陽明門も現在修復作業の真っ最中ですが、修復作業も進んできたらしく、工事の覆いが少しはがれ、きらびやかな装飾が見えています。
門をくぐる時にきらびやかな装飾と立派な彫刻の一部が見ることができ、その美しさと立派さにしばし圧倒されてしまいます。修復作業を垣間見るというのも今だけですね。
陽明門をくぐると正面に本殿と唐門が現れます。きらびやかな陽明門とは一転。白が目立つ唐門。上部にある舜帝の彫刻を目立たせるための工夫だと言われています。このあと本殿に上がりますが、本殿へ向かう塀につけられた彫刻にも目を奪われます。本殿へ上がり東照大権現様にご挨拶。
本殿へを出て、家康公が祀られている奥宮へ向かうところにあるのがこれまた有名な眠り猫。名人左甚五郎の作によるもので、正面からは寝ているように見えますが、角度を変えると今にもとびかかれる姿勢に見えることから、平和な世の中になったが事が起きればいつでも将軍家がお相手するぞ。とのメッセージが入っているとも言われています。角度によって見え方が変わるので元祖3Dアニメーションとも言えそうです。
こちらの眠り猫は11月末に修復作業が終わっており、きれいな姿で迎えてくれました。
この、眠り猫の裏側には雀たちがいます。表裏合わせて、雀が舞っていても猫も寝るほどの平和を表しており、長く続いた戦乱の世の中が家康公によって平和になったということを暗に指し示していると言われています。雀たちに見送られて、徳川家康公墓所の奥宮へ向かいます。