浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

文教大学吹奏楽部 第35回定期演奏会

2012-12-29 01:38:07 | 吹奏楽

クリスマスイヴに続いて12月26日もリリア(川口市総合文化センター)にお邪魔しました。
目的は文教大学吹奏楽部の定期演奏会のためです。
それでは、なぜ文教大学のコンサートにお伺いしようと思ったか。
それは、吹奏楽界で全国大会金賞獲得常連校であることも、大きいですが、イチバンの理由は演奏会の選曲に惹かれたからです。(今年も「金賞」でしたね。)
まず第一は、「トリトン」。
2010年、第58回全日本吹奏楽コンクール高校の部で前半の2番目の演奏というハンデをモノともせず、「金賞」を獲得した千葉県の市立柏高校。
その時、演奏した自由曲が長生先生の「トリトン・デュアリティ」です。
そして、この曲にハマってしまった。
調べてみると「トリトン・デュアリティ」は、東邦音大創立70周年記念の委嘱作品として、長生先生が作曲された「トリトン 全3楽章」の一部を使って、新たに楽曲として再編成?されたのだと言うことを知りました。
これは、生で是非、聴きたいと思っておりましたが、なかなか機会にめぐまれず、この日に至った次第です。
第二は、「アルプスの詩」。
一時期、大阪市の橋下市長とのバトルで話題になった大阪市音楽団。
その“市音(しおん)”のCDで聴いたこの曲が、あまりにも素晴らしかったので、生演奏を聴きたいと強く念願しておりました。
この日のプログラムは私にとってワクワクするものでした…。

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さて、この日のプログラムをお知らせしましょう。

[演奏] 文教大学吹奏楽部
[指揮] 佐川 聖二
[学生指揮] 羽生田 知佳,中林 真紀
[トロンボーン独奏] 枡野 勝至

【第一部】

 

● イーグルクレスト序曲 (J.バーンズ)
● ノーブル・エレメント (T.マー)
● A Song For Japan (S.フェルヘルスト)

【第二部】

 

● ペルシス (J.L.ホゼイ)
● トリトン 全3楽章 (長生 淳)

【第三部】

 

● 交響詩「アルプスの詩」 (F.チェザリーニ)

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第一部の初っ端は「イーグルクレスト序曲」。
お馴染みバーンズの曲です。
指揮は3年生の学生指揮者、中林 真紀さんです。
明るく華やかなバーンズらしい曲でしたが、1曲目で緊張しているのかアンサンブルの乱れが所々あり、少しまとまりに欠けた印象を受けました。
2曲目は「ノーブル・エレメント」は初めて聴く曲です。
指揮は4年生の学生指揮者、羽生田 知佳さんに替わりました。
う~ん、まだ、何か乗り切れていない、手探りの演奏ように感じました。
そこが気になって、曲の印象があまり残ってない…。
第一部、最後の曲は「A Song For Japan」。(ここで指揮は佐川先生に交代。)
ベルギーのトロンボーン奏者フェルヘルストが東日本大震災の被災者への思いを込めて作った曲です。
トロンボーン協奏曲のような美しい楽曲でした。
中心になるソロ・トロンボーンを演奏するのは、部員の4年生、枡野 勝至さん。
下手(しもて)側より登場した彼は、ガチガチに緊張しているようにみえました。
しかし、演奏がはじまったとたん、ビックリしましたね。
細かいミスはあったものの、そのサウンドの美しいこと。
やわらかくて、温かみのある音色は、とても素敵です。
曲が終わったあとも枡野さんは演奏とは対称的な緊張感を身体から発散させながら、ステージから去っていきました。
実に初々しくていいですなあ、好感が持てます。

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休憩の後、第二部が開演しました。
最初は「ペルシス」。
次の「トリトン」が早く聴きたくて、うつろな心根で鑑賞しておりましたが、第一部とは違い躍動感あふれる良い演奏だと思いました。
そして、いよいよ「トリトン」です。
文教大学吹奏楽部の今年のコンクール自由曲が「トリトン・エムファシス」であったせいか、これまでの曲との完成度が違っていました。
1楽章の早いテンポはリズム感があって素晴らしかったですし、2楽章のスローテンポなアンサンブルは十分、歌ってました。
「トリトン・デュアリティ」が「トリトン」のどの部分を使っているかを私なりに思ったまま言わせてもらうと、(実におおまかですが)「トリトン・デュアリティ」の前半が「トリトン」の2楽章、後半が1楽章のように見受けられました。(3楽章には聴きなれた部分はないように思いました。今年のコンクールで文教大学が演奏した「トリトン・エムファシス」に取り入れられているのかもしれません。何せ、1回しか聴いてませんので、ナントモ…。)
それにしても、「トリトン・デュアリティ」と「トリトン・エムファシス」の関係性って、どんなもんなんでしょう?
わかりませんな…。
いずれにせよ、「トリトン」を堪能させて頂きました!

