羅臼市街地から知床半島を横断する知床横断道路を知床峠に向けて登ってゆきます。前後を走る車はなく、くまさんとの邂逅がちょっと怖いですが、慎重に、大胆に走ってゆきます。知床横断道路は羅臼側はカーブも多く走るのが大変だとありましたが、福島や静岡の山道を走っている身からすればちょっとカーブがきついかなといった程度。カーブの手前で十分に減速してカーブを通過しながら加速をすれば難なく走れそうです。次第に高い木がなくなり、高山植物が目立つようになると標高738mの知床峠に到着。
車を降りて見物。今登ってきた方向を見ると海の向こうに国後島が見えます。
知床峠から見る羅臼岳。知床連峰の最高峰で標高1661mの成層火山ですが、山頂付近には溶岩ドームが形成されています。気象庁の分類では活火山ですが、500年ほど前より火山活動はないようです。
ちょうど定期路線バスや団体観光バスが到着しており、久しぶりに観光をしている人々を見ました。標高と緯度が高いせいかひんやりしてきました。
こちらは知床峠にある羅臼町と斜里町のカントリーサイン。北海道ではこの大きなカントリーサインが国道・道道の市町村境にあり、北海道らしい風景になっています。ちょうど裏表になっているカントリーサインを撮ります。
さらに団体の観光バスが到着したのでそれを潮に車に戻り、斜里町を目指して下ってゆきます。斜里町側はそんなにカーブもきつくなく、直線の多めの道路となっています。ただし勾配はきついのでエンジンブレーキを使って下ってゆきます。前後に車も走っていなく快適なドライブです。山道を下りウトロまでやってくると15時。宇登呂郵便局に寄ると、次の郵便局はかなり先のようなので、ここで郵便局巡りは終了とします。あとは宿泊地の網走まで行けば良いのですが、まだまだ網走は先です。
道の駅ウトロ・シリエトクでトイレ休憩。建物の前には斜里町のご当地マンホールがありました。この絵柄のマンホールカードも配布しているのですが、残念ながら訪問時には品切れでした。斜里町まで来ることはもうないと思われるので残念です。
ちょっと離れたところにはポケ蓋もありました。こちらはスポットライト付きで展示されていました。マンホール蓋ですが、どうやら本来の役割ではなくただ展示されているだけのようです。
網走へまっすぐ向かっても良いのですが、せっかく知床半島まで来てどこも見ないのはどうかと思い、道沿いにあるオシンコシンの滝に寄り道。ちょうど修学旅行の団体とかちあってしまいました。東京農大付属第一中学の生徒らしく、滝の手前でクラスの記念写真を撮っているのでしばらく待って生徒たちがはけてから見学します。
オシンコシンの滝は落差50mの滝で岩盤を2条の流れで流れ落ちています。知床半島第一の大瀑布で国道からも近いことから比較的簡単に見ることができます。先ほどの修学旅行の団体もそうですが、ひっきりなしに観光客がやって来ていました。しばらく見ていると光線の関係で水しぶきの中にうっすらと虹が出ているのが見えました。
滝の見物を終えてから出発します。国道334号線をとりあえず斜里町方面へ向けて車を進めます。のんびりと走っているつもりですが、次第に前を走る車に追いついてしまいます。海沿いから内陸に入り周辺は畑になってくると、車窓に斜里岳の姿が目に入るように。
そこでバス停のくぼみを利用して停車して斜里岳を撮影。畑の向こうに見える山の雄姿。雄大な景色を目に焼きつけます。ちなみに停車したのはウトロと斜里を結ぶ路線バスの停留所。「基線」というバス停でした。北海道ではよく見られるバス停です。
斜里町市街地に入ってから国道をそれて知床斜里駅方面へ。駅の近くにある道の駅しゃりの駐車場に車を止めてまずは鉄道の駅へ。
知床斜里駅は木目の綺麗な駅舎に改装されていますが、知床斜里観光案内センターと合築になっています。が、駅部分は元々あった駅舎の外を木材の壁で覆い、観光案内センター側は木造で増築されています。北の大地の入場券を購入してから道の駅へ戻ります。
道の駅しゃりを出発してからしばらく道道を走り、国道244号線へ。国道244号線を走れば網走にたどり着きますが、小清水町の浜小清水駅に寄り道。
駅に着くとちょうど1650発の釧路ゆき普通列車が到着するところでした。1日7本の列車に遭遇するのも運のいいことですが、
1650発の網走ゆき普通列車との交換待ちもあり、2列車が並ぶところに遭遇しました。こんな所で運を使って大丈夫でしょうか。
列車を見送ってから併設されている道の駅で浜小清水駅の北の大地の入場券を買って、今度こそ網走を目指します。網走駅前の宿には17時半ごろに到着。チェックインをして荷物を置いて夕ご飯を買いに出かけます。
網走川に架かる橋からは赤く染まった雲が見られました。網走川沿いのスーパーに行って夕ご飯を仕入れてホテルへ戻って部屋で夕食とします。釧路から運転してかなり疲れたので早めに寝てしまいました。