お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

チョウセンバカマ

2011年05月16日 | 市場

 今日は時間があったので市場内を散策していると、チョウセンバカマが1個体水揚げされていた。チョウセンバカマは数年前、魚ボラの学生が研究のテーマにしていたので、標本を確保しようと探していた魚であるが、当時は結局1個体も確保できなかった。そこまで珍しい魚ではなかったのだが、当時は水揚げされていなかった。だから今日は久々の対面である。もう必要ないかもしれないが、自分ではチョウセンバカマは市場で数枚写真に収めているだけで、標本写真を撮っていない。大きさも手頃なので確保する。漁協の職員に聞くと定置網での漁獲物との事。チョウセンバカマは日本に広く分布するが、水深200メートル前後の深場に生息しているので、定置網での漁獲と聞いて驚く。当然うちの定置網では獲れた事がない。持ち帰り撮影するために鰭を立てる。すると手頃と思っていたが背鰭棘・腹鰭が長く、撮影用の水槽に入らない。だが、水槽に斜めに入れれば何とか収まり撮影する事ができた。だが、標本タグを付け、冷凍保存しようとするが、その立てた背鰭棘が海水を張ったビニール袋に刺さり、海水が漏れてしまう。展鰭しやすい魚であるが、何かと手間の掛かる魚となってしまった。
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