古漬けで覚弥。

2006年07月20日 | Stomach Diary.

去年作った糠床~1年経ち、味も落ち着き、旨い糠漬けが食べられるようになりました。
胡瓜・茄子・人参・大根・キャベツ・茗荷・蕪・セロリ~いろいろ漬けてますよ。
風味を良くする為に、生姜・山椒の実・ビールなんかも入れてみました。
それでも~酸っぱくなったり、時に変な匂いがしたり、結構手が掛かるヤツです。

夏場にダメにする~とよく聞く、糠床。
うっかり忘れて、何度も掻き混ぜ忘れたのに大丈夫だったのは何でだろう??
6月に梅仕事をする際~青梅を一粒入れてるのが良かったの?
最初から加えてた大豆が良かったんだろうか? う~~~ん、謎だぁ。

今日は茄子と胡瓜で・・・。

一晩ほど漬けた浅漬けも美味しいけど~たまにはしっかり漬けたヤツも。
子供の頃、おばあちゃんが『美味しい【かくや】が出来たよ』と食べさせてくれた。
ホカホカご飯にのっけて食べるのが好きだった。シンプルで旨いんだよねぇ♪
昔聞いた~おばあちゃんの話を、記憶の引き出しの奥の方から引っ張り出す。

『古漬けはね、何でもイイの。しょっぱいからね~細かく切って、水にさらすんだよ。』
『でも、あんまりさらし過ぎちゃ~いけないよ。塩気が残ってるうちに水からあげるの。』
『ぎゅーーーっっと、力を入れてね、水気をしっかり絞るんだよ。』
『おろし生姜をのせてもいいし、千切りの生姜や茗荷~そうそう大葉を入れても美味しいんだよ。』
『器に美味しそうに盛ってあげるんだよ。最後に、お醤油をタァ~ッとかけて、さぁ召し上がれ。』


【かくや】古漬けの香の物を塩出しし、細かく刻んで醤油をかけたもの。隔夜。
〔江戸初期、岩下覚弥という人が始めたとも、高野山の隔夜堂を守る老僧の為に始めたともいう〕


久しぶりに口にした~懐かしい味。やっぱり日本人だね!と感じる瞬間。
夏場の暑い時は、朝・晩1日2回~かき混ぜるが面倒な時もある糠床。
でもその分、旨い糠漬けが毎日食べられるんだもん♪大切にしないとね。

コメント (6)
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