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今回は、気分を変えて2階席に座席を取りました。
高いところですので、当然、上から舞台をのぞき込むかたちになります。
それで気付いたことがあります。
曲ごとの楽器編成に合わせてイスを並び替えるためだと思いますが、目印にするためのテープを舞台上の床にベタベタと貼ってあるのが目立ってました。
しかも、数色のカラフルなテープが。
(いわゆる業界用語いうところの「バミる」ってやつですか。)
何か、あんまり見栄えのよいものではなかったので…。
(余計なこと言ってスミマセン。)

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そうこうしているうち、いよいよ最後のステージ、第三部です。
さあ、チェザリーニの壮大な曲をどう料理してくれるか興味津々ですね。
曲は静かに始まり、壮大なフィナーレへと突き進んでいきます。
素晴らしい曲ですよね。
文教大学は荒々しくもありましたが、若々しい躍動感に満ちた演奏でした。
細かいところなど気にならない格調高い演奏は見事です。
これからも、頑張って!と声をかけたくなる演奏でした。

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これで、プログラム上の楽曲は終了しました。
「アルプスの詩」への盛大な賛辞の拍手の中、佐川先生や司会の方に花束贈呈があったりして、会場は非常に盛り上がっています。
そして、アンコールです。
1曲目は、大人気の作曲家、フィリップ・スパークの「ハンティンドン・セレブレーション」。
2曲目は、佐川先生にかわり、本日の演奏会で吹奏楽部を引退する羽生田 知佳さんに指揮が替わります。
曲は、鈴木 英史先生の「吹奏楽のためのプレリュード~〈時計台の鐘〉の旋律による」です。
この4年間の思いが心に去来するのか、羽生田さんの“涙の”指揮には、感動いたしました。
青春ですなあ。
(私も、ん十年前に心だけがタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥りました。)

こうして盛大に演奏会が終了しましたが、どうも学校のある越谷で演奏会をするのが本意らしいようですね。
川口リリアは、とても良いホールだと思うのですが…。
いずれにせよ越谷で演奏会をやる節は、浦和のオヤジも遠征してみようと思った次第。
また、このところ全国大会で金賞ばかり獲得しているので、神奈川大学のような落ち着いた団体なのかなと思っていましたら、さにあらず。
エネルギッシュで若々しい演奏であったので、逆にうれしかった。
やっぱり、若者は元気がなくちゃあ!!

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さて、今回のコンサート観戦記?で今年のブログ更新、最後となります。
遅筆な上、仕事や体調のせいでブログ更新が遅れがちですが、できれば頑張らせて下さい。よろしくお願い申し上げます。
来年の口開けは、1月6日、横浜みなとみらいホール、神奈川大学吹奏楽部の予定です。
こうご期待!
それでは、良いお年を!


第45回 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団定期演奏会~イヴのクリスマスコンサート~

2012-12-28 01:54:13 | 吹奏楽

2012年のクリスマスイヴの昼下がり。
天皇誕生日の振替休日ということもあり、川口駅前は幸せそうなカップルや家族連れで溢れかえっています。
そんな幸福な時を過ごす可能性のない浦和の孤独なオヤジは、川口リリアのメインホールへと向かうのでした。(そう言えば、川口リリアって正式名称で言うと「川口総合文化センター」と言うんですね。)
私の大好きな川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の演奏会に行くためです。
今回は、“イヴのクリスマスコンサート”と銘打ち、今まで見て来た演奏会とは趣が違うようですが、どんなパフォーマンスをみせてくれるか、非常に楽しみです。

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演奏のプログラムは以下の通りです。

[演奏] 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団
[指揮] 福本信太郎

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【Ⅰ部】
● リバティ・ファンファーレ (J.ウィリアムズ/J.ボコック編)
● バレエ組曲「くるみ割り人形」作品71aより 
(P.I.チャイコフスキー/木村吉宏、M.ハインズレー編)
  Ⅰ.小序曲
  Ⅱ.行進曲
  Ⅲ.金平糖の精の踊り
  Ⅳ.ロシア舞曲 トレパーク
  Ⅴ.葦笛の踊り
  Ⅵ.花のワルツ
● エルサレム賛歌~アルメニアの復活祭の賛歌による変奏曲~ (A.リード)

( 休 憩 )

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【Ⅱ部】
「アレンジの巨匠 真島俊夫の世界」
 


リベルテが贈る音楽のクリスマスプレゼント!

