今日は定置網漁でヒシカイワリのほかにもう1種、何だかわからないアジ科の魚を発見する。リュウキュウヨロイアジによく似ているが、何だか顔付が違うように見える。一緒に獲れたリュウキュウヨロイアジと比べてみると尾鰭が暗色であり、各鰭も黒っぽい感じであり、明らかに今まで見た事の無い魚である。一緒にヒシカイワリも獲れた事だしこれはもう日本未記録種だろうと思い確保する。家に帰り検索図鑑で確認するとヨロイアジがいるのを忘れていた。でもヨロイアジは今まで見た事が無く、自分の中ではリュウキュウヨロイアジの間違いで有効種ではないのだろうと思い込んでいた。魚ボラの先生に電話するとヨロイアジは有効種であるという答え。だけど珍しいのではとの返事である。この2種の確実な違いは第一鰓弓の下枝鰓耙数であるため、鰓耙数を数えてみる。すると最初の1本目がわかり難いが、明らかにリュウキュウヨロイアジとは違う数値である。これはヨロイアジなのだろうかとネットで検索するが、これが本当のヨロイアジという画像が見つからない。ヨロイアジだったとしても珍しいみたいなので、今日は土曜日だが綺麗な写真を残すためにも大学へと走り標本登録をする。標本の固定が終わったら後日もう一度鰓耙数を数えて再同定する予定。
上:ヨロイアジ 下:リュウキュウヨロイアジ
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