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保守記事.487 官吏

2022-12-13 12:52:38 | 記事保守

複数警察官、留置の男性を暴行か 身体拘束、後に死亡 愛知県警

 また、男性は保護室に100時間以上収容されており、収容時間を延長する際の手続きに不備があったことも明らかになった。刑事収容施設法は、留置保護室への収容は72時間以内とし、継続が必要な場合は刑事施設の長(警察署長)が48時間ごとに更新すると定めているが、必要な手続きを怠っていたとみられる。

 死亡した男性を巡っては、戒具による長時間の身体拘束や、男性に持病があったにもかかわらず薬を服用させていなかったことが既に判明している。同法は、自傷の恐れがある場合などに戒具の使用を認めているが、捕縄とベルト手錠には使用時間の規定はない。

 同署や県警留置管理課によると、男性は4日午前4時35分ごろ、息をしていない状態で見つかり、搬送先の病院で約1時間後に死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は腎不全だった。県警は薬を飲まなかったことと死亡の因果関係はなかったとみている。【森田采花】

 

名古屋刑務所の刑務官22人 複数受刑者に繰り返し暴行 齋藤法相

それによりますと、ことし8月下旬、名古屋刑務所で収容中の60代の受刑者がまぶた付近にけがをしているのが見つかったため、理由を確認したところ、刑務官に暴力をふるわれたと申告しました。

このため、名古屋刑務所が調査した結果、この受刑者も含めて合わせて3人の受刑者に対し、刑務官22人が、去年11月からことし8月にかけて、繰り返し暴行を加えていたことが分かったということです。

▽顔や手をたたいたり、▽アルコールスプレーを顔に噴射したり、▽尻をサンダルでたたくなどの暴行だとみられます。

関係した刑務官らは、20代から30代の、ほとんどが採用から3年未満の若手で、受刑者が指示に従わず、大声を出したり要求を繰り返したりするなどの行為をしていたため、問題の行為に及んだと話しているということです。

今回の問題について、齋藤大臣は「誠に遺憾だ。被害を受けた受刑者に心からおわび申し上げる」と陳謝し、外部有識者による検討会を立ち上げたうえで徹底した調査を進め、関係者への厳正な対処と再発防止策の検討を進める考えを示しました。

そして、全国の刑務所で同じ事態が生じていないかについても調査するよう、指示を出したとしています。

名古屋矯正管区がコメント「深くおわび申し上げます」

名古屋刑務所を管轄する名古屋矯正管区は、「今回の案件については調査中で、厳正に調査を進めて、対応していきたい。極めて遺憾であり被害を受けた受刑者の方には、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

受刑者支援の弁護士「法改正の理念 浸透していない可能性」

受刑者の支援活動を行うNPO法人「監獄人権センター」の代表で、刑務所の処遇などに詳しい海渡雄一弁護士は、「名古屋刑務所の過去の事件をきっかけに、2005年に受刑者の処遇を見直す法改正が行われ、暴力が闇に隠れない制度が作られた。同じような事件を二度と起こさせないための法改正だったはずだが、現場にその理念が浸透していない可能性がある。法務省は各地の刑務所を点検すべきだ」と指摘します。

そのうえで、「またしても深刻な事態が起き、しかも長期間にわたって発覚しなかったことは残念だ。ほかにも同様のことが起きていないか注視していきたい」と話していました。

名古屋刑務所 事件に発展したケースも

名古屋刑務所では過去にも刑務官による受刑者への暴行が明らかになり、事件に発展したケースもあります。

2001年には、刑務官が受刑者の下着を脱がせて至近距離から消防用のホースで水を浴びせ死亡させる事件が起き、その後、特別公務員暴行陵虐致死の罪で刑務官3人の有罪が確定しています。

2002年には、革手錠付きのベルトで受刑者2人の腹部を締め上げて死傷させる事件が起き、刑務官4人の有罪が確定しています。

一連の事件を受けて国は刑務所の在り方について抜本的な見直しを検討するため「行刑改革会議」を設置。

2005年、受刑者の人権への配慮が不足しているという指摘を踏まえて明治時代に制定された「監獄法」が改められ、新たに受刑者の処遇などを定めた法律が制定されました。

 

 


保守記事.101-244 この国の現状

2022-12-13 12:47:58 | 記事保守

31歳姉の遺体遺棄した妹弟 頼りの親族相次ぎ失い、生活保護も絶たれ… 誰からも気付かれなかった同居生活

 姉=当時(31)=の遺体を隠したとして、死体遺棄罪に問われた妹(31)と弟(29)の判決公判が1日、神戸地裁姫路支部であり、裁判所は2人に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。わずか20平方メートル足らずのワンルームマンションの一室で、姉の生活保護を頼りに暮らしていた3人。蒸し暑い日が続いた今年9月、妹弟は12日間、この狭い部屋で遺体と生活していた。社会から切り離されたかのように、誰にも気付かれることのなかった同居生活。公判で明らかにされた関係者の話と周囲への取材から事件をたどった。

■ワンルームで3人同居

 妹は中学卒業後、飲食店などでアルバイトを続けていたが、3カ月程度で退職。弟も高校を中退した後、運送会社などで働いていたが長続きはしなかった。2人とも無職の期間が長かった。そして、姉は実家近くの姫路市内のワンルームマンションで1人暮らしをしていた。統合失調症を患い、自分で食事の用意などができず、母親が自宅から通って世話をしていたようだ。

 3人の父親は単身赴任で、全国を転々としていたようだ。仕送りも少なかったり、滞ったりすることもあった。それでも母親が親族に援助を頼みながら何とか生活を維持していた。

