10/3、2022年プロ野球ペナントレース全日程が終了しました。
立浪新監督の1年目のシーズンが幕を降ろした。
セントラル・リーグはスワローズ。
パシフィック・リーグはバファローズ。
どちらも2年連続ペナント制覇おめでとうございます。
さらに両チーム、日本シリーズ進出おめでとうございます。
我がドラゴンズは立浪監督就任1年目のシーズン、6年ぶり屈辱の最下位に終わった。
143試合
66勝75敗2分勝率0.468
ホーム通算37勝33敗1分
ロード通算29勝42敗1分
また、ファーム(ウエスタン・リーグ)も断トツの最下位に終わった。
106試合
34勝64敗11分勝率0.347
借金30、首位タイガースに28.5ゲーム差
屈辱まみれの2022シーズンであった。
チーム打率は昨季から向上し2割4分7厘。リーグ最下位こそ免れたが、得点圏の2割3分7厘は2年連続最下位。本塁打は64年ぶり70本を割った昨季をさらに下回る62本。得点は5位タイガースに70点差以上つけられ1試合平均では2点台に沈んだ。
ファームはチーム打率2割4分9厘でリーグ2位。しかし得点はリーグ3位ながら1位のホークス(チーム打率2割4分5厘)に131点差つけられた。本塁打は46本のリーグ最下位。
※ファームは試合数の違いはあった。
結果攻撃面での数字を見ると、改めてシーズン通して流れを変える一本が出なかったのが脳裏に焼き付いてならない…。
若手の育成でも誤算があった。将来の主砲と期待を寄せた石川昴は5月の交流戦で負傷し戦線離脱、復帰は来夏以降…。
▼シーズンを総括する上において最大の誤算であったのは間違いない。〈細部は後述する〉
長打を期待出来る新人、鵜飼も不調やケガなどで離脱…。
ドラ1・ブライトは一軍出場なし…。
福元はケガを抱えての初年度、結果を残すことは出来なかった…。
主力にもケガ人が続出した。
野手陣では、中軸を期待した周平は左足捻挫で開幕間に合ず、4月末に一軍登録したかと思えば7月再び右脇腹を負傷し抹消離脱、その後9月に一軍復帰を果たすもあのバッティングフォームでは?打てない…。
ビシエドは6月に古傷の左肩痛みで離脱…。
大島は打率トップだった4月に右膝に死球を受け復帰までに1ケ月程を要した…。
投手陣では、FA人的補償で加入した岩嵜が開幕2試合目に右腕を傷め早々と長期離脱…。
先発3本柱の小笠原も開幕早々にコロナ陽性となり1ケ月戦線離脱…。
先発ローテ候補の勝野は4月下旬に左脇腹痛から緊急降板、復帰登板まで4ケ月がかかった…。
セットアッパー・ロドリゲスも体調不良により7月の1ヶ月間、登録抹消…。
他にも期待を寄せた選手の不調はシーズン戦う上において非常に痛かった。
京田は攻守に期待を大きく裏切った…。結果、シーズン通して内野の要である二遊間が固まらなかった。
また、ここぞの代打の切り札不在も痛かった。福留、平田、直倫、福田などベテラン・中堅選手がシーズン通して一軍に帯同すら出来なかった。他に好機に一本を期待する選手も出て来なかった…。
駒不足の偏りはあちこちで見られチームは月を追うごとにスタメンメンバーが猫の目の様に変化していった。層が厚いとは言えないチーム事情に立浪監督は「時期尚早は承知」とキューバ出身のレビーラとガルシアや2年目のワカマツを支配下登録するも新しい風を吹かすことは出来なかった。
また、トレードで獲得した後藤は強肩俊足の外野手として持ち味を発揮したものの、チームの穴を埋める補強とはならなかった。
1軍に戦力を供給する片岡2軍監督は「いつでも上がれるよう緊張感を持たせている」としながらも、ケガや不調コロナ陽性などの影響から、機が熟さないうちに経験値の少ない選手を昇格させる急場しのぎを強いられたが結果は出なかった。
立浪監督は「今年はしのぎしのぎ、やるしかない。正直、苦しい。」と嘆いた。
【石川昴弥について】
『シーズン総括するにおいて欠かしてはならない石川昂弥の戦線離脱は象徴的だった。長く続くチーム低迷期を脱する立浪ドラゴンズ“戦いの軸”は、入団3年目の若きスラッガーだったはず。開幕戦からサードのスタメンで起用を続け、4/5プロ入り初ホームランを放ち、開幕1ケ月後にはクリーンアップにも起用された。その成長を僕らドラファンもワクワクしながら見守り声援を送った。しかし交流戦が始まり京セラでのバファローズ戦、1塁への走塁で右足を負傷、それは左膝前十字靭帯不全損傷という大けがで手術も受けた。序盤戦に勢いがあったチームが失速を始めた時期と重なる。開幕前の構想では周平をサードからセカンドへ、阿部をセカンドから外野に回すプランまでしてサードを空けた。まさに2022年シーズンは“石川昂弥有りき”のチーム作りだったのではなかろうか。勝負強さと長打力と華を合わせ持った選手が1人いるとチームが劇的に変わることを、スワローズは村上の成長と存在で劇的に変わったことが証明している。』
一方、投手陣は与田政権3年目の昨季、リーグトップだったチーム防御率は今季も2位。投手陣の再整備を掲げた立浪監督と落合ヘッド兼投手コーチのもと投手王国の水準を保つとともに、発展への可能性も示すシーズンとなった。規定投球回に達したのは昨季と同じく大野雄、柳、小笠原。中でも小笠原は自己最多の146回2/3を投げ、初の2桁となる10勝、リーグ2位の142奪三振をマーク。後半戦はほぼ毎試合7回以上を投げて独り立ちした。このイニングイーターの3本柱に印象度で上回る活躍を見せたのが高橋宏。10日前後の間隔を空けながらの登坂で6勝を挙げ、防御率も2.47。特に後半戦は1.73と圧倒し、規定投球回に届かない中でリーグ3位の134奪三振を記録した。
6勝の松葉に加え、上田や勝野もローテを担う力を示し、先発陣の底上げを実感する。
救援陣は、12球団一の陣容が整った。先発から転向したロドリゲスが最優秀中継ぎに輝き、清水もホールドポイントでリーグ5位。最多セーブを獲得したR.マルティネスの安定感は今季も健在、先制すれば53勝18敗。延長戦は9勝3敗2分。先行逃げ切りと接戦での勝利を支えた。健闘の中にも改善の余地はある。本拠地でのチーム防御率は2.88、敵地では3.69と1点近く悪化。打線の得点力不足を考えれば一層の奮起が必要となる。埋まらないピースもあった。救援左腕の新たな台頭がなく、福一人。ブルペン全員が右腕の時期もあった。
野手不足と言われてるが、私が見た今季のファームはむしろ先発投手の頭数が足らない様に思った。先日の第一次戦力外通告では投手を育成含む5人と契約を結ばないと発表している。
2022年シリーズを終え課題は明確過ぎる程ハッキリクッキリ明確だ。
◇好機でのメンタル面の強化
◇センターライン(二遊間)の強化
◇長打力
◇ビジター及び野外球場の戦い方
◇ケガをしない体力面の強化
◇対ベイスターズとの戦い方
最後に、球団は現場と一体となってしっかりビジョンを持ってチーム改革、球団経営に取り組んで欲しい。ファンに不信感を与えるようなことは絶対にあってはならない。
以上、私が見た2022年シリーズのドラゴンズを勝手に総括し来季の課題を挙げてみた。
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