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保守記事.133-32 伝染るんです

2016-02-29 11:17:37 | 記事保守

ニホンカワウソは日本固有種の可能性 米科学誌に論文

中山由美

2016年2月29日08時26分

 絶滅したとされるニホンカワウソは日本の固有種だった可能性が高いとの研究結果を、東京農業大や国立極地研究所などのグループがまとめた。これまではユーラシアカワウソの亜種とみられていたが「約130万年前に分化し、日本で独自に進化した」と判断。米科学誌プロスワン(電子版)に論文を発表した。

 ニホンカワウソは北海道から本州、四国に広く生息したが、毛皮目当ての乱獲や水質汚染などで次第に姿を消した。1979年に高知県須崎市で目撃されたのを最後に生息は確認されず、環境省は2012年、絶滅種に指定した。

 研究グループは、1977年に高知県大月町で捕獲されたニホンカワウソの剝製(はくせい)から前脚の肉球を約0・01グラム削り取り、DNAを解析。その結果、中国やロシア、韓国に生息するユーラシアカワウソとは違う種類で、約130万年前に分化していたことがわかったという。東京農業大野生動物学研究室の佐々木剛(たけし)教授は「かつて陸続きだった大陸から渡り、日本列島で独自の進化を遂げたのではないか。日本固有種または固有亜種だったと言える」と話す。

 研究グループは2012年の日本哺乳類学会で、神奈川県・三浦半島の南の城ケ島で1915年ごろに捕獲され、襟巻きにされたニホンカワウソの肉片を分析し「大陸のカワウソの一部かもしれない」と報告していた。これについて佐々木教授は「このカワウソが外来種だったか、国内にユーラシアカワウソの亜種と日本の固有種の両方がいた可能性がある」とみている。

 絶滅した生物のDNAは長い年月がたって変性し、これまでは遺伝子解析が難しかった。今回は、ばらばらになったDNAを大量に読み取る技術で塩基配列をつなぎ合わせ、約1万5千の塩基を調べることに成功。極地研の瀬川高弘特任助教は「絶滅した古代生物の遺伝情報も明らかにできる」と話している。

 ニホンカワウソは環境省のレッドリストで「ユーラシアカワウソの日本本土亜種と北海道亜種」とされた上で、「形態的・遺伝的特徴から別種とするという意見もある」との説明が添えられている。(中山由美)

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保守記事.347-6 目の付け所が。。。

2016-02-26 17:38:06 | 記事保守

鴻海「シャープとの調印は当面見合わせる」

世紀の大型買収は本当に成立するのか

 
 
経営再建中のシャープは、2月25日9時から開いた臨時取締役会で、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の買収提案を受け入れることを決定。13時55分に資 料を開示した。が、鴻海は同日午後、シャープとの資本提携契約への調印をしばらく見合わせると、声明文で明らかにした。前日の24日に「シャープが新たな 重要文書を鴻海に示したこと」が理由という。

声明文は25日17時ごろ、台湾国内の複数の報道機関に対し、広報責任者・黄欽旻氏の名義のメールで発表された。

声明文によると、シャープが24日朝、新たな重要文書を鴻海側に提示したため、鴻海はシャープ側に対し、「われわれは内容を精査しなければならず、 両社の共通認識が成立するまでは調印をしばらく見合わせる」と、25日のシャープの臨時取締役会が行われる前に伝えたという。鴻海の黄氏は本誌の取材に対 し、「重要文書がどういった内容か明らかにできないが、24日までまったく示されてこなかった文書であることは間違いない」と答えている。

また声明文は同時に、「われわれは早期に状況が明らかになり、今回の取引が円満な結果を迎えられることを期待している」ともしており、交渉そのものが暗礁に乗り上げたわけではないとの見方を示している。

なおシャープ側は、鴻海側から調印見合わせの通告があったかに関し、「交渉にかかわることなのでコメントは差し控える」(広報)とのみ回答した。

シャープ買収先、みずほが鴻海を推す「必然」

メリットは株買い取りだけではない

2016年02月24日
 

経営再建中のシャープに対し、EMS(電子機器受託製造サービス)最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業、官民ファンドの産業革新機構が、それぞ れ出資案を提案している。早ければ2月25日にもシャープの取締役会でどちらかの案が選ばれる可能性があるが、事実上の決定権を握るのは大口債権者であ る、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行だ。

このうちみずほ銀行は、今年に入り、鴻海案を支持する姿勢を鮮明にしていた。その直接の理由は銀行にとって、鴻海案のほうが機構案よりも経済的メリットが大きいことだ。

機構は両行に優先株の消却という債権放棄に加え、2015年6月に続き2度目となる債務の株式化(DES)という私的整理を求めている。一方の鴻海案は、優先株の簿価での買い取りを示しており、銀行にはほとんど”痛み”を求めていない。

