落ち着いたところでアンパンマントロッコをじっくりと観察します。
アンパンマントロッコになっているのはキクハ32形502号車で、2003年に新潟トランシスで製造されました。動力を持たないのでキハ185形とペアで運転されます。片側には運転台がもうけられていて、アンパンマン側からも運転できる構造になっています。客室はトロッコ列車なので側面は吹きっさらしの構造になっており、側板下部の窓にはアンパンマンキャラのジオラマが飾られています。
単独で走れない理由はATSがJR東日本の-P形に対応していないためのようです。普段は瀬戸大橋線を中心に走っているので致し方ないところです。しかし千葉県でJR四国の車両を見ることができるとは…。
アンパンマンとともに写真を撮る子供達。なんだかほのぼのしてきます。今日の銚子駅は撮り鉄もそんなにいなく、まったりとした雰囲気の中で列車の展示会が進められていました。どうやら撮り鉄は高崎のSL同時発車に流れていたようです。
子供達に大人気のアンパンマン。実はあの大震災のあと、ラジオ局では頻繁にアンパンマンのマーチがかかり、震災の恐怖におびえる子供達を勇気づけてきました。そして今回のアンパンマントロッコの東日本巡回で被災地の子供達がどんなに元気づけられたか。このような企画をしたJR四国・JR貨物・JR東日本にはありがとうとお礼を言いたいです。
成田線の電車が発車したらいよいよ入換え開始です。線路沿いの住宅の飼い犬が時ならぬ来訪者に少々興奮気味で吠えていました。
進路が設定されていよいよ発車です。誘導員の旗ふりでアンパンマンしゅっぱーつ!
側線から一度本線へ出て、本線上で折り返してきます。四国ではキクハ32側の運転席を使用して運転しているのですが、東日本では機関車牽引なので運転席側には無線を持った係員が乗車しています。
本線上で折り返して推進運転で子供達の待つホームへゆっくりと入ってきます。
望遠レンズを通して、入ってくるアンパンマントロッコを目を輝かせて待ち受ける子供達の姿が見えました。こういう姿を見るとなんだかいいですね。担当したJRの職員さん達も嬉しいのではないでしょうか。
この後は発車時間までアンパンマントロッコの車内見学会と撮影会が行われていました。
東京行きの特急が発車していった後、いよいよ入換え作業が開始されます。誘導員の旗ふりのもとアンパンマントロッコがゆっくりと動き出しました。今回の編成はディーゼル機関車と付随車のキハ185系、そしてアンパンマントロッコです。
こちらが主役のアンパンマントロッコ。アンパンマン達が車体にラッピングされていて、子供でなくても楽しそうです。車内には職員さん達が乗って、ホームの人たちに手を振っていました。
一旦停止して、成田線回りの普通列車千葉ゆきの発車を待ちます。房総の鉃道のラインナップに最近加わり、すっかり顔となった209系電車とともに。こうして撮ると千葉にアンパンマントロッコがやってきた記録となる画像になります。 停車している間にホームを歩いていろいろと撮ります。
昨年の東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地の子供達に勇気と笑顔を与えようと、JR四国・JR貨物・JR東日本の3社が協力し、JR四国所有のキクハ32形アンパンマントロッコがはるばる東日本までやってきて、被災各地のJR線を子供達を乗せて走ってきました。そしていよいよ千葉県にもやってきて総武本線と成田線を走行します。そのアンパンマントロッコを見に銚子まで行ってきました。
東京駅から総武本線特急しおさい1号に乗り銚子へ向かいます。あいにくの天気ですが、アンパンマントロッコの運転時間にはなんとか持ちそうな予報です。9時30分に銚子駅に到着するとアンパンマントロッコはちょうどホームから見えない草葉の陰に待機していました。
ホームからはディーゼル機関車がかろうじて見えるぐらい。そして架線柱の隙間からアンパンマンが顔をのぞかせています。
運転士さん達も集まっていますちょうど乗務を終えたばかりの運転士さんと車掌さんが呼ばれて記念撮影をしていました。なんだか職員さんも楽しんでいる様子です。 東京行きの特急電車と、成田線の普通列車の発車を待って入れ換え作業をするみたいなのでしばらくホームに待機します。