11月21日
前日の雨が上がって晴れ、谷戸は湿り気があり暖かく感じました。
写真は谷戸奥の風景。雑木林が少し色づき、太陽が斜めに差し込んでいます。藁ぼっちの左奥に向って馬の背状に低い丘が続き、そこでは上衣がいらないほど暖かでした。
谷戸奥
10時半頃から、次々にキタキチョウ、キタテハ、テングチョウ、ルリタテハ、ベニシジミ、ヒメアカタテハが芝生の丘に姿を現しました。
キタキチョウ夏型♂
キタキチョウの夏型♂がまだ活動していました。場所を変えては休止し日光浴しているようで、訪花はしませんでした。夏型♂は、秋型♀との交尾のため、秋遅くまで残りますが、越冬することはないといわれています。夏型♀は、かなり前から姿を消しています。
テングチョウ
テングチョウも日光浴していましたが、直ぐに姿を消しました。
ルリタテハ
ルリタテハは、休止して翅を開いたり、芝生の丘の地面付近をグルグル回ったりしており、落ち着きがなく、2度撮影出来ただけでした。この個体の前翅先端付近にはハートマークまたは飛ぶ蝶のような形の紋が3つ並んでいました。
ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハだけは、アザミで吸蜜していました。その直後に近くのリンドウの上にしばらく休憩していました。
ヤマトシジミ低温期型♀
別の谷戸の南斜面にヤマトシジミが多数おり、低温期型♀がいたので撮影。黒っぽい地に青色の鱗粉がのり、キレイでした。
体感的には暖かく感じたので、越冬モードに入ったウラギンシジミが飛び出していないか確認しに行きました。すでに11月18日に5頭がヒサカキ葉裏で静止しているのを確認していたのですが、21日もそのまま静止していました。その5頭の写真を示します。#1~#3は西側のヒサカキAに静止中、#4, #5は東側のヒサカキBに静止中。
ウラギンシジミ#1 ♀
11月10日に日光浴後に葉裏で静止したままの位置です。翅に日光が差し込むほんの短い間、触覚を翅の間に格納したまま身体を傾けて日光を受けやすくする行動をとっていました。
ウラギンシジミ#2 ♂
11月10日に#1と同じ葉裏に静止していましたが、18日にこの位置に移動。21日は18日と同じ位置でした。
ウラギンシジミ#3
18日に新たに発見した個体です。性別確認はしていませんが、翅形からは♀なのかなと感じます。日が当たっていましたが、静止したままでした。日が当たる時の反応が#1と異なり、反応の仕方には個体差があるようでした。
ウラギンシジミ#4 ♀
11月10日に日光浴後に葉裏で静止したままの位置です。
ウラギンシジミ#5
これも18日に新たに発見した個体です。翅形からは♂のような気がします。
11月の気温変化を示します。
11月10日は暖かでしたが、その日に葉裏で静止した#1、#4はそのままの位置を保っているので、10日に越冬入りしたと推測されます。
#2も11月10日に葉裏に静止しましたが、18日に別の葉裏への移動が確認されました。また、#3と#5は、18日新発見の個体です。これらは、暖かかった10日の午後か、13日にこの位置に移動または別の場所から飛来したのではないかと思われます。
追記(11月29日):キタキチョウ夏型・中間型・秋型
季節型の識別は、こちらなどが参考になります。
前日の雨が上がって晴れ、谷戸は湿り気があり暖かく感じました。
写真は谷戸奥の風景。雑木林が少し色づき、太陽が斜めに差し込んでいます。藁ぼっちの左奥に向って馬の背状に低い丘が続き、そこでは上衣がいらないほど暖かでした。
谷戸奥
10時半頃から、次々にキタキチョウ、キタテハ、テングチョウ、ルリタテハ、ベニシジミ、ヒメアカタテハが芝生の丘に姿を現しました。
キタキチョウ夏型♂
キタキチョウの夏型♂がまだ活動していました。場所を変えては休止し日光浴しているようで、訪花はしませんでした。夏型♂は、秋型♀との交尾のため、秋遅くまで残りますが、越冬することはないといわれています。夏型♀は、かなり前から姿を消しています。
テングチョウ
