今日は定置網で網を起こしていると両眼間隔が広いカレイが泳いでいるのを見つけ取り上げる。よく獲れるダルマガレイかと思うも、いつものは尾鰭に1対の黒点があるがこの個体は確認できない。とりあえず確保して持ち帰る。カレイの仲間は同定が難しいので、写真だけ撮り、調べるのは魚ボラ任せにしようと諦めていたが、展鰭していると結構目立つ吻棘を見つける。また、胸鰭の先端が糸状に伸びている。これなら同定できる可能性が出てきたので検索図鑑を使い調べる。するとコウベダルマガレイのように思う。ところがこの種は尾鰭に暗色横帯がないとなっているが、この個体は横帯のようなものが確認できる。また、無眼側の濃紫色斑が大きいとなっているが、面積にして半分ちょっとくらいでV字型?をしている。結局は暗礁に乗り上げお手上げ状態となる。
魚ボラでCrossorhombus valderostratusと同定されました(日本初記録)。
大橋祐太・四宮明彦・伊東正英・本村浩之.2010 (23-26 Sept.).鹿児島県から得られた日本初記録のダルマガレイ科魚類Crossorhombus valderostratus.第43回日本魚類学会年会.
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