ノーベル医学生理学賞を大隈良典氏が受賞されました。
4日に放映された「報道ステーション」では、記者会見の様子が紹介されましたが、そこで語られたのは基礎研究に対する危機感でした。
次の表の通り、国立大学運営交付金は、年々削減され減少の一途をたどっています。
さらに強調されたのは、「役立つ」という言葉についてです。
「役立つ」という言葉を私たちは多用していますが、科学の場面で「役立つ」という言葉を使うことは魔物だという指摘です。
「役立つ」とわかっていて研究することもあるでしょう。しかし、研究する中で「役立つ」とわかっていくことが大きいと思うのです。
大隈氏は「本当にベーシックなサイエンスは死んでしまう」と語っておられます。
「科学を人間の文化だと思って社会が支えてくれるような、研究者もそういうのに支えられているということを自覚する時代に来ている」──基礎研究が削られているという問題は、異口同音に多くの科学者から語られています。
ある研究者の方は「研究室が企業の出先機関のような扱いになっている場合も少なくない」「軍事とか、即効性とかそういうところには予算が配分されるが、地味な研究はバッサリと切られていく。これでは応用ができない」と話していました。
私たちが生きて行く社会において、科学というのは不可欠です。それは、常に未踏の地をめざす挑戦であり、紆余曲折が付いて回ります。
基礎研究の重要性を再認識するきっかけとなり、次代を担う研究者を生み出していくことができる準備を行うことが国の大きな役割だと思います。
「基礎研究の支援は未来への投資だ」──ノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生の言葉にすべてが言い表されていると思います。
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