テングチョウも日光浴していましたが、直ぐに姿を消しました。
ルリタテハ
ルリタテハは、休止して翅を開いたり、芝生の丘の地面付近をグルグル回ったりしており、落ち着きがなく、2度撮影出来ただけでした。この個体の前翅先端付近にはハートマークまたは飛ぶ蝶のような形の紋が3つ並んでいました。
ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハだけは、アザミで吸蜜していました。その直後に近くのリンドウの上にしばらく休憩していました。
ヤマトシジミ低温期型♀
別の谷戸の南斜面にヤマトシジミが多数おり、低温期型♀がいたので撮影。黒っぽい地に青色の鱗粉がのり、キレイでした。
体感的には暖かく感じたので、越冬モードに入ったウラギンシジミが飛び出していないか確認しに行きました。すでに11月18日に5頭がヒサカキ葉裏で静止しているのを確認していたのですが、21日もそのまま静止していました。その5頭の写真を示します。#1~#3は西側のヒサカキAに静止中、#4, #5は東側のヒサカキBに静止中。
ウラギンシジミ#1 ♀
11月10日に日光浴後に葉裏で静止したままの位置です。翅に日光が差し込むほんの短い間、触覚を翅の間に格納したまま身体を傾けて日光を受けやすくする行動をとっていました。
ウラギンシジミ#2 ♂
11月10日に#1と同じ葉裏に静止していましたが、18日にこの位置に移動。21日は18日と同じ位置でした。
ウラギンシジミ#3
18日に新たに発見した個体です。性別確認はしていませんが、翅形からは♀なのかなと感じます。日が当たっていましたが、静止したままでした。日が当たる時の反応が#1と異なり、反応の仕方には個体差があるようでした。
ウラギンシジミ#4 ♀
11月10日に日光浴後に葉裏で静止したままの位置です。
ウラギンシジミ#5
これも18日に新たに発見した個体です。翅形からは♂のような気がします。
11月の気温変化を示します。
11月10日は暖かでしたが、その日に葉裏で静止した#1、#4はそのままの位置を保っているので、10日に越冬入りしたと推測されます。
#2も11月10日に葉裏に静止しましたが、18日に別の葉裏への移動が確認されました。また、#3と#5は、18日新発見の個体です。これらは、暖かかった10日の午後か、13日にこの位置に移動または別の場所から飛来したのではないかと思われます。
追記(11月29日):キタキチョウ夏型・中間型・秋型
季節型の識別は、こちらなどが参考になります。
これからの将来を思うと化石燃料は涸渇していく訳で、色々考えさせられますね。
ぱり見つかりません。
越冬ウラギンシジミを5頭も見つけられたのです
か。いいなぁ。でも、キタテハの寝姿を見ました
よ。^O^
キタキチョウ夏型は11月下旬までいると聞いてはいたのですが、自分で確認することができました。
去年までなら、夏型・秋型を確かめもしていなかったわけなので、長足の進歩ですね。
ウラギンシジミ5頭もその後については後日報告しますね。
秋型メスとの交尾について、何かご存知でしたらご教示いただけないでしょうか。
ウラギンシジミ達も、来春まで長期間にわたる冬眠、無事に春を迎えて貰いたいものですね。
写真のキタキチョウは中間型に近い夏型でしょうか。
http://hisyoubuttef.web.fc2.com/frame_shirocyou.htm
夏型メスが秋型メスと交尾することはよく観察されていますね。交尾したメスは、翌春受精卵を産卵することが報告されています。キタキチョウでは、翌春に秋型オスと再交尾することもあり、夏型・秋型オスの双方が秋型メスを相手に生殖行動に参加するという戦略を取っているようです。
参考文献:加藤義臣, 昆虫と自然, 24(12), 11(1989)
こちらの谷戸で蝶が元気に飛ぶ姿も、そろそろ終わりに近付いていますね。
これからは、ムラサキシジミ・ムラサキツバメの日光浴と越冬中のウラギンシジミ、キタキチョウ観察などが残された楽しみとなります。