みずほと鴻海の親密な関係

さらにみずほには、鴻海を支持する歴史的必然がある。鴻海はシャープ問題のはるか以前から、鴻海の大口取引先銀行なのだ。

鴻海の開示文書を基にすると、みずほの間で取引が始まったのは、2000年とみられる。みずほの前身銀行のひとつである、第一勧業銀行が東海銀行と 共同で、まだ年商3000億円台の業容だった鴻海に向けて、40億円を金利0.55%で融資している。それまで鴻海は、バンク・オブ・アメリカからの借入 金が多かったが、同年以降はみずほが取引先金融機関として、頻繁に文書に登場するようになる。

リーマンショック直前の2008年7月には、みずほが主幹事を務める12行で、鴻海の中核子会社であるフォックスコン・ファーイーストに向けて、 1000億円超のシンジケートローンを組成。さらに直近の2014年12月期の開示文書には、金融機関からの長期借入金として8件が記載されているが、そ のうち3件はみずほが主幹事を務めるシンジケートローンだ。この3件で長期借入金総額の75%を占めている。

もちろん、これらの融資はすべてシンジケートローンで、みずほ1行のものではない。みずほ以外の日系金融機関が貸し手に加わっている可能性は十分に あるし、特に2000年に融資した東海は、現在の三菱東京UFJに繋がる銀行でもあるため、三菱東京UFJが現在も鴻海の貸し手であってもおかしくない。 それでも15年間にわたり、常に主幹事を務めてきたみずほは、その他の銀行とは別格で、鴻海の成長を後方から支援してきたといってよい。町工場から叩き上 げた鴻海に対し、台湾政府や地元の大手商業銀行は積極的に支援しなかったとされるから、みずほに対する鴻海の恩義の念も深いはずだ。

一方で、2000年時点で鴻海を見出した、みずほも目のつけどころが鋭かった。今や鴻海の年商は15.9兆円(2014年12月期)。電子製品の組み立て工程という、最も付加価値の低い部分を請け負う業態のため、利益率は決して高くないが、財務は極めて健全だ。

2014年12月期のEBITDA(税引前利益に減価償却費や支払利息を足したもの。どれだけキャッシュを生み出しているかを示す概念)は8048 億円。同時点の有利子負債1兆5754億円を、1.95年間で全額返済できる計算になる。仮にシャープ買収関連費用7000億円をこれに上乗せしても、3 年以内で返済可能であり、日立製作所より返済能力が高い。毎期生み出すキャッシュ以外に、現金および現金同等物が2.5兆円(2015年9月末)あるの も、銀行としては安心して貸せる要素だ。ちなみに、シャープのキャッシュ創出力に対する負債の重さは、12年間投資を全くせずひたすら返済してやっと一掃 できるほど、厳しい状況である。 

この鴻海に対して、みずほが引き続き良好な関係を保ちたいと考えるのは、至極当然だ。また、シャープが鴻海の傘下に入れば、金融機関はシャープ自身 の返済能力に鴻海の支援力を加味して、融資判断をできる場合がある。そうなれば、すでに処理した、シャープの貸倒引当金が戻入益として利益計上できる可能 性もある。その意味では、みずほ、三菱東京UFJを含む金融債権者すべてが、「本音では鴻海推し」ではないだろうか。

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2016-02-25 12:18:26 | 記事保守

シャープ、鴻海の傘下に 支援受け入れを決定

2016年2月25日11時15分

 シャープは25日午前、取締役会を開き、経営再建のため台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から支援を受けることを正式に決めた。政府系ファンドの産業革新機構とも交渉していたが、支援規模などで上回る鴻海の方が再建可能性が高いと判断した。鴻海はシャープ本体に出資し、事実上買収するとみられる。

 鴻海は電子機器の受託製造で世界最大手。大型液晶パネルをつくっているシャープの堺工場に出資して、立て直した実績がある。7千億円規模の支援額を用意し、シャープを買収することで、液晶の技術力を取り込みたい考えだ。

 支援先を探していたシャープは、鴻海と革新機構に絞って検討していた。5日には鴻海の郭台銘会長がシャープ本社を訪れ、高橋興三社長らに再建策を直接説明。シャープ幹部も台湾に行って、条件などの確認を急いでいた。

 鴻海は液晶や家電などの事業をできるだけ残し、雇用を守ることなどを示している。支援先に決まった段階で、1千億円を先に投入する方向だ。液晶技術の特許が他社に渡らないように契約条件でも配慮するなど、シャープ側の要望を大筋で受け入れた。