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開演前や休憩中に、いつもはホワイエのところで、団員OBの方々が小編成アンサンブルでロビーコンサートをやっているのですが、今回はないようですね?
舞台上ではクリスマスツリーやイルミネーションが飾られており、クリスマスの雰囲気満載です。
会場は満員といっても良いほどのたくさんのお客さんで埋め尽くされていて、熱気ムンムンです。

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さあ、開演の時間になりました。
前半のⅠ部は、純粋な楽曲演奏のステージです。
しかし、選曲は、やはりクリスマスを意識したものでした。
1曲目の「リバティ・ファンファーレ」。
(実は、この日から6日前に武蔵野音大の演奏を聴いています。)
さすが、リベルテ、いつもの素晴らしいサウンドです。
が、最初の曲であったためか、多少アンサンブルに違和感を感じました。
2曲目は、「くるみ割り人形」ですね。
クリスマスらしいステキな選曲です。
以前、ネットで、どなたかのブログに「吹奏楽の演奏でチャイコフスキーは鬼門だ。」と言う趣旨のことを書いてあるのを目にしたことがあります。
つまり、弦の表現力の豊かさを具現化できないからだということらしいのです。
しかし、私は弦楽器に対抗しようとするのが、土台無理なのであって、吹奏楽では、何か素晴らしい「別のモノ」を作り上げればよいのではないかと思うのです。
リベルテの演奏は、“素晴らしい「別のモノ」”を作り上げていました。
技術を超えた表現力に非常に魅力を感じます。
まるで、「くるみ割り人形」を題材にしたディズニーアニメを見ているかのようなひと時でした…。
Ⅰ部、最後の曲はの「エルサレム賛歌」。
時折、吹奏楽のコンサート等で聴かせて頂いてる巨匠アルフレッド・リードの名曲です。
会場を大いに盛り上げる熱演でした。
下手(しもて)側2階席に陣取ったバンダ(トランペット)の皆さんの演奏も効果的でした。

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ここで、15分間の休憩。
Ⅱ部は、プログラムにアバウトな事しか書いてなくて、謎です。
真島先生特集だということですから、硬軟交えて、楽しいステージになることでしょう!
まさか、高校生の演奏会にありがちな学園祭ノリの演出はしないと思いますが…。
(真島俊夫先生といえば、吹奏楽のオリジナル曲の作曲はもちろん、吹奏楽のためにジャズやポピュラー音楽、映画音楽等、幅広いジャンルの吹奏楽アレンジをして下さっている巨匠です。現在、吹奏楽をやってる者、吹奏楽ファンで名前を知らない人間がいないと言っても過言ではない存在です。)

Ⅱ部の開演のベルが鳴り終わると同時に舞台、客席、ホール内の照明が消えていきます。
ただ、舞台上でクリスマスツリーのイルミネーションだけがきらびやかに輝いています。
しばらくすると、ホール内のあちこちの入り口から、蛍光スティック(正式には“ケミカルライト”というらしい。歌手のコンサート等で客が振ってるヤツ。)を持った人々が入場してきます。
どうやら、アンサンブルリベルテの団員の皆さんのようです。
そして、全員が舞台上に揃うと照明がつきました。
みると、皆さんクリスマスにちなんだ思い思いの格好をしています。
登場した福本先生もいろんなもの(ツリーのワッペンみたいなものとか…)を身体にくっつけていて楽しそうです。
いい演出です。
それからのステージはとても楽しませて頂きました。
小さい子から、お年寄りに至るまで楽しい時を過ごせたと思います。
Ⅱ部は5つのパートに分かれていて、クリスマスソングメドレー、ジブリメドレー、ディズニーメドレーやチック・コリアのジャズの名曲「スペイン」を演奏したりして聴きごたえがありました。
また、ただ演奏しているだけではなく、ミニーマウスの着ぐるみ(かぶりもの?)を着たトランペットソロとか随所にアットホームな演出があり、よかったですね。
しかも、その全ての曲が真島先生のアレンジによるものだとのことで、スゴイ!
うれしいことに、Ⅱ部なかばあたりで、来場されていた真島先生が壇上に上がり、福本先生のインタビューに色々なお話をして下さったも興味深い事でした。
特に「鳳凰が舞う」でフランスのクード・ヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクールでグランプリを受賞なさった時のエピソードが面白かった。(「鳳凰が舞う」は実はアンサンブルリベルテの委嘱作品だったんですね。知らなかった。)
そして、その真島先生の委嘱作品で今年のアンサンブルコンテストに参加している打楽器パートの皆さんの演奏が圧巻でした!(委嘱作品の曲名は「きぼうのうみ」だったと思います。聞き書きなので間違っているかもしれませんし、漢字の表記もわかりません。悪しからず。)

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アンコールはリベルテ恒例、指揮の福本信太郎先生のサックスソロです。(福本先生は本来はプロのサックス奏者なのです。)
曲名は、「ザ・クリスマスソング」。
福本先生の奏でる甘い調べに会場中が酔いしれました!
アンコール2曲目、そして、最後の曲は“スーザス・ホリデイ「星条旗よ永遠なれ」”。
ジャズテイストにアレンジしてある「星条旗~」です。
愉快な曲でした。
こうして、楽しいコンサートは終了しました。
何とⅡ部以降はアンコールの2曲にいたるまで、真島先生の手によるものでした。(特に「ザ・クリスマスソング」はアンサンブルリベルテの委嘱作品だそうです。)
ステキな“真島ワールド”を満喫させて頂きました。

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演奏会が終わって、外に出てみると川口の街は夕方の風景にかわっていました。
寒風吹きすさぶ中、現実に引き戻された浦和のオヤジは家路を急ぐのでした。

それにしても、川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団。
ステキなイヴのひと時をありがとう!


