政府が西洋美術館本館を世界文化遺産候補に推薦へ
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政府は14日、近代建築の巨匠とされるフランスの建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965)が設計し た国立西洋美術館本館(東京・上野)について、世界文化遺産への登録を推薦することを決めた。フランスやスイスなども自国にあるコルビュジエの作品を推薦 する予定。平成21年の世界遺産委員会で可否が審議される。登録されれば、複数国にまたがる個人の作品群としては初の世界遺産となる。
西洋美術館本館は地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート造りで、柱だけで構成される1階▽らせん状の回廊▽陸屋根▽展示品の増加に伴い増床できる平面計画-など、コルビュジエの「限りなく成長する美術館」構想をよく表しているとされる建築物。
第2次大戦後、フランスに接収されていた美術品が日本に返還される際、受け入れ施設として昭和34年に建設された。
コルビュジエ設計の建築物をめぐっては、フランスが昨年、自国の13作品を「国内暫定リスト」に入れ、世界遺産登録に向けた準備を日本やスイス、ドイツなどに呼び掛けていた。最終的な推薦書はフランスが7カ国分計23作品をとりまとめてユネスコに提出する。
個人の作品群の世界遺産は、「アントニ・ガウディの作品群」(スペイン)が有名だが、複数国にまたがる例はない。
コルビュジエはスイス生まれのフランス人で、集合住宅「マルセイユのユニテ」(フランス)や「ロンシャンの礼拝堂」(同)、インドの都市計画「チャンディガールの建築物群」など多彩な作品で知られる。
(2007/09/14 22:06)