宍倉 晃

Dsc_0258

【Ⅰ】

P6150223

● キャンディード序曲  (L.バーンスタイン)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ“勇者のマズルカ”  (三澤 慶)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ“エンターテイメント・マーチ”  (川北栄樹)
● アーデンの森のロザリンド  (A.リード)
● 宇宙の音楽  (P.スパーク)

P6150225

【Ⅱ】

P6150226

「バンザイ!SAKAE 好きで良かった!」

P6150229

【Ⅲ】

P6150230

● 歌劇“ホフマン物語”  (J.オッフェンバック)
● エルザの大聖堂への行列  (R.ワーグナー)
● 交響曲第1番より 第4楽章  (G.マーラー)

P6150231

(まず、生徒指揮で校歌の演奏があり、続いて校長先生のご挨拶がありました。)
最初はバーンスタインの不朽の名作「キャンディード序曲」。
この曲は、やっぱりスピード感が大切です。
多少のミスはありましたが、埼玉栄の演奏もリズムを感じさせるスピード感ありましたよ。
“つかみはOK”ですね(笑)
次は課題曲Ⅰです。
Aからのクラリネットのメロディがmpとは言え、もっとリズミカルな感じがあると私の好みでした。
それと出だしはモヤモヤ入ったような気がして…。
それでも中間部のIからはメロディラインを大いに歌い、さすが埼玉栄だなと感心した次第。
次は、おそらく今年の吹奏楽コンクールで一番人気であろうことが予想される課題曲Ⅳ。
これはとても素敵でした。
軽やかで力が入り過ぎず、そよ風のように、サッと駆け抜けて行ったような演奏でした。
Ⅰ部、最後の曲はスパークの「宇宙の音楽」。
これは、私が、とても好きな曲です。
もともとブラスバンドのために書かれた曲のようですが、壮大なスケール感をどう表現していけるかが課題ですよね。
リズムに乗っていて非常にバランスの良いアンサンブルだと感じました。
躍動感もあって表現力の豊かさは、さすが高校トップレベルの団体であることを実証していたように思います。
さすがです!
ただ、時折、金管の乱雑なffが聴こえてくるのが気になりましたが…。
いかにffでも、この曲をやるときは、イギリスのブラスバンドのように柔らかくて温かみのあるサウンドがベストだと思っていますので…。(You tubeでブラスバンド版の“宇宙の音楽”を聴いたことがありますが、どんなに大きな音でも“荒々しく”なかったのが非常に印象的でした。)

P6150232

休憩時間です。
前日に聴いた神奈川大学の演奏が耳に残っていて、それがあまりに素晴らしかったものだから、どうしても比較しちゃうんですね。
少し、細かい事が気になり過ぎています。
ゴメンナサイ。
もう少し、“音楽”を楽しまなくっちゃ!です。

P6150236

Ⅱ部は生徒の皆さんが工夫をこらしたポピュラー音楽のステージでした。
歌あり、漫才、コントetc.ありで楽しい時間でした。
それにしても、ひとつひとつの出し物が完成されていて、もしかしたら、放送作家が台本を書いているのではないかと思えるほどでした。
それと、こういうステージは、もしかしたら観客より自分たちの方が楽しいんじゃないのと思える“演出”の学校が多い様に思いますが、埼玉栄は「お客さんを楽しませよう」という意識が多大に感じとれます。
それは、エンターテイメントの原点だと思うし、それが結局、演奏に現れてくると思うのです。
だから、埼玉栄の演奏は素晴らしいのです。
(他の学校によっては観客に演奏に合わせた“振付”までさせられることもあります。“やりたくない人”もいることをわかって頂きたい。)
ところで、Ⅱ部の演奏の指揮はコーチの宍倉晃氏がされました。
宍倉先生といえば、ご自身で作曲され、埼玉栄が第53回(2005年)の全国大会で演奏した「狂詩曲 ショパン・エチュード」を思い出します。
私は、この曲がとても好きです。
出来れば、生演奏を聴いてみたいものですね。
楽譜もレンタル出来るようですし、どこかの団体がやらないかなあ…。

P6150238

またまた、休憩です。
ロビーに出てみます。
何か祝電がボードにたくさん貼ってありますなあ。
あれ、この間、再選したばかりのさいたま市の清水市長からも、来てます。(この後、行われたⅢ部のステージ上で祝電紹介の中で“発覚”したのですが、祝電は上田埼玉県知事からも来ていたようですね。)
ある意味、埼玉県を代表する団体なんですね、埼玉栄って。