武蔵野音楽大学 ウインドアンサンブル演奏会2012(12/18)

2012-12-28 00:58:24 | 吹奏楽

2012年12月18日、火曜日に武蔵野音楽大学ウインドアンサンブルの演奏会に伺わせて頂きました。(今年7月に続いて2回目です。)
場所は、東京オペラシティコンサートホール〈タケミツメモリアル〉です。
それにしても、毎度毎度、同じことを言わせて頂きますが、ステキなホールですよ。
クリスマスシーズンということもあり、東京オペラシティ内のツリーやイルミネーションがとてもキレイです。
余談は、これくらいにして下記が、その日のプログラムです。

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[演奏] 武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル
[指揮] リチャード・メイン
[ピアノ独奏] 上村 英郷

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● リバティ・ファンファーレ (J.ウィリアムズ/ジェームズ・カーナウ編)
● 「ミサ曲」より (L.バーンスタイン/S.スィーニー編)
● レミニセンセス (M.キャンプハウス)
● ビヨンド (鋒山 亘)

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(休 憩)

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● ピアノと管楽器のための協奏曲「献呈」 (E.グレッグソン)
Ⅰ.トッカータ
Ⅱ.パッサカリア
Ⅲ.ロンド ― バーレスク
● ダンソン 第2番 (A.マルケス/O.ニケル編)
● オーロラ・アウェイクス (J.マッキー)

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7月は、ミネソタ州立セントクラウド大学教授のリチャード・K・ハンセン氏を指揮に迎えての演奏会でしたが、今回もノーザン・コロラド大学教授のリチャード・メイン氏がタクトを振られます。
いわゆる吹奏楽の原点であるアメリカ的サウンドを目指しているのでしょうが、非常に方向性がハッキリしているし、個人的に好みのサウンドです。
(今年7月の同時期に聴かせて頂いた国立音大のギャルドを意識したフランス的なサウンドとは一線を画しており、どちらの団体も演奏が楽しみです。)
選曲は、いかにもアメリカって感じで聴く前からワクワクしておりました。

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最初の曲はJ.ウィリアムズの曲ですか。
プログラムの解説によると自由の女神像建設100周年を記念して作曲されたとのこと。
冒頭の華やかなファンファーレが耳障り良く、躍動感あふれるステキな曲です。
最初の方こそ、少しモヤモヤっとした感じもありましたが曲が進むにつれ、元気みなぎる演奏に好感を覚えた次第。
2曲めはバースタインの「ミサ曲」。
曲名からくる印象とは違い、極端な言い方をするとミュージカル音楽みたいに私には聴こえました。(あくまでも個人的な印象ですので…。)
演奏も“熱演”でした。
それから、日本吹奏楽界でもお馴染みの作曲家、マーク・キャンプハウスの「レミニセンセス」、アメリカで活躍する福島出身の鉾山 亘(ほこやま わたる)氏が作曲した「ビヨンド」と続き、前半の演奏が終わりました。
この2つの曲はある意味、対称的な曲でしたが、どちらも都会的な演奏で大いに楽しませて頂きました。
特に日本人作曲家ということで鉾山さんの楽曲をこれからも聴く機会が、あればと思いますし、今後のアメリカでの更なるご活躍を祈っております。

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休憩をはさんで、後半です。

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最初はE.グレッグソンの曲。
(この作曲家の吹奏楽曲ですと「剣と王冠」を聴いたことがありますな。)
プログラムの解説によると楽器編成が特殊だとのこと。
基本のオーケストラの管楽器編成+ティンパニ+弦バス2本。(もちろんピアノも。)
簡単にいうと上記の楽器編成をバックにしたピアノ協奏曲のような楽曲でした。
全体的に躍動感があり、ステキな演奏でした。
また、ピアノの武蔵野音大講師、上村 英郷氏の演奏には圧倒されました。
ただ、惜しむらくは、前から5列目の舞台に非常に近い位置にいたためか、ピアノの音にバックの音が埋没してしまった瞬間があったのが残念でした。
次は「ダンソン第2番」。
前の曲と打って変わった雰囲気で、ラテンのリズムが心地よく、大いに楽しませて頂きました。
最後は、日本でも「翡翠(かわせみ)」「レッドライン・タンゴ」などで人気のあるジョン・マッキーの「オーロラ・アウェイクス」。
曲名や作曲者を聞かされなくても、“これは、マッキーの曲だ”とわかる独特の曲調があります。
華やかさやスピード感、リズム感を兼ね備えたノリノリの曲ですね。
トリを飾るにふさわしい見事な演奏でした。
この曲は、2009年の初演だそうで、比較的、新しい曲です。
しかも、ABA(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)賞を受賞しているそうですから、近々に吹奏楽コンクールで自由曲として演奏する団体が出てくるのではないでしょうか?

