以前から、年末に立正大学吹奏楽部が年末に定期演奏会を川口リリアでやっていることは、知っていました。
そして、いつか行ってみたいなと思っていました。
なぜかと言うと、イチバン大きな理由は、佐藤正人先生が指導されているから。
そして、今年は全国大会出場、おめでとうございます!
東京支部の全国大会出場枠がひとつ増えたとは言え、強豪ひしめく東京で代表権を得たのは誇るべきことです!
(「銀賞」だったのは、残念でしたが、来年の課題として“目標”となったことでしょう。)
この日も私にとって、期待大のコンサートでした…。
2016年11月20日、日曜日。
さあ、川口リリアで“吹奏楽”を楽しみましょう!
[演奏]立正大学吹奏楽部
[指揮]佐藤 正人(音楽監督)
[賛助出演]笠原 光平(Oboe)
飯田 美佳(Trumpet)
根岸 宏和(Trumpet)
石川 龍彦(Trombone)
露木 祐一(Trombone)
斎藤 慶(Piano)
第Ⅰ部 Stage Marching Show
「Malaguena ~シルク・ドゥ・ソレイユより Quidam」
ドラムメジャー:柳田 裕太
ガードチーフ:大野 莉奈
第Ⅱ部 Guest Stage
作曲家 清水大輔氏・天野正道氏を迎えて
エルトゥールル号の記憶~太陽と新月の絆~/清水 大輔
Recollection of Ertugrul Firkateyni / Daisuke Shimizu
シンプル・ギフト~吹奏楽のために~/清水 大輔
Simple gift ~ for Wind Ensemble ~ / Daisuke Shimizu
ネクスト・エンジェルス~吹奏楽のために~/清水 大輔
Next Angels ~ for Wind Ensemble ~ / Daisuke Shimizu
おほなゐ~その後~/天野 正道
“OHONAI” ~ SONOGO ~ / Masamicz Amano
第Ⅲ部 Symphonic Stage
~佐藤正人~ 就任20周年記念~
五月の風(1997年度吹奏楽コンクール課題曲)/真島 俊夫
Concert March “Sweet Breeze in May” / Toshio Mashima
スペインの市場で(第64回全日本吹奏楽コンクール課題曲)/山本 雅一
In a Spanish Market / Masakazu Yamamoto
故郷…鼓響Ⅱ(第64回全日本吹奏楽コンクール自由曲)/天野 正道
KOKYOU Ⅱ / Masamicz Amano
Ⅰ.童歌 Ⅱ.奏歌 Ⅲ.鼓響
まず、最初は、マーチングのステージですね。
スペインの作曲家、イザーク・アルベニスの「組曲エスパーニャ」第3楽章“マラゲーニャ”と皆さんお馴染みの「シルク・ドゥ・ソレイユ」から“キダム”を使ったパフォーマンスです。
熱いステージでした。
私は、マーチングに関しては、詳しくないのでコメントはしづらいのですが、見応えはありましたねぇ。
それにしても、あのような激しい動きをしながら、演奏するってすごいですよね…。
第Ⅱ部は清水大輔氏、天野正道氏を迎えてのステージだとのこと。
清水先生の曲が3曲、天野先生の曲が1曲、計4曲が演奏されました。
最初の曲は、清水先生の曲で「エルトゥールル号の記憶~太陽と新月の絆~」。(2015年、渋谷区青少年吹奏楽団の委嘱作品)
ご存知の方も多いと思いますが“エルトゥールル号遭難事件”を題材にした作品です。
ちなみに“エルトゥールル号遭難事件”とは、1890年、オスマントルコの使節団が乗ったエルトゥールル号が和歌山県沖にて座礁し、それを大島村(現・串本町)の住民が救助したという出来事です。
映画音楽風できれいな曲でした。
司会もされていた水野潤子さんがナレーションを担当し、“物語”が進行して行きました。
まるで、ドラマを見ているかのような“映像”の浮かぶ演奏でした…。