P6150240

さて、最後のⅢ部が始まります。
最初は、歌劇ですか。
書いてないけど、やっぱり宍倉先生の編曲でしょうか?(指揮も宍倉先生でした。)
う~ん、この手の曲は、埼玉栄の真骨頂ですね。
表現力が素晴らしい。
そこそこ長い演奏でしたが、観客を飽きさせないパフォーマンスでした。
ただ、ひとつだけ…。
途中のホルンパートのtuttiの部分でアンサンブルが崩れかかった個所がありました。
「あれ、こんなんで、マーラー乗り切れるのだろうか」と不安になりました。
トリの曲、マーラーの交響曲1番は金管、特にホルンにかかる負担は多大ですから…。
次は「エルザの大聖堂への行列」です。
「ええっ、昨日、横浜で『エルザ』のすごいの聴いちゃったよ、どうすんの、これ…。」なんて思いながら、演奏を待ちました。(前日の神奈川大学吹奏楽部の演奏会でも、この曲が取り上げられました。パイプオルガンまで使ったすごい演奏でした。)
どの楽器というわけではないのですが、出だしの無造作な入り方が気になりました。
しかし、やはり実力と言うか、底力というか、どんどん彼らの世界に引き込まれていくのを感じました。
神大よりは、さすがに“若い”演奏ですが、誠実でしっかりとした“音”が会場に広がっていきます…。
素敵な演奏です。ブラヴォー!

P6150241

トリの曲の前に埼玉栄高校吹奏楽部主将、眞仁田杏美さんから挨拶がありました。
彼女が経験してきた吹奏楽部での素晴らしい日常が目に見えるような挨拶でした。
何かジーンときましたね。

P6150239

最後は大曲、マーラーの交響曲1番。
演奏人数も増えましたね。
100人以上いるようです。(途中まで数えましたが、ワケがワカラなく、なりました。)
これだけの人数がいると圧巻です。
大迫力の演奏は会場を圧倒し、トリの曲にふさわしいパフォーマンスでした。(ホルンは素敵でしたよ!)
「ごくろうさま!」って言ってあげたい気持ちになりました。

P6150237

さて、ここからは、音楽素人の生意気な私見ですから、気を悪くされる方がいらっしゃいましたら、ご容赦下さい。
マーラーは吹奏楽には合わないと思うのです。(ブルックナーとかも。)
曲が重厚なだけに弦楽器を他の楽器に置き換えることは不可能です。(演奏の巧拙を言ってるのではなく、楽器のバランスの問題。)
なぜ吹奏楽でマーラーを演奏するのか理解に苦しみます…。
スミマセン、生意気言ってしまいました…。P6150235_2

アンコールは、3曲。(曲目がわからないものもあるので、ロビーにでも掲示して頂くとウレシイです。他の団体は結構やってますよ。)
その中でも、最後に全員で披露して下さった「合唱曲“夜明け”」。
この曲は旭川商業高校吹奏楽部の部員の皆さんが平成10年に作った曲だとのことです。
昨年の定期演奏会でも聴かせて頂きましたが、最初は曲名がわかりませんでした。
このブログを読んだ方より、コメントを頂き「夜明け」という曲だということがわかりました。
しかも、その後、旭川商業高校吹奏楽部顧問の佐藤淳先生より「合唱曲“夜明け”」誕生の経緯についての実に愛情あふれるコメントを頂きました。
詳しくは、当ブログの「埼玉栄中学・高等学校吹奏楽部 第36回定期演奏会」の記事をご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/urawa_kappa/d/20120619

P6150233

信頼できる仲間がいて、尊敬できる先生がいて、応援してくれる親御さんがいて、素晴らしい環境の中で、のびのびと音楽を楽しんでいる。
そんな学園生活を私のような部外者でも想像出来るような“演奏会”でした。

Dsc_0260

これからも若者らしいパワーで、埼玉栄の伝統を守り抜き、観客に素晴らしい“音楽”を送り続けて下さい。
浦和のオヤジは、それを切に望みます。


2013神奈川大学吹奏楽部サマーコンサート

2013-06-17 13:44:45 | 吹奏楽

昨年の神奈川大学吹奏楽部のサマーコンサートに行ってから、もう一年ですか。
時の経つのは早いものです。
と言う事で、今年もサマーコンサートにやってまいりました。
2013年6月14日、金曜日。
場所は横浜、クーンズスクエアにある「みなとみらいホール」。
いいホールです。

