新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

淀川橋梁

2013-10-02 21:36:09 | 鉄道


大阪市都島区と東淀川区の間を流れる淀川にかかるJR貨物線の鉄橋です。正式には片町支線(城東貨物線)淀川橋梁といい、吹田貨物ターミナルと鴫野駅の間を結ぶ貨物線に存在します。この淀川橋梁は全国でも珍しい鉄道と人道が併設された橋で、都島区と東淀川区の住民に利用されています。しかしこの城東貨物線は旅客線化が決定し、すでに学研都市線より南側の放出ー久宝寺間はおおさか東線として開業しており、この橋梁を含む鴫野ー吹田ー新大阪間も旅客線となるべく工事が開始されています。その為、この淀川橋梁も複線化されることになり、80年に渡る鉄道人道併設橋にこの10月末で終止符を打つことになります。

この淀川橋梁は大正15年に鉄道省により設計され、昭和4年に開通しました。支間33mの複線型下路平行弦ワーレントラス桁が18連並んでいます。ちなみにこのトラス桁は昭和2年に汽車製造会社によって製作されました。橋梁についていた判読の難しい銘板にそう刻印されていました。このトラス桁が18連も並ぶ様をみていると実に見事で、遠くから見ても近くから見ても様になります。


橋梁上はこのように単線の鉄道線路の隣に歩道がもうけられており、トラス桁の部材構造や線路の様子などがじっくりと観察できます。そんなものをみているのは一部の物好きだけで、素通りする地元の人や、貨物列車の通過を待つ撮り鉄がほとんどでした。この橋梁は普段は貨物列車しか通りませんが、学研都市線徳庵駅至近にある近畿車両で製造された新型車両が回送される時には、この橋梁を通るので撮り鉄には有名な橋梁です。

先の台風18号襲来の際にはこの淀川でも広い河川敷いっぱいに水が溢れ、河川敷の施設なども水に浸かってしまいました。河川敷には上流から流れてきた沢山の流木などが隅に片付けられており、水につかって泥まみれになった河川敷のテニスコートでは復旧作業が行われていました。

淀川橋梁からみた大阪駅付近のビル群。大阪駅付近が見渡せるほど近い場所ですが、のどかな時間が流れていました。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