 支援案を巡っては、当初は革新機構が有利とされていた。シャープの業績悪化の要因となっている液晶事業を分離し、革新機構が大株主の液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)と統合させる計画だった。白物家電事業も東芝などと業界再編をめざしていた。革新機構が3千億円を出資するほか、主力銀行に最大3500億円の金融支援を要請し、財務体質も改善しようとしていた。

 鴻海は支援額を約7千億円まで引き上げ、革新機構に対抗。郭会長もシャープ本社を訪れ直接説明することで、巻き返しをはかった。鴻海は買収後のシャープをJDIと提携させることも検討している模様だ。日本企業との補完関係をアピールすることで、外資への警戒感を和らげる狙いがありそうだ。

 シャープは主力の液晶パネル事業が、中国経済の減速もあって不振だ。2015年4~12月期決算の本業のもうけを示す営業損益は290億円の赤字。純損益も1083億円の赤字で、経営の悪化が想定以上に進んでいた。3月には5千億円超の融資枠の借換期限を迎えるため、支援先を早く決めるよう銀行などから迫られていた。

     ◇

 〈鴻海精密工業〉 台湾に本社を置く世界最大手の電子機器の受託製造企業で、1974年に郭台銘氏が創業した。米アップルやソニー、ソフトバンクなど、世界の大手企業から生産を請け負っている。売上高は2015年12月期で約16兆円。

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保守記事.169-40-3 女王様の。。。。

2016-02-19 12:13:53 | 記事保守

羊皮紙の法典廃止へ?数百年の伝統めぐり英で議論紛糾

2016年02月16日 11:55 発信地:ロンドン/英国

【2月16日 AFP】英国で、全ての法律を羊皮紙に記録するという、マグナ・カルタ(Magna Carta、大憲章)の時代以前から続けられてきた慣例を、経費削減のために廃止する動きが出ており、一部議員の反発を呼んでいる。政府は15日、この長年の慣例を守るべく、介入に動いた。

 英上院は先週、何世紀も前から続くこの慣例を廃止し、今後、法律を記録する際には羊皮紙ではなく紙を使用することを決定した。これにより、年間8万ポンド(約1300万円)の経費を削減できるという。

 これに対し、下院の一部議員が反発。デービッド・キャメロン(David Cameron)首相が所属する保守党のジェームズ・グレイ(James Gray)議員は、羊皮紙廃止の阻止を目指した討論会を開く予定だ。

 またマシュー・ハンコック(Matthew Hancock)内閣府担当相は、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し、全ての法律を羊皮紙に記録する費用を内閣府の予算から捻出する準備はあると表明。「世界は絶えず変化し続けているが、守るべき偉大な伝統もある。羊皮紙の使用を廃れさせてはならない」と述べている。

 しかし、議員らからは、羊皮紙を今後も使用し続けるかどうかを決定するのは政府ではなく、自分たち議員だという声も上がっている。

 法律が記録された羊皮紙の巻物は、英国会議事堂のビクトリアタワー(Victoria Tower)に保管されている。これらの巻物はかなりの場所を占めており、うち租税法について記入されている1821年の巻物の長さは350メートル近くで、巻くのには2人掛かりで丸1日を要するという。(c)AFP


保守記事.169-40 女王様の。。。。

保守記事.169-40-2 鉄の女堕つ



保守記事.196-63 大器晩成型自宅待機

2016-02-17 12:36:06 | 記事保守

働かない働きアリ 集団存続に必要 働きアリだけは滅びる

北海道大などの研究チームが発表

 コロニー(集団)の中に必ず2~3割いる働かない働きアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが16日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

 これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。

 自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、必要な卵の世話が滞ってそのコロニーが滅びてしまう。チームは日本全国に生息するシワクシケアリを飼 育し、1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で1カ月以上にわたって8コロニーの行動を観察。最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかった アリが動き始めることを確認した。

 さらに、コンピューターシミュレーションで、1コロニー75匹の働きアリが全て同じようによく働き、疲れがたまるペースも一緒のケースと、働き度合いが ばらばらのケースを比較。勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向 があった。

 チームの長谷川英祐・北海道大准教授(進化生物学)は「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期 的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と話す。【大場あい】

 

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保守記事.101-202 この国現状

2016-02-16 11:30:05 | 記事保守

梅毒感染が拡大、女性は倍増 妊娠中なら胎児に悪影響も

冨岡史穂

2016年2月16日05時30分

 梅毒に感染する人が近年、急増している。特に女性は、2015年では前年の2倍に増えた。妊娠と時期が重なれば、赤ちゃんに感染して先天的な梅毒になる恐れもある。厚生労働省は予防を呼びかけている。

 梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌による感染症で、主に性行為で広がる。性器や唇などにしこり、ただれが起き、進行すると全身に赤い発疹ができる。重症化すると、まひなどを起こすこともある。

 国立感染症研究所(感染研)のデータによると、日本の感染者は1948年には22万人近かったのが、治療薬の開発などで激減。90年代以降は1千人を下回り、ほぼ横ばいが続いていた。しかし、2010年から増加傾向に転じ、昨年は2600人を超えた。

 中でも女性の増加が目立つ。15年10月時点では前年同期比の2倍の574人にのぼった。このうち76%を15~35歳が占めている。

 若い女性に感染が増えると、妊娠している場合、胎盤を経由した胎児への感染が心配される。流産や死産を招く危険に加え、生まれた赤ちゃんが先天性の梅毒になる可能性もある。

 先天梅毒の赤ちゃんは、神経系の障害や肝臓の病気を持っていることが多い。東京慈恵会医科大教授の石地尚興(たかおき)さん(皮膚科)は「発見の時期にもよるが、赤ちゃんの梅毒の治療は難しい」と話す。

 厚労省が標準とする妊婦健診では、妊娠初期(13週まで)に1回、梅毒を含めた性感染症の有無を調べることになっている。その時点で感染がわかれば、妊婦が薬を飲むことで、赤ちゃんとともに完治できる。だが、妊娠中期(14週)以降に性交渉で感染することもある。妊婦が自身で検査を受けない限り、赤ちゃんの感染に気づくのは困難だ。

 また、経済的な事情などで妊婦健診を一度も受けない女性もいる。厚労省は「感染リスクを知ってもらうことが最大の予防策」として、女性を意識したピンクのポスターを新たにつくった。パートナーと一緒に検査を受けることや、コンドームを適切に使うことなどを呼びかけている。

■欧米や豪州でも増加、パートナーと検査を

 なぜ梅毒の感染は増えているのか。欧米やカナダ、豪州、中国でも増加が報告されている。

 感染研の大西真・細菌第一部長は「細菌の感染力が急に強くなったり、薬が効かなくなったりしたという報告はない。同性間、異性間を問わず不特定多数との性行為が増えていると推測するしかない」と語る。

 日本では女性の増加が目立つとはいえ、感染者の8割近くは男性だ。かつては同性間の性的接触で感染する男性が大半だったが、12年からは異性間の接触が増えているという。

 東京医療保健大学の渡會睦子准教授(公衆衛生看護)は「男性は今の自身の安全だけでなく、パートナーと将来の自分を守るという意識を持つことが重要だ」と訴える。

 渡會さんらが、13年2月から14年12月までに性感染症の郵送検査(有料)を受けた男女計1万6千人余りを対象に実施した調査によると、男女ともに15~19歳と40~50代の二つの年齢階層で、陽性の割合が高かったという。「安全なセックスの重要性を理解していない大人が多いことを示している。大人が認識しなければ、子どもたちにも伝わらない」と指摘する。

 感染を防ぐには、コンドームの使用だけでは万全ではない。病原菌は、性器の接触のほか、口や肛門(こうもん)などあらゆる粘膜からうつるためだ。理論的にはキスでの感染もありうるという。

 渡會さんは「決まったパートナー以外と性行為をしないことと、お互いを守るために一緒に検査に行こうと言える関係性を築くことが大切だ」と話す。

 主な治療は、ペニシリン系の抗菌薬を一定期間飲むことだ。適切な治療を受ければ完治する。ただ、適切な治療には正しい診断が必要になる。近年までは「忘れられた疾患」とも呼ばれるほど患者は減少し、診療経験を持つ医師も減っている。慈恵医大の石地さんは「医師が見逃せば、感染の増加を食い止められない」と危惧する。(冨岡史穂)

梅毒患者が2千人超え 99年以降初、若い女性に増加

福宮智代

2015年11月27日23時45分

 今年の梅毒患者の数が、感染症法で届け出が義務づけられた1999年以降で初めて2千人を超えたことが、国立感染症研究所のまとめでわかった。10月28日時点で2037人。特に若い女性で増えているという。妊娠中に感染すると死産や胎児に障害が起きる可能性があり、厚生労働省は注意を呼びかけている。

 梅毒は、主に性的接触で病原体の細菌が感染し、陰部などにしこりや潰瘍(かいよう)ができる。抗菌薬で治療できるが、放置すると全身に発疹ができ、重症化し死亡することもあるという。