P6140212

行きは、仕事場から直接行く関係で、東京メトロ南北線を使って東急目黒線経由、日吉乗り換えでみなとみらい駅までという経路をたどりました。
余分に時間がかかりますが、楽でしたので。
駅に着いたのは、17:50頃、開演の18:30までは少し時間があります。
それにしても、みなとみらい駅の上に建っている商業施設、「クイーンズスクエア」はキレイですね。(「みなとみらいホール」もこの施設の一部分です。)
特にみなとみらい駅上部が吹き抜けになっていて、クイーンズスクエアの上階から見下ろせて、ホームの様子や電車が見る事ができるのがスゴイ!
こんな駅、ないですよ。

P6140208_2

さて、本題に戻しましょう。
当日のプログラムは以下のとおりです。

Dsc_0257

[演奏]神奈川大学吹奏楽部
[音楽監督・指揮]小澤 俊朗

P6140210

● 歌劇「運命の力」序曲  (ジョゼッペ・ヴェルディ)
● プレリュードとフーガ  (堀田 庸元)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ“エンターテイメント・マーチ”  (川北栄樹)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅴ“流沙”  (広瀬 正憲)
● エッセイ  (高 昌帥)

P6140209

【休憩】

Dsc_0254_2

● 4つのスコットランド舞曲  (マルコム・アーノルド)
● ジブリ・メドレー  (久石 譲/arr.真島 俊夫)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ“勇者のマズルカ”  (三澤 慶)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ“祝典行進曲「ライジングサン」  (白岩優拓)
● 歌劇「ローエングリン」より エルザ大聖堂への行列  (リヒャルト・ワーグナー)

P6140222

まず、プログラムを見て注目したのは前半の最後の曲「エッセイ」。
昨年の全日本吹奏楽コンクール職場一般の部(宇都宮市文化会館)でヤマハ吹奏楽団浜松の他を圧倒する演奏を聴かせて頂いた曲です。
あの完璧な演奏にどれほど近付くことが出来るのか楽しみでなりません。

P6140218

コンサート1曲目は「運命の力」。
懐かしいですね。
昔はずいぶん、流行った曲です。
出だしから、とても良いサウンドでした。
何か音の粒がキラキラ輝いているようで、しかも流れるようなメロディラインが心に響きます。
とても、真面目な演奏なのだけど堅苦しくなく、かえって心地よかった。
良いですねぇ。

P6140220

2曲目は「プレリュードとフーガ」。
本年3月の“饗宴”で同じ神奈川大学の演奏にて聴かせて頂いたことのある曲です。
今年の“饗宴”の発表曲の中では個人的にイチバンいいなと思った曲なので期待大ですね。
プレリュードは実に荘厳な雰囲気が良く出ていました。
フーガの部分は、複数の音がうまい具合いに溶け合っていて素晴らしかった。
ブラヴォーです。
堀田庸元先生も会場にいらっしゃっておられました。
(ところで、この曲が今年のコンクール自由曲なのでしょうか?)

Dsc_0252

次は、課題曲を連続で2曲。
Ⅳは完璧、言う事なし。
Ⅴは、出だしの無造作感と途中のメロディラインの流れ方に違和感を少し感じましたが概ね良い演奏だったと思います。

P6140214

さて、休憩前の最後の曲は、待ってました、「エッセイ」です。
しかし、この曲は出だしの早いパッセージからして、度肝を抜かれますよね。
すごく難しい曲だと言う事が素人の私にでもわかります。
神奈川大学の演奏はヤマハとはタイプの違う素晴らしいパフォーマンスでした。
ヤマハよりは躍動感に欠けますが、キッチリ正確にやろうという意識がかえって流れを作り、ひいては曲を形作っているように思いました。
そこにこのバンド独特の美しいサウンドが絡まり、“音楽”となって観客のところまで届いてくる…。
そんなふうに感じました。

