背番号の重み・・・

2019年12月26日 | 井戸端会議
「名誉番号」「準永久欠番」 とは、
偉大な功績をあげた選手が退団する際、その功績を讃え着用していた背番号を「名誉番号」「準永久欠番」として、前任選手や球団の「預かり」という形で一定の期間空き番号としておく場合がある。MLBにおいては「Honored(Honouerd) Number」と称されている。

『ドラゴンズの背番号13といえば岩瀬仁紀。』


昨年、引退まで20年間にも渡り背負った偉大な#13はレジェンド番号だ。引退後、球団は“準永久欠番”とした。
しかし、この背番号をわずか1年のブランクで解禁とした。しかもルーキーに与えるとなった・・・。
昨年、親友の川上憲伸さんがこんな事を言っていたのを思い起こす。
『岩瀬さんの背番号が永久欠番にならなければ、これから先、ボクが死んでも他には現れません』

中日球団は、3代目ミスタードラゴンズ立浪和義さんの引退後、たった1年を経てルーキーの吉川一幾に#3を与えた。
その後も球界最年長投手、山本昌さんの#34をこれまたルーキーの福敬登に。
ドラゴンズエース番号と言われる#20をドラ1ルーキー野村亮介に。
2代目ミスタードラゴンズ高木守道さんや福留孝介選手が背負った#1を友永翔太に。などなど・・・。
身分不相応とも思えるルーキーへの禅譲か?必要以上の重圧を背負わざるを得ないルーキー達はファンの期待に応える成績を残すことが出来なかったことを球団はどう考えてるのか。
岩瀬さんと同様に昨年引退した荒木コーチの#2もレジェンド背番号だ。同様にこの#2も1年のブランク経て、今年のドラ1ルーキー石川 昂弥に与えることとなった。
荒木コーチもドラゴンズのレジェン級選手だったが、百歩譲って大きな期待を込めて石川に与えるのを可としても…。
岩瀬さんの#13となれば別だ。前人未到の1002試合登板し歴代最多407セーブなど数々の偉大な功績をあげた。
岩瀬さんの果たした功績は球団の枠を超え日本プロ野球83年の歴史に燦然と輝く大偉業。岩瀬さんや(山本昌さん)は日本プロ野球界では特A級レジェンド選手。そんな背番号をいきなり引き継ぐルーキー橋本。もし期待に応えられなければSNS等で大炎上は避けられない。橋本本人の攻撃ではなくとも、この背番号を与えた球団への批判は避けられないと思う。
多分、ドラゴンズ現役選手にこの#13に変更を打診しても恐れをなして断りかねないほどめちゃくちゃ重い背番号のはず。そんな“重荷”をわざわざルーキーに背負わせるのはあまりに酷ではなかろうか。
橋本本人は「プレッシャーがないと言えばウソになりますが、自分は自分。この背番号をいただいた以上、13番は橋本と言われるよう、自分のイメージを印象づけられるよう頑張りたい」と当たり障りのないコメントを残してるが、果たして心中は…。
やはり本来、プロ野球である一定程度以上の実績を残し、誰もが納得する選手にレジェンド番号を与えるべきではなかったか。
岩瀬さんが橋本投手に#13を継承するコメントを冷静に残している。
「背番号13といえば橋本君と言われるように頑張って欲しいですね。」
こちらも心中はどうなんだろうか…。
岩瀬さんは、今年1年と来年も解説の仕事で外からドラゴンズ見る様ですが、私的には出来れば近い将来、指導者として自らがまた#13を背負って戻って来てくれることを夢見ていた。

最後に#13の継承に対してちょっと批判的なことを書いてしまいましたが、橋本君を低く評価してる訳ではありません。球団として即戦力左腕に対する大きな期待を込めてこと。
橋本君は是が非でも頑張って欲しいものです。


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