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師走の外気は冷たいですが、このような素晴らしいホールで、このような素敵な演奏を聴ける幸せを噛みしめている浦和のオヤジでした…。
今年は、(予定しているだけで)コンサート、あと2つ。
頑張ります。
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NHK交響楽団 第1743回定期公演(12月Cプログラム)

2012-12-10 09:25:35 | オーケストラ

先月に続いて、N響定期公演にお邪魔しました。
当日、休みが取れたので少し早目に浦和の自宅を出ました。
普通だと、NHKホールに行くのは原宿の駅の方が近いと思うのですが、この日は時間があったので、渋谷駅で電車を降り、買い物(本やCD)をしてから会場に向かうことにしました。
東急百貨店本店7FにあるMARUZEN&ジュンク堂で本を物色していた時のことです。
突然、地面が上下に揺れているような感覚に襲われました。
あれっ、めまいかな?なんて思いました。(小生、些か、血圧が高いので…。)
すると、揺れが横に変わってきました。
地震だなと思うと同時に心に不安がよぎりました。
店員さんから、「危険なので本棚を離れ通路に移動して下さい」との案内があり、私も他のお客さんと共に本棚の前からはなれました。
揺れはゆっくりと不気味に続きましたが、それにしても長い間、揺れていましたね。
実際は、もっと短い時間だったのでしょうが、私には5分くらい揺れていたように感じました。
何でも東北の方では震度5弱で津波警報も出たとか。
恐ろしいです、地震だけは慣れません…。
そのあと、タワーレコードで伝説のバンド、市立川口高校吹奏楽部の演奏の入ったCDを買ってましたら、時間が迫ってまいりましたので、急いで公園通りの坂を上がりNHKホールへと向かったのでした。
(余談ばかりですみませんでした。)

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さあ、2012年(平成24年)12月7日、金曜日。
NHKホールで行われた第1743回定期公演のプログラムは以下の通りです。

[演奏] NHK交響楽団
[指揮] シャルル・デュトワ
[コンサートマスター] 篠崎史紀

 

 

● 序曲「ローマの謝肉祭」 (H.ベルリオーズ)

 

 

 

● ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 (F.リスト)
Ⅰ.アダージョ・ソステヌート・アッサイ
Ⅱ.アレグロ・アジタート・アッサイ
Ⅲ.アレグロ・モデラート
Ⅳ.アレグロ・デチーソ
Ⅴ.マルツィアーレ:ウン・ポコ・メノ・アレグロ
Ⅵ.アレグロ・アニマート
[ピアノ] ルイ・ロルティ

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(休 憩)

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● 交響詩「ローマの祭り」 (O.レスピーギ)
Ⅰ.チルチェンセス
Ⅱ.五十年祭
Ⅲ.十月祭
Ⅳ.主顕祭

 

 

 

● 交響詩「ローマの噴水」 (O.レスピーギ)
Ⅰ.夜明けのジュリアの谷の噴水
Ⅱ.朝のトリトンの噴水
Ⅲ.昼のトレヴィの噴水
Ⅳ.たそがれのメディチ荘の噴水

 

 

 

● 交響詩「ローマの松」 (O.レスピーギ)
Ⅰ.ボルゲーゼ荘の松
Ⅱ.カタコンブ付近の松
Ⅲ.ジャニコロの松
Ⅳ.アッピア街道の松

 

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私はN響のコンサートは2回目の新参者ですが、デュトワ人気か、あの3,600名収容できるNHKホールが満員に近いくらい埋まっていたのには驚きました。
翌日も同プログラムの演奏会があるというのにこの集客力は素晴らしい。
期待に胸を膨らませながら演奏を待っておりました。

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最初の曲は、「ローマの謝肉祭」です。
軽やかに華やかに流れるような演奏を聴かせて頂きました。
演奏会の導入部としては、素晴らしかったと思います。
それにしても、弦の響きっていいもんですね。
2曲目はリストのピアノコンチェルトですか。
恥ずかしながら、私はあまり協奏曲とか詳しくないのですが、素人なりに思うにとても心地よかった。
ピアノのルイ・ロルティ氏の奏でる調べは、のど越しの良いビールのようで(変な例えでスミマセン)、すっと心に沁み入ってくる感じがします。
また、N響と音がとても溶け合っており、動きの激しさはあるのだけれど、落ち着いた大人の演奏のように思いました。
ノーブルでした。ブラヴォーです。