P6140215

15分の休憩です。
それにしても今年の神奈川大学のクラリネットは良いサウンドしているなあと思いました。
透明感があって、キラキラ輝いているようでもあり、艶っぽい。
敢えて言うならば、ギャルド(パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団。フランス国家憲兵隊に所属する軍楽隊。今年の11月に来日します。私も、ここ「みなとみらいホール」の公演チケットを購入しました。)的な音色に近いような…。
素晴らしいです。

P6140216

休憩中、スマホの電源を入れてみると留守電が…。
仕事場からです。
トラブルのようです。
電話すると上司が解決してくれたようでしたが、折角の高揚した気持ちが興ざめしてしまいました…。
中途半端な気持ちで臨んだ後半戦でしたが、神奈川大学の素晴らしい演奏がそんなことを忘れさせてくれたのでした…。

P6140217

後半、最初の曲はアーノルドの「4つのスコットランド舞曲」。
神大のサウンドにあった曲ですね。
美しいスコットランド民謡のメロディがとても優しく、美しく聴こえました。
次は「ジブリ・メドレー」。
このサウンドで素敵でないはずはないと思ってましたが、そのとおりでした。
そう言えば、この曲を編曲した真島俊夫先生は神奈川大学吹奏楽部OBなんですね。
先生の作品やアレンジには、いつも感服しております。(当日も会場にお見えになっておられました。)

P6140219

続いて課題曲ⅠとⅡを連続しての演奏です。
Ⅰは、今年、いろいろなコンサートで聴かせて頂きましたが、出だしが少し大人しいかなあ。
躍動感に欠けたような気がしました。
Ⅱ、冒頭のファンファーレ、とてもキレイ。
最初から最後までお手本のような演奏でした。
さあ、大トリの曲は、「エルザ」です。
初めて吹奏楽で演奏されたのを聴いてから、数十年たちますが、いい曲ですし懐かしい。
トランペットのバンダやパイプオルガンを駆使したまさにトリにふさわしい演奏でした。
大いに盛り上がりました。

P6140211_2

アンコールは以下の曲です。

P6140221

アンコールの最初の曲は課題曲Ⅲです。
演奏前、小澤先生が客席に向かって、「ポップスになってないかもしれないですが。」とおっしゃったのが印象的でした。
あとは神大アンコール曲では定番の真島先生編曲の「ひばりメドレー」「星条旗」と続き、大盛況のうちにコンサートは終わりました。

P6140206

東京メトロ副都心線を介して、東急と西武、東武という鉄道会社が相互乗り入れをして神奈川と埼玉は近くなったと言うけれど、やっぱり遠いんですよ。
しかし、今回のコンサートは時間や電車賃を使ってでも来てよかったと思えるものでした。
昨年のサマーコンサートも保科洋先生を迎えたりして、なかなかの演奏会でしたが、今年は、それを上回るものだったと個人的には思いました。
来年、年明けの定期演奏会やサマーコンサートのために横浜に行くぞと思いつつ、家路を急ぐ浦和のオヤジでした。

P6140207



NHK交響楽団 第1757回定期公演(6月Aプログラム)

2013-06-13 18:37:31 | オーケストラ

ん十年前の事です。
今はくたびれたオヤジも、確か高校1、2年の頃がありました。
(進学した高校に吹奏楽部がなく、心に穴のあいたような空虚な毎日を過ごしておりました。)
その頃、冨田勲先生のシンセサイザーによる演奏の影響かホルストの「組曲“惑星”」が流行っていたように思います。
一番人気は、やはり、カラヤン=ウィーンフィルの演奏だったでしょうか?
私は、何故だか買ったLPレコードがアンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン響でしたが…。

P6090200

先日、N響が定期公演で「惑星」を演奏することを知りました。
と同時にこんなことも思いました。
「“惑星”って生演奏を聴いたことあったっけ?」
吹奏楽では「木星」「火星」をコンクール等で聴かせて頂いたことはありますが、フルオーケストラでしかも全曲となると経験がありません。
俄然、興味が湧き、この日に至ったわけです。

P6090198

2013年6月9日、日曜日。
原宿駅に降り立ち、NHKホールに向かいます。
日曜日なので代々木公園界隈は人で溢れかえっています。
まるで、お祭りのようですが、特に何かイベントがある様子もない。
さすが、東京ですね。

P6090197

人ごみをかき分け?NHKホールに到着。
指揮は同郷の下野竜也氏。
ご活躍ですね。
先日も音楽監督をしてらっしゃる広島ウインドオーケストラの東京公演に行かせて頂き、感銘を受けました!