 しかし2年前の2020年、母親が亡くなったことで生活は一変する。姉の世話は、妹と弟に引き継がれた。

 姉が患っていた統合失調症は、感情や考えがまとまりづらくなる精神疾患だ。集中力や判断力の低下のほか、喜怒哀楽が乏しくなったり、幻覚や幻聴に悩まされたりもする。

 21年6月、3人はそのマンションで同居を始めた。父親が亡くなったのはその半年後のことだ。さらに翌22年に入り、唯一、3きょうだいを気にかけていたという親族も亡くなった。金銭面でも頼れる肉親を失った妹弟は、姉の生活保護費に頼るようになる。

 姫路市生活援護室によると、30代前半で、無職の1人暮らしが受給できる生活保護費は家賃分を除いて月約7万4千円という。これが3人の生命線となった。

■絶たれた収入

 3人が暮らしていたのは7階建てマンションの4階。狭いワンルームでの同居が始まると、姉にも変化が現れた。今年4月にクリニックを受診したのを最後に通院をやめ、症状は急激に悪化した。意思の疎通ができなくなり、全裸で部屋を歩き回ることもあった。ただ2人は「病院に行かなくなったこととは関係がないと思っていた」と受診させることはなかった。

 この時期、行政も困っていた。3人での同居が始まったことに気付いてはいなかったが、姉に電話がつながらず、安否確認ができなくなっていた。そのため7月、生活保護費の受給方法を口座振り込みから窓口受け取りに変更した。姉とコンタクトを取るためだ。

 ある日、唯一の収入である生活保護費を受け取るため、3人は自転車で市役所へ向かう。だが姉はその途中、道ばたに座り込んで動かなくなってしまった。その日は断念し、翌日、もう一度、2人は姉を誘ったが部屋から出ることはなかった。そうしたやりとりがしばらくの間続き、やがて2人は生活保護費の受給を諦め、唯一の収入が途絶えた。

■症状悪化にいらだち

 収入がなくなった妹弟は、粗大ごみを売って生活するようになった。公判で2人は表情に乏しく、ほとんど自身の言葉を連ねることはなかったが、姉の状態についてはいらだっていたようだ。

 「ねえ(姉)は日に日に痩せていき、動かなくなっていった。ごみ袋をあさったり、突然、笑いだしたりもした」

 夏には、姉はほとんど会話ができなくなっていた。一日の大半を寝て過ごし、起きてもごみを室内にまき散らすなどする。何度注意してもやめてもらえず、そのたびに妹弟は2人で片付けた。

 姉が警察に保護されたこともあった。Tシャツに下半身は下着のみで、マンション敷地内で寝ているところを発見された。鍵がかかった部屋に妹がいた。管理会社の社員が妹に、なぜここに住んでいるのか尋ねると、妹はこう答えたという。「金ないし帰るところないからしゃーないやろ」

 そして、2人は姉をベランダに追いやるようになっていく。最初は1日1、2回だけ、長くても2時間程度だった。だが、だんだんと頻度は増えていき、8月下旬には姉はほとんどの時間をベランダで過ごすようになる。トイレもベランダで済まし、食事も口にしなくなる。弟は「このままでは死んでしまうのでは」と考えたが、生活は変わらなかった。

■誰も気付かず…

 なぜ、妹と弟は周囲に相談しなかったのか。身近な肉親を失ったとはいえ、公的機関などに頼るすべはなかったのだろうか。

 裁判では2人の心情が指摘されている。姉の生活保護費で暮らすことが「不正受給」にあたると思い込んでいたようだ。市役所のケースワーカーらも何度か部屋を訪れているが、居留守を使った。結局、誰も異変に気付けなかった。

 周囲の住民も違和感は持っていた。同じマンションに住む高齢女性は、3人が部屋を出入りする姿を見るたびに「一体、何人で住んでるんやろうか」と疑問を抱いたという。

 朝方や夜遅く、ベランダから若い女性の笑い声や歌声が聞こえてくることもあった。だが、管理会社などに連絡することはなかった。女性は「変だとは思っていたけど、関わり合いたくはなかった」とうつむいた。

 9月3日。外出先から帰宅した2人は、ベランダで倒れている姉を見つけた。2、3日前に外に出したきりだった。声をかけても反応がなく、既に冷たくなっていた。

 実はこの少し前、周囲に相談できずにいた3人は生活に行き詰まり、「みんなで一緒に死のう」と話し合っていた。

「中に入れてあげたいんやけど…」。妹が弟に声をかける。姉の遺体を部屋の中に運び込み、毛布をかけた。そして、氷枕を頭の下に敷いた。

 遺体が見つかったのは12日後のことだ。9月15日、マンションを訪れた市職員が、部屋から何も応答がないことを不審に思い、警察に通報して事件が発覚した。遺体は腐敗していた。死因は分かっていない。

 1日の判決公判。目元が隠れるぐらい前髪が伸びた妹は、体を左右に揺らし、落ち着きのない様子だった。短髪の弟は背筋を伸ばして真っすぐ前を向いて、裁判官が読み上げる判決を聞いた。

 弁護士や検察官、裁判官は社会と接点を持つように、勇気を出して周囲の人に相談するよう繰り返し諭した。

 「人が支え合ってできている社会。相談するのはおかしなことではない」「どうすれば救急信号を出せたのか? 今後は声を上げられるか」-。投げかけられたのは、そっと背中を押すような言葉だった。

 不安げな様子だった2人も小さくうなずいた。これまで積極的に関わろうとしてこなかった社会の中で、時には人に頼りながら生きていくことを約束した。

 傍聴席に2人の親族らしき人は見当たらなかった。だが、生活困窮者を支援するNPO法人の関係者の姿があった。弁護士らによると、執行猶予付きの判決が確定すれば、2人は法人のサポートを受け、当面は生活保護の受給をめざすことになるという。

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