2曲目も清水先生の作品。
この曲は、『2003年に昭和音楽大学ウィンドオーケストラの委嘱により作曲された“Improving Dance-4 Episodes-”の3楽章を吹奏楽編成に改訂』されたものだそうです。
曲名にある「シンプル・ギフト」とは曲を作った当時、イラク戦争で多くの犠牲者が出たことを悼み、“平和を願う贈り物”という意味で名付けたのだとのこと。
平和を願う心が演奏者の奏でる音によって伝わってきたように感じました。
立正大学のサウンドが生かされた演奏でした。
3曲目は、最初、アルトサックス独奏と小編成のバンドのために作曲された楽曲だったようですが、『2006年10月、山形ブラスオルケスターの委嘱で大編成版に改訂されました。』
きっかけとして、作曲者の友人の結婚式のために作られたこの曲は、「愛」がテーマなのだそうです。
そして、この日の演奏も愛にあふれたものでした…。
曲が終わって舞台上に清水先生登場。
色々な楽しいお話しをして頂き、興味深かった。(花束贈呈もありました。)
第Ⅱ部、最後の曲は、天野先生の作品「おほなゐ~その後~」。
「おほなゐ~1995.1.17阪神淡路大震災へのオマージュ~」の続編に位置する曲です。
委嘱されたのは、『震災当時の様々な情報を提供した』園田学園中学校・高等学校吹奏楽部顧問、杉江光平先生。
冒頭の部分は「おほなゐ」にそっくりです。
その後、突然、ポップス調の曲にかわる…。
また、場面が“転換”し、ゆったりとしていて力強いメロディのフレーズが続く…。
最後は「おほなゐ」同様に華やかに終わりました。
曲が終わると天野先生がステージに上がられました。
清水先生同様、ウィットにとんだ会話に会場もわいていましたね。
(府中の森芸術劇場の“停電事件”とか爆笑です!花束贈呈もありました。)
そして、「Symphonic Stage ~佐藤正人 就任20周年記念~」と題した第Ⅲ部の始まりです。
祝電紹介のあと、大野莉奈部長の挨拶。
19年振りとなった全国大会出場に熱い想いとお礼の言葉が述べられ、部外者の私も感動させて頂きました…。
最初の曲は、4月21日に亡くなられたばかりの真島俊夫先生が1997年度のコンクール課題曲として世に送り出されたマーチ、「五月の風」です。
奇しくも立正大学が全国大会初出場となった時の課題曲ですね。
その時とはメンバーは違いますが、立正大学の皆さんの小気味良いコンサートマーチはステキでした。
反面、力強さも感じられて、とても印象よく思えました。
ここでOB・OG会長の野澤弘樹氏の登壇。
佐藤先生とのプチ対談も面白かった!
「もう、先生の名前でコンクール登録してありますよ!」との強引な顧問就任の“お願い”に会場も笑いの輪に。
続いては、今年の全国大会で立正大学が演奏した課題曲と自由曲です。(これは、賛助の方やOBがステージを離れました。)
簡潔に言いますと“完成された”演奏でした!
何よりも私は、「安心できるパフォーマンス」だったと思います。
アンコールです。
学生さんの指揮で、我々、日本人にはたまらない童謡の「赤とんぼ」ですね。
そして、そのメロディが流れる中で佐藤先生がひとりひとりの卒業年次生を紹介。
それだけでも、涙もろいオヤジには、耐え難いです…。
OBの皆さんが再び参加して、2曲目は、永遠の課題曲「ディスコキッド」。
そして、なんと豪華にもクラリネットソロを佐藤先生、テナーサックスソロを天野正道先生がやって下さいました。
楽しかった!!
来年も伺わせて頂こうと思った“浦和のオヤジ”でした!
雑談ですが、出場した賛助出演の方の中に川越奏和の石川団長さんがいらっしゃったような…。
次回のコンクールの川越奏和、「“超”本気」を期待します!!
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