P6090199

[演奏]NHK交響楽団
[指揮]下野 竜也
[コンサートマスター]堀 正文

P6090205

● 幻想曲とフーガ ハ短調BWV537  (J.S.バッハ/E.エルガー編)
● ピアノ協奏曲 イ短調 作品54  (R.シューマン)
 Ⅰ アレグロ・アフェットゥオーソ
 Ⅱ 間奏曲:アンダンティーノ・グラツィオーソ
 Ⅲ アレグロ・ヴィヴァーチェ
[ピアノ]ネルソン・ゲルナー

P6090204

● 組曲「惑星」作品32  (G.ホルスト)
 Ⅰ 戦争の神、火星:アレグロ
 Ⅱ 平和の神、金星:アダージョ
 Ⅲ 翼を持った使いの神、水星:ヴィヴァーチェ
 Ⅳ 快楽の神、木星:アレグロ・ジョコーソ
 Ⅴ 老年の神、土星:アダージョ
 Ⅵ 魔術の神、天王星:アレグロ
 Ⅶ 神秘の神、海王星:アンダンテ
[女性合唱]東京混声合唱団(合唱指揮/水戸 博之)

P6090203

久々に聴く弦楽器の音です。
管楽器の音ばかり聴いていると、たまに弦の響きが恋しくなります。
何か心が安らぐなぁって思えますよ。
最初はエルガーのオーケストレーションによるバッハです。
とても素敵な演奏でした。
私には難しいことはわからないけれど、バッハの深みのある世界にエルガーというフィルターを通したことによって、華やかさが加えられたように感じられました。
1曲目から、グッと心を掴まれたようです。
続いてはネルソン・ゲルナー氏のピアノによるシューマンのピアノ協奏曲。
技術論以前に私のような素人にも理解できる独特の世界がありました。
ロマン派音楽の抒情性が遺憾なく発揮され、会場全体を芳しい香りで包み込むような音の広がり…。
ゲルナー氏の表現力が際立った好演でした。

P6090202

ここで休憩。
トイレに行く時に気付いたのですが、大人が演奏会を楽しむためにNHKホールでは小さい子供さんを預ってくれるんですね。
ホールのロビー北側(正面玄関とは反対の方)の一角に女性が数人いて子供たちに世話をやいておりました。
とても良い事だと思いました。
それにしても下野氏の指揮はカッコイイ!
指揮棒の先から“音楽”が迸り出ているような…、そんな錯覚に陥りそうでした。

P6090201

さて、最後はいよいよ「惑星」です。
フルオーケストラの生演奏の「惑星」は初めてですので、ワクワクします。
……… 楽しい時間でした。
1時間近くの時間があっという間に過ぎたように思えました。
「火星」の激しさ、「金星」の透明感、「水星」のスピード感、「土星」の重厚感がN響の奏でる“音”によって見事に表現されておりました。
特に「木星」は有名なアレグロ・マエストーソのメロディをゆったりと弦楽器に歌わせており、抒情感を盛りたてた素晴らしい演奏でした。
実は私は、「天王星」が一番好きなのですが、パワーに圧倒されましたね!
そして、最後の曲「海王星」。
オフステージの女性合唱がどのように聴こえてくるのか興味津々でした。
ステージ上とは、距離感を取りつつも、しっかりと存在感を示している…。
そんな風に感じました。
CDではわからないし、CDでは表現できない空間の広がりを意識出来たように思います。
そして、指揮棒の動きが止まり、曲が終わりました…。
ブラヴォー!

少し、風邪気味で体調が万全でなかったこの日の私でしたが、来てよかったなとつくづく思いました。
ただ、原宿駅へ向かう途中の雑踏で頭痛が“復活”しましたが…。
この人混みは、どうにかならんものかねと考えながら家路を急ぐ浦和のオヤジでした…。