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休憩をはさんで、本日のメイン(少なくとも私にとっては…)、「ローマ三部作」です。
(演奏順が曲の出来た順番ではなく、「松」をトリに持ってくることがうれしいですね。)
ちなみに3曲連続で演奏されました。
まず、「祭り」です。
チルチェンセスの冒頭のファンファーレのため、舞台下手(しもて)側の高い位置にあるパイプオルガンのところでバンダのトランペット(本来、この曲の楽譜では“ブッキーナ”という古代のラッパが指定されています。トランペットは、その代用。)の皆さんがスタンバイしておられます。
(ちなみに「バンダ」というのは本来のオーケストラ構成とは別に離れた場所で演奏する少人数のアンサンブルのこと。いわゆる「別働隊」。)
そして、曲が始まりました。
出だしのファンファーレ、バンダの皆さん、トチリましたね?
まあでも、これもご愛敬か。
そんなことを考えながらも曲は進んでいきました。
が、素人の私にはうまく表現できないのですが、全体的に何か“違和感”を感じる演奏のように思いました。(ちょっとしたタイミングとかの微妙な部分だったのでしょうか?)
ただ、ゆるぎなく曲のド真ん中を走っていたのが弦楽器群でした。
安定感のあるパフォーマンスに脱帽です。
ところで、余談ですが、この曲が作られたのが1928年、初演が1929年。
なんと昭和に入ってからなんですね!
しかも、初演したのがトスカニーニ指揮のニューヨークフィルだというではありませんか!
なんか遠い昔の曲のように思っていましたのに驚きです。
そうこうしているうちに(モヤモヤした気持ちのまま)、次の曲「噴水」は始まりました。
「松」「祭り」に比べて人気は落ちるかもしれませんが、私はこの曲がとても好きです。
特に透明感のある曲調は抒情性が高く、非常に素敵です。
(近年、吹奏楽コンクールでも自由曲として取り上げる団体が多くなりましたね。)
N響には、この素敵な曲を素朴に美しく演奏して頂きました。
心が洗われたような気がしました。
さあ、大トリは、「松」。
「噴水」で上向いてきた私の気持ちが否が応でも高まってまいりました…。
“ボルゲーゼ荘”の華やかな出だしに魅了され、“カタコンブ”の重厚さに神妙な気持ちになり、“ジャニコロ”の妖精の世界のような透明感を感じて「ローマの松」という壮大な物語に引きずり込まれてしまいました、私は。
そして、“アッピア街道”です。
すると、また、バンダの皆さんが先程と同じ場所に現れました。
今回は、6名ですね。
編成は、トランペット2、トロンボーン2、そして、謎の金管楽器2…。
“謎の金管楽器”はバリトンの一種でしょうか?
先月のN響の定期公演で初めて見たワーグナーテューバのようにも見えますが。(私は素人なので…。)
答えはプログラムの中にありました。
やはり、ワーグナーテューバのようでした。
本日のトランペットもトロンボーンもワーグナーテューバも代用で、本来、「フリコルノ」と呼ばれる金管楽器群(音域によって違う楽器となる)が指定されているようです。
(ここで、“フリコルノ”について。大まかにいうと19世紀半ばにベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された金管楽器群“サクソルン”やそれに類似する楽器をイタリアでは“フリコルノ”と呼ぶようです。ちなみにアドルフ・サックスは“サクソフォーン”を開発した事の方が有名ですね。)
演奏は、古代ローマ軍の勇猛な行進が目に浮かぶようで圧巻でした。
音楽のシャワーを満喫させて頂き幸せでございました。

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それにしても、今年はコンクールを中心に吹奏楽団の多くの「ローマ三部作」の演奏を聴かせて頂きました。
でも、今日のN響の演奏を聴いて思います。
やっぱり、「ローマ三部作」は吹奏楽でやっちゃいかんです。
曲によっては、オーケストラの曲を吹奏楽にアレンジして演奏すると「別物(べつもの)」として“生きる”場合があります。
しかし、レスピーギの華麗なオーケストレーションや壮大さを勘案すると、「ローマ三部作」は、どうしても吹奏楽では無理がある。
絶対に勝てませんよ、弦楽器の音には。
かといって「別物」にもなりきれない。
そう、はっきりわかりましたよ。
吹奏楽のバンドで「ローマの祭り」を演奏すると、ただウルサイだけの演奏になってしまう団体が多いことの理由が。
弦楽器という下地があって、初めて管楽器や打楽器のffが活きるんですよ。
つまり、弦楽器が中心の曲なのです。
弦楽器をイメージした演奏を吹奏楽でもやらなくてはならないわけですね。
でも、それは非常に難しい。
特にレスピーギは。
だから、吹奏楽では「ローマ三部作」をやらない方がいい、いや、やってほしくないと思いました。
素人考えですけど。

