浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

PASTORALE SYMPHONIC BAND 第3回定期演奏会

2013-06-24 18:37:17 | 吹奏楽

昨年(2012年)の5月22日にパストラーレ・シンフォニックバンドの第2回定期演奏会に行かせてもらいました。
川崎市教育文化会館の1961席の客席には満席に程遠い観客しかいなかった。
あれから1年余。
場所をJR南武線武蔵中原駅前の「エポックなかはら」に移しての第3回定期演奏会です。

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「エポックなかはら」は正式名称を川崎市総合福祉センターと言い、福祉やボランティア関係の地域拠点のようです。
しかし、3,4階は900席(1F 636席、2F 277席、車イス 10席)を越える大ホールになっています。
昨年の川崎市教育文化会館と比べて、ホールの収容人数は半分になってしまいましたが、観客の数はかなり増えているようです。
さすがにコンクール初出場で支部大会まで進み、しかも「金賞」まで取ったので“知名度アップ”でしょうか?

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当日のメインは、やっぱりストラヴィンスキーの「火の鳥」でしょうね。
どんな演奏をして頂けるか楽しみです。
2013年(平成25年)6月22日、土曜日、17:00開演です。

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[演奏]Pastorale Symphonic Band
[音楽監督/常任指揮者]佐川聖二

【1部】

● エル・カミーノ・レアル  (A.リード)
●  2013年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ“復興への序曲「夢の明日に」  (岩井直溥)
● 大いなる約束の大地~チンギス・ハーン  (鈴木英史)

【2部】

● メリーポピンズ セレクション  (R.M.シャーマン、R.B.シャーマン/arr.T.リケッツ)
● サクソフォンとバンドのためのメモリー ~ミュージカル「キャッツ」より~
(A.ロイド=ウェバー/arr. 岩井直溥)
[Sax Solo]佐藤悠史
● レ・ミゼラブル  (C.M.シェーンベルク/arr.W.バーカー)

【3部】

● 組曲「火の鳥」[1919年版]  (I.ストラヴィンスキー/arr.R.アールズ、F.フェネル)

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指揮はお馴染み、佐川聖二先生です。
今月は私にとって、佐川先生の指揮を拝見させて頂くのは2度目です。(6月2日のグラールウインドオーケストラin昭和女子大学人見記念講堂に続いてですね。)
演奏会は3部構成になっていて、1部が吹奏楽オリジナル曲を3曲。
2部がミュージカル音楽を集めたステージ。
3部がメインディッシュの「火の鳥」と、こんな構成です。

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昔の映画館のようなブザーが鳴り響き、開演を知らせます。
いよいよ始まりました!
1曲目は「エル・カミーノ・レアル」。
アルフレッド・リードの名曲です。
あれ、何かゴチャゴチャっと始まりましたな。
アンサンブルも微妙にズレてたような気がして…。
でも、最後はきっちり決めて、曲が終わりました。
最初の曲ですので、仕方ない部分もあるでしょうね。
2曲目は課題曲Ⅲ。
これはいい演奏でした。
明るく、リズム感も素敵で楽しい気持ちで演奏しているのが伝わって来ました。
会場には小学生くらいのお子さんもいましたが、彼らにも楽しめた演奏だと思いました。
3曲目は鈴木英史先生の作品ですね。
チンギスハーンを題材にしているだけあって、エキゾチックなメロディに溢れた面白い作品でした。
パストラーレの皆さんもスピードにのった演奏で土俗的な雰囲気を演出していました。
好演であったと思います。
ただ、ppになった時に時折、木管を中心としたパートでピッチが気になる部分が何回かあったのが残念でした。

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休憩中、ホールからロビーに出てみますとガラス張りの窓から目の前に武蔵中原駅が見えます。
それにしても、このホールは駅から近い。
駅から連絡通路みたいなものがあって、外気に触れることなく「エポックなかはら」に入れます。
便利ですね。

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2部はミュージカル音楽のステージです。
まずは、暗転から「オペラ座の怪人」のメロディの一節が演奏され、パフォーマンスが始まりました。
最初は有名な「メリーポピンズ」からです。
知ってるメロディが出てくるだけでも楽しめますよね。
2曲目は、パストラーレのアルトサックス奏者、佐藤悠史さんのソロによるミュージカル「キャッツ」の有名な「メモリー」を題材にした曲でした。(編曲は岩井直溥先生です。)
佐藤さんがこの美しいメロディを歌い上げてくれました。
2部最後の曲は「レ・ミゼラブル」です。
映画がヒットしたので取り上げる団体が多いですね。
肩の力の抜けた軽やかな演奏でした。

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さあ、最後はメインの「火の鳥」です。
出だしの序奏。
少し無造作に入りすぎかなあ。
なんだか、恐る恐る演奏しているように聴こえて、木管を中心にアンサンブルが途切れそうな感じがありました。
しかし、「魔王カスチェイの凶悪な踊り」あたりから、持ち前の軽快なサウンドが功を奏し、グッと躍動感が増して、とてもヨカッタ。
しかし、最後の方では金管がバテたかな?
やっぱり、難しいですね、この曲。
あと、この曲の壮大なスケール感を出すには人数が少なすぎるのでは?
50数名は、いらっしゃるようですがあと20~30名はくらい、どうでしょう?
すいません、余計な事、言って…。

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アンコールは以下の曲です。

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「カンタベリーコラール」、この曲好きなんですよ、私。
それにしても、ヤン・ヴァン=デル=ローストはいい。
真島俊夫先生編曲の「星条旗-」。
どっかで聴いたことがあるなあ。
確か去年のアンサンブルリベルテのクリスマスコンサートだったような。
真島先生のセンスには脱帽ですよね。

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指揮の佐川先生も言っておられましたが、パストラーレは、これからの団体だと思います。
しかし、ただただ未知数という訳ではなく、コンクール初出場で東関東大会金賞と言う“底力”を持っています。
これからの神奈川県の一般バンドの世界で侮れない存在になりつつあると思います。

早く、全国大会常連の団体になって頂きたい。
そう、望む浦和のオヤジでした。
来年の演奏会も伺わせて頂きますね。