新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

秋の関西ワンデーパスで~4

2013-11-19 20:44:00 | 鉄道

さて、先ほどの中山道の脇に土手の上に上がれそうな階段があったので登ってみます。
すると…

そこには土手に囲まれた掘割のような光景が広がっていました。先ほどトンネルを見たばかりですが、その上にこのような光景が広がっているのは不思議な感じです。
じつはここは廃河道と呼ばれる場所で、元々はここに草津川という川が流れていました。さらにこの川の底は、周りの土地よりも高い場所を流れています。こういった川を天井川と呼んでいます。この草津川も古くから堤防の設置により川床が高くなって天井川が形成されてしまいました。先ほど見た中山道のトンネルも明治初期には作られています。現在は南側に新河道が掘られ、そちらを草津川としているので、天井川となっている部分は廃川となっています。

そしてこの旧草津川の下を、東海道線もトンネルを掘って通過しています。川の堤防からは見下ろすように線路が見られます。

線路側から見るとこんな感じです。左側の2つのトンネルは現在はJRの訓練所となっているらしく、本線とはつながっていない線路などがありました。そして右側の4つの箱形トンネルに複々線の線路が通っています。東海道線ではこの草津川トンネルのほかに、神戸の芦屋川、住吉川をトンネルでくぐり抜けています。かつては石屋川もトンネルでしたが、現在は高架化により消滅しています。これらの天井川トンネルは鉄道トンネルとしては初期のものに当たります。
そんな光景を見た後は、やってきた新快速電車に乗り大阪駅へ。大阪駅まで運転席の後ろにかぶりついて、130km/hの前面展望を楽しんでいました。大阪駅ではグランフロント大阪へ寄り、キルフェボンでケーキを買ってから新大阪駅へ戻りました。そして新大阪からは関空特急はるかに乗って、この日の宿泊地である関西空港へと向かいました。
 


秋の関西ワンデーパスで~3

2013-11-19 19:50:40 | 鉄道

貴生川12時21分発の草津線草津行きに乗ります。いまやJR西日本でも廃車の進む113系電車に20分程揺られて草津へ。

草津でふと思いついて下車します。とりあえずおなかが減ったので駅前にあったロッテリアでお腹を満たしてから、iPhoneの地図を見ながらぶらりと歩きます。

草津駅から歩くとほどなくして東海道草津宿に入ります。この草津宿は東海道五十三次のうちの一つで中山道との合流点にある宿場町です。そしてほぼ日本で唯一江戸時代からの本陣が残っている宿場町でもあります。本陣は江戸と領地を行き来する諸大名の宿舎で、各宿場に設置されていました。草津宿の本陣は当時のまま残っており、江戸時代の大名の宿舎の雰囲気が味わえるようになっています。

東海道と中山道の分岐点に立てられている道標です。「右 東海道いせみち 左 中仙道みのぢ」と書かれており、旅人に道筋を示していました。 

そしてこの道標が立つ辺りから始まる旧中山道は何やら土手のような場所をトンネルでくぐっています。このトンネルの上に非常に珍しい光景が広がっています。