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帰りの埼京線は金曜日で混んでおりましたが、とても豊かな気持ちで家路につくことが出来ました。
今年も、残り少なくなりましたが、あと3回はコンサートに行くつもりです。
残りは、全て吹奏楽の演奏会ですが満喫しようと思います。
それでは。


東京佼成ウインドオーケストラ 第113回定期演奏会

2012-12-03 02:14:34 | 吹奏楽

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今日から師走。
そんな2012年(平成24年)12月1日、土曜日。
ここのところ、グッとくる寒さの中を新宿駅から京王新線でひと駅目の初台駅にほど近い「東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル」まで急ぐのでした。
開演は17:00。
夜の公演にしては、少し早目ですかね。
12月に入ったからでしょうか、東京オペラシティの施設内は複数のクリスマスツリーやイルミネーションに彩られていて、とてもキレイです。

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さて、日本のプロの吹奏楽団としてはシエナに続いて2団体目、50年以上続く老舗の団体がどのような演奏を披露して頂けるのか、とても楽しみです。
開演に先立ち、ステージ上では、本年末日をもって定年退団される同楽団のトロンボーン奏者、萩谷克己氏を中心とした金管アンサンブルが披露され、演奏会に華を添えました。

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前にもこのブログでご紹介したとおり、このタケミツメモリアルは、形が箱型になっている、いわゆる“シューボックス”タイプのコンサート専用ホールです。(教会をイメージするとイチバン近いかもしれません。)
今回、何故だか、わずかな金をケチってしまい舞台、上手(かみて)側の3F席を購入してしまいました。
一般的なプロセニアム形式の劇場と違い、決して舞台が見やすいわけではありません。
しかも、私の席は舞台からの距離は、1F席でいうと最前列と同じくらいでしたので、視覚的には、指揮者、演奏者の頭を覗き込んでいるカタチになったのでした。
シューボックス形式は音響を重視しているので(音響に)、大きな不満はありませんでしたが、やはり…。
今度は過ちを犯さないようにしようと思います。
(ただ、演奏会を聴き進めるつれ、多少、違和感を感じた場面がありました。それは、後述します。)

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開演時間となりました。
プログラムは以下のとおりです。

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● 吹奏楽のための民話 (J.A.コーディル)
● 吹奏楽のための第2組曲 (G.ホルスト/C.マシューズ版)
Ⅰ.行進曲
Ⅱ.無言歌
Ⅲ.鍛冶屋の歌
Ⅳ.ダーガソンによる変奏曲
● バレエ組曲「火の鳥」[1919年版] 
(I.ストラヴィンスキー/R.アールズ編/F.フェネル校訂)
Ⅰ.序奏
Ⅱ.火の鳥とその踊り
Ⅲ.火の鳥のヴァリエーション
Ⅳ.王女たちのロンド
Ⅴ.カスチェイ王の魔の踊り
Ⅵ.子守歌
Ⅶ.終曲

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〈 休 憩 〉

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● 祈り (佐村河内 守)
【東京佼成ウインドオーケストラ委嘱作品 世界初演】
● バレエ音楽「シバの女王ベルキス」 (O.レスピーギ/木村吉宏編)
Ⅰ.ソロモンの夢
Ⅱ.戦いの踊り
Ⅲ.夜明けのベルキスの踊り
Ⅳ.狂宴の踊り

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さあ、口開けの曲は「民話」ですか?
懐かしいですね。
私のような60年代生まれの吹奏楽部員でこの曲を演奏したことがない人はいないだろうというくらいメジャーな曲ですね。
演奏もさることながら、遠い昔の吹奏楽部員であった日々が目の前に浮かんできて、ジーンとしてしまうオヤジはオカシイでしょうか?
やあ、よかった。
タマランデス。
2曲目は、ホルストの「第2組曲」。
定番中の定番ですね。
この曲には“コリン・マシューズ版”ていうのが、あるんですね。
初めて知りました。
コリン・マシューズといえば、プログラムの楽曲解説にもあるようにホルストの「惑星」に「冥王星」を追加した人としても有名ですね。(私も、CD持ってます。ホンモノの方は“惑星”からランク落ちしちゃいましたけど…。)
でも、ホルストの作曲した他の曲と比較して違和感がありますよね。
余談はこれくらいにして、演奏はといいますと前に演奏した「民話」にも共通するのですが、全体的にこの素朴なメロディを非常にうまく歌い上げていて、やっぱりプロは違うなあというのが正直な感想です。
ただ、前述した私の席に関する問題ですが、ラッパが上を向いているユーホニウムの音が天井の反響板にあたっているせいか細部まで聴こえすぎたように感じました。(聴こえなくていい音まで…。)
が故に、特にソロ部分で全体のサウンドに溶け合い具合が薄かったように思いました。
これは、演奏者うんぬんではなく、聴いた場所の問題だと自分は判断しました。
さあ、休憩前の曲は「火の鳥」です。
今日の演奏会で一番楽しみにしていた曲です。
出だしのリズム、音が大きすぎ?(オケだと弦の低音部ppじゃなかったけ?)
なんて思いながら聴いていくと次第に透明感、躍動感のある演奏にグイグイと引き込まれていきました。
どうしても、このようなダイナミックな曲は弦楽器に、かなわない部分があるとは思いますが、それをテクニックや表現力でカバーし、“吹奏楽の「火の鳥」”を完成させていたのはブラヴォーです。