 年間患者数は67年の約1万1千人をピークに減少。2001~05年は500人台で推移していたが、最近は13年1228人、14年1671人と増加傾向にある。今年は男性が1463人、女性が574人。女性は10年の124人の約5倍になり、男性より増え方が著しかった。今年の女性患者の76%は15~35歳だった。

 厚労省は「リスクの高い不特定多数との性的接触は避け、コンドームを適切に使用して欲しい」と呼びかけている。(福宮智代)

 

隠さず話すよ、性のこと 「先生」は中絶・性病経験も 20・30代の授業人気

2015年9月10日05時00分

 性感染症、妊娠、中絶――。現実に起こりうることを正しく知ってもらおうと、中絶や性病経験のある若者たちが全国の学校で性教育をしている。人気の秘密は「隠さず話すこと」。関心はあるけど、なかなか人には聞きにくい。そんな悩みにも答えてくれる。

 各地の学校で性教育をするのはNPO法人「ピルコン」(東京都)。代表の染矢明日香さん(29)ら4人が7月下旬、東京都立川市の通信制高校サポート校「KTC中央高等学院」(本部・名古屋市)を訪れ、男女100人を前に授業をした。

 「性感染症に感染したことがある陽子です!」。身近に感じてもらおうと、メンバーの筒井陽子さん(33)はまず自己紹介で経験を明かす。

 「子どもを1人育てるのに3千万円かかると言われています。未就学児だと月7万円。セックスの先に妊娠、出産、子育てがあることを忘れないで」

 保険会社の調査をもとに出産・育児にはお金がかかることを説明。望まない妊娠をしないために、コンドームやピルでの避妊を呼びかける。「排卵日が正確な人はいない。妊娠しにくい『安全日』はないよ」。だが、避妊も中絶もできずに出産を迎える女性がいるのも現実だ。「施設や里親に子どもを託すこともできる」と選択肢を紹介した。

 男の子の「よくある悩み」については、勝部元気さん(32)が答えた。国立保健医療科学院の調査結果から、データを示した。

 「日本人男性の7割は包茎と言われている。手でむければ大丈夫」。アダルトDVDの見過ぎにも注意を呼びかける。「あれはスーパーアクロバティックな技で現実とは違う。影響されないようにね」。教室から笑い声が上がった。

 性感染症は、性経験のある高校生の10人に1人が感染しているとされる。実際に症状を紹介する画像を見せると、生徒たちは驚いた表情を見せた。

 授業を受けた高校1年山本圭悟さん(15)は「普段はあまり聞けないことを教えてもらった。相手にも自分にも大切なことを学べた」。高校1年の木村汀奈(ていな)さん(16)は「10代で妊娠したら親にも迷惑をかけるし、学校にも通えなくなると思う。気をつけたい」。

 この学校でピルコンが授業をするのは5回目。依頼した教務の鈴木ナターシャ幸さん(24)は、「彼女がいるのに『避妊って何?』『コンドームってどこで買うの?』という生徒も多い。望まない妊娠をする子もいる。親近感をもてる若い人に教えてもらえると説得力がある」と話す。

 染矢さんは、慶応大3年生だった20歳の時、コンドームをつけないセックスを繰り返し、中絶した経験がある。妊娠後に慌ててインターネットで調べた。だが、情報が多すぎて、何が本当かわからなかった苦い記憶が活動の原点だ。2007年から活動を始めたピルコンには現在、助産師や会社員、学生など20~30代を中心に男女30人が属し、全国各地で子どもや保護者向けに100回、こうした授業をしてきた。

 「性は日常生活にあるもので、いやらしいものでも恥ずかしいものでもない。隠さず話すことが正しい知識につながる」と染矢さんは言う。(貞国聖子)

 ■20歳未満、中絶2万件弱 2013年度、全体の1割

 厚生労働省の調査によると、13年度の中絶件数は18万6253件。生まれてくる赤ちゃんの数の5分の1に相当する。このうち20歳未満の中絶件数は1万9359件。全体に占める割合は10.39%で、以前より高まっている。

 日本性教育協会の11年の調査によると、性交経験がある高校生は女子22.5%、男子14.6%。このうち、「避妊をいつもしている」と答えたのは女子53.7%、男子53.2%にとどまった。

 避妊をしない理由については「準備していないから」が男子で最も高く76.2%。男女ともに「たぶん妊娠しないと思う」が25%前後、「めんどう」が15%前後だった。一方で、「妊娠したら産むつもりだから」は、女子が19.3%だったのに対し、男子は4.8%だった。

 

 

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