東京隆生吹奏楽団 第5回定期演奏会

2013-06-12 21:09:58 | 吹奏楽

2013年6月8日、土曜日。
私は練馬文化センターへと向かいました。
東京隆生吹奏楽団の第5回定期演奏会に伺うためです。

P6080184

昨年、宇都宮市文化会館で開催された第60回全日本吹奏楽コンクール全国大会、職場一般の部を拝見させて頂きました。
そのプログラムの一番目に登場したのが東京隆生吹奏楽団でした。
自由曲は「シバの女王ベルキス」。
その時は、少しアンサンブルがかみ合わない演奏のように感じましたが、結果は「金賞」。
かみ合ってなかったのは、私の頭の方だったようです…。(朝イチなんでご容赦!)
というわけで、全国大会金賞団体の演奏を聴かせて頂きに参上した次第です。

P6080187

ところで東京隆生と言えば、まだ新しい吹奏楽団ですね。
一昨年、全国大会初出場で金賞。
昨年も金賞と少しずつ、名門団体の階段を上りつつあるバンドです。
畠田貴生先生が指揮をしておられるので、東海大学付属高輪台高校吹奏楽部のOBの方が中心に活動されていることと思いますが、私としては、素晴らしい演奏を期待したいです!

P6080186

練馬文化センター、こぶしホール。
座席数、1階2階席合わせて1486席。
そこそこ大きなホールですね。
1983年(昭和58年)オープンだそうです。
ちょこちょこ演奏会の案内に出てくるホール名ですが、私は今回、初めて訪れることとなりました。
西武池袋線練馬駅の北側すぐのところで、アクセスも良いですね。

P6080185

中に入るとすでに熱気ムンムンでした。
休憩時間には小編成の楽器でロビーコンサートが行われました。
この日は隆生の皆さんの他にたくさんの生徒さんたちも演奏するらしいので、どんな演奏会になるのでしょうか、楽しみです。

P6080192

当日は4部構成のプログラムに分かれており、曲目は以下のとおりです。

P6080193

【第1部】

P6080194

[演奏]東京隆生吹奏楽団
[指揮]畠田 貴生

● シンフォニック・ファンファーレ  (M.キャンプハウス)
● ダンス・ムーヴメント  (P.スパーク)

P6080195

【第2部】 スペシャルステージ

P6080196

[演奏]川崎市立南菅中学校吹奏楽部
[指揮]早野 里美

● マーチ「かわさき」  (J.バーンズ)
● マーチ「そら」  (建部 知弘)
● ホープタウンの休日  (S.ライニキー)

[演奏]東海大学付属高輪台高等学校中等部吹奏楽部
[指揮]新井 達也

● 繭の夢~竜の舞う空~  (福島 弘和)

[演奏]広尾学園高等学校ブラスバンド部
[指揮]宮内 寛之

● Make her mine  (エリック・エース)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ“勇者のマズルカ”  (三澤 慶)
● ゲバゲバ90分  (宮川 泰)

[演奏]東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部
[指揮]畠田 貴生

● 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」  (P.マスカーニ)
● 交響曲第5番 終楽章「革命」  (D.ショスタコーヴィチ)

P6080190

【第3部】

P6080191

[演奏]東京隆生吹奏楽団(課題曲Ⅱ、Ⅴ)
    東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部(課題曲Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ)
[指揮]畠田 貴生

● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ“勇者のマズルカ”  (三澤 慶)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ“祝典行進曲「ライジングサン」  (白岩優拓)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ“復興への序曲「夢の明日に」  (岩井直溥)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ“エンターテイメント・マーチ”  (川北栄樹)
● 2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅴ“流沙”  (広瀬 正憲)

P6080188

【第4部】

P6080189

[演奏]東京隆生吹奏楽団
[指揮]畠田 貴生

● 歌劇「マノン・レスコー」より  (G.プッチーニ/arr.宍倉 晃)
● 幻想交響曲 第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」  (L.H.ベルリオーズ)

Dsc_0248

結構、盛りだくさんの内容ですね。
まずは、第1部、隆生のステージです。
1曲目、キャンプハウスのシンフォニック・ファンファーレ。
以前にどこかで生演奏で聴いたような気がするけど思い出せない…。
ともかく、演奏は1曲目からビシッとしまった好演でした。
隆生に合ってますよね、この手の曲。
華やかでステキでした。
2曲目のダンスムーヴメントも躍動感アリアリで聴きごたえのある演奏でした。