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休憩をはさんで、今、話題の作曲家、佐村河内 守(さむらごうち まもる)氏に東京佼成ウインドオーケストラが委嘱した作品、「祈り」の演奏から後半が始まりました。
佐村河内 守氏といえば最近、全聾の天才作曲家としてメディア等に取り上げられることの多い作曲家です。
今年の吹奏楽コンクールの神奈川県大会、職場・一般の部において、佐村河内氏が作曲した「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を演奏した団体がありました。(私は実際、コンクールで聴かせて頂きました。)
吹奏楽に編曲したものでしたが、激しい曲だったのを覚えています。
今回の委嘱作品の曲名は、「祈り」。
我々、聴衆にどんなメッセージを与えてくれるのか?
孤高の作曲家の“叫び”に興味津々です…。
曲は破裂音的な不協和音の塊(かたまり)で始まりました。
何かから抜け出そう、逃げようとするような激しいメロディが続きます。
中間部になると静かな曲調に変わりましたが、それでも重苦しさは相変わらず。
苦悩や恐怖の根は、相当深いようです。
しかし、曲も終盤を迎えるとメロディが長調に転調し、次第に明るい曲へと変貌していきます。
暗黒の世界の中に“希望”という曙光を見つけたのでしょうか?

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なんかカッコつけたこと書いてしまいましたが、「祈り」と言う曲名から勝手に想像してしまいました…。
なかなか、気持ちのこもった素敵な曲でした。
佼成ウインドの演奏も素晴らしかった。
佐村河内氏の今後にも注目していきたいと思います。
(会場には作曲者である佐村河内氏がお見えになっており、指揮の飯森先生に招かれて壇上に立たれました。そして、私を含めた観客に万雷の拍手を受けておられました。その拍手はしばらくの間、鳴りやみませんでした。)
気分をリセットして、いよいよ、本日、最後の曲です。
「シバの女王ベルキス」ですよ。
もちろんオーケストラの曲ですが、吹奏楽に編曲されコンクールで演奏されることが非常に多い曲です。
吹奏楽での演奏を聴くと思いだすのが、今は伝説の団体、神奈川県立野庭高校吹奏楽部です。
彼らは1995年(平成7年)の第43回全日本吹奏楽コンクールにおいて、この曲を演奏し金賞を手中にしたと同時に全国最高得点を獲得しました。
実際に生演奏を聴いたわけではありませんが、野庭高校吹奏楽部員と指揮者の中澤忠雄先生の泣ける?交流を描いたノンフィクションノベル(「ブラバンキッズ・ラプソディー」「ブラバンキッズ・オデッセイ」共に石川高子著)を読んで感銘を受けた経験があるので、すぐに思い出してしまうのです。
余計な話でした。スミマセン。
それにしても、佼成ウインドの演奏は素晴らしかった。
技術的な面も素晴らしいですが、それよりなにより、会場をひとつに出来るエネルギーはすごいです。
脱帽以外の何ものでもありません。
こうして、大盛況の中、演奏会は終了しました。
東京佼成ウインドオーケストラ、ブラヴォー!

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最後に指揮の飯森範親先生について。
先日も、池袋の東京芸術劇場で陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会でタクトを振っておられ、不肖、私、浦和河童も拝聴させて頂き、いたく感動いたしました。
そして、本日の演奏会も素晴らしかった。
お忙しいとは思いますが、マエストロの今後のご活躍に期待しております!
(吹奏楽団も出来るだけ指揮して下さい。)

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それにしても、このような素敵なホールで、このような素敵な演奏を聴ける私は何と幸せなことか!
首都圏には、まだまだ素晴らしいホールがたくさんあります。
また、素晴らしい演奏者もたくさんいます。
地方じゃ、こうはいきませんよね。
そんな風にふと考える浦和のオヤジでした…。

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年末までにあと4件、コンサートに行く予定です。(もっと増えるかもしれません。)
これから毎日が楽しみです!!
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