Dsc_0250

第2部は、ゲストの中高生の皆さんの演奏です。
トップバッターは南菅中学校。
若々しいステージです。
確かに、まだまだ改善の余地はあると思いますが、音楽に向かう「ひたむきさ」を感じる演奏でした。
こういう気持ちこそがアマチュア演奏者としての原点ではないかと思います。
これからも、“音楽”を楽しんで活動を続けていって頂きたいと切に願うばかりです。
それにしても、バーンズが川崎市の市制80周年を記念して、マーチを書いているとは知りませんでした!
次は高輪台の中等部の皆さんです。
なかなかのサウンドです。
21名という人数から生みだされているとは思えないサウンドは、厚みがあってソフトな響きが魅力でした。
演奏もアンサンブルのバランスがとれていて、聴きやすかった。
もっと人数が多ければ、Aの部で活躍出来るのに…。
とにかく、東日本学校吹奏楽大会を目指して頑張って頂きたい。
(全日本吹奏楽コンクールには、人数制限があります。中学50名、高校55名、大学職場一般65名。いわゆる「Aの部」とか「大編成の部」とか言われる部門は、この制限ギリギリまでの人数でコンクールに出場し、勝ち上がれば、全国大会まで駒を進めることが出来ます。しかし、多くの団体が少人数しか集まらず、それがために各支部や県の大会では「小編成の部(一般的にBの部、Cの部等、呼ばれています。各下部団体によって違う。)」を設けています。ただ、小編成の部には全国大会がありません。そこで、全国の各支部は地域ごとに全国大会に準じた形で上位の大会を開催しています。東京、東関東、西関東、北陸、東北、北海道の各支部が協力して開催しているのが、東日本学校吹奏楽大会なのです。)
続いて、広尾学園高校の登場です。
初めて聴かせて頂く団体ですが、元気いっぱいの演奏でした。
特に課題曲Ⅰは、躍動感あふれるパフォーマンスで好感が持てました。
コンクールも期待できますね!
最後は高輪台高校です。
この日の楽曲はオペラと交響曲ですか。
個人的に言えば、少し高輪台のイメージとは違う選曲ですが…。
カヴァレリア・ルスティカーナは、とても完成された演奏なのだけれど、やっぱり埼玉栄と比べてしまう…、どうなんだろう…。(“うたごころ”の差なのかなあと思いました。)
ガラッと変わってショスタコーヴィチの5番。
素晴らしい!
躍動感とパワーを求められる曲は高輪台の十八番ですね!
基本的に高輪台には吹奏楽オリジナル曲が合うと思うのですが、この曲だったらいいかなあと思えた演奏でした。(ただ、最後のトランペット、バテましたか?)
それにしても、今年の高輪台のサウンドは良いですね。
ここ数年、高輪台高校は何回か演奏を聴かせてもらいましたが、今年がイチバン、私の好みですね。
なのに今年はコンクールに出られない。
最後の「三出(さんしゅつ。3年連続全国大会に出場すると4年目は出場できないという大会規定。今年度該当団体より廃止。)」のために…。
もったいないです…。

P6080181

第3部は今年度の全課題曲の演奏です。
課題曲Ⅰ、Ⅲ、Ⅴが高輪台高校の演奏。
ⅡとⅤが隆生。
どちらも仕上がった演奏でした。
会場に来ていた中高生の皆さんも大いに参考になったことでしょう。
それにしても、東海大学付属高輪台高校と東京隆生吹奏楽団のサウンドはそっくりに思えました。
私のような素人は目をつぶっていたら、わからないかも。
まあ、指導者が同じ畠田先生なのですから、当たり前でしょうが…。

P6080182

最後、第4部は隆生の気合のこもった演奏です。
「マノン・レスコー」「幻想交響曲」、とても弦楽器を意識させる曲ですが、うまく「吹奏楽曲」として“アレンジ”した演奏でしたね。
これからの活躍に期待します。
ただ、ひとつだけ。
もう少し、隆生の演奏が聴きたかったような。
東京隆生吹奏楽団の定期演奏会であったのに高輪台高校とのジョイントコンサートみたいだった…。(ヘンナコトイッテ、スミマセン。)
とにかく、今年、私は全国大会を聴きに行くために福岡サンパレスまで行きますので、そこで「金賞」の演奏を聴かせて下さい!!
楽しみにしています。

P6080180

(追伸)
先日、Twitterで畠田先生のアカウントに大変、生意気な意見を述べてしまい、すみませんでした。また、それに対して畠田先生より、ご丁寧な返信を頂きまして、恐縮至極です。素人のオヤジの戯言ですので、ご容赦下さい。