平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

映画『ミツバチの羽音と地球の回転』に思う(1)

2011-09-29 18:08:07 | インポート

Tuki1990

月(1990年3月12日・上関) テンペラ・油彩 25号M 2008年 中村晋作

炉心予定地からみた月と海

 9月22日、映画『ミツバチの羽音と地球の回転』の上映会に行った。監督の鎌仲ひとみの、原発建設に反対する祝島を舞台としたドキュメンタリーだ。山口県を離れて五年あまり、遠い宮古島、日本最西端と称する映画館で観るとは思わなかった。

 上関原発のことについてはこのブログにも幾度か書いた。映画の感想はいろいろあるが、なかに祝島のリーダー、山戸貞夫氏の「われわれには原発は止められない。ただ一日でも長く引き延ばすことはできる。その間に原発のいらない社会にならなければ」という言葉があった。そのきっかけがこんどの震災と東電事故というのではあまりに悲しい話だが、それはまさに辺野古、高江ヘリパッドの闘いと同じではないか。

 今回の福島第一原発の事故で、政官財、そしてメディアが一体となって国策遂行にあたっていることがあからさまになった。司法もそのほかではない。

 この映画の撮影は2009年以前のようだが、その後、中国電力は原発反対派住民に、工事の妨害に対して4800万円の賠償を求めて提訴した。2010年3月31日に、山口地裁は、反対派による沖合埋立工事等の妨害を禁じ、妨害をした場合は1日当たり500万円の支払いを命じる決定を出した。今となって、その決定を下した裁判官はどんな気持ちだろう。

 東電事故後、はじめて知ったことだが、反原発志向の人はみんな「左翼」なんだそうだ。この期に及んでもデモでもすれば見せしめに袋叩きにされ、逮捕される。民衆が本当のことを知り、行動を起こすことはそれほど怖いことなのだろう(普)


9月26日~10月2日

2011-09-29 13:09:32 | 地元紙の見出しから

10月2日(日)宮古毎日新聞
*目立った記事はなかったが、最近日曜日に出だした子供向けページのニュースワード欄に、何の脈絡もなく「自衛隊の統合運用(社会)」という解説があった。そのテーマもさることながら、およそ子供向けとは思えない書き振りで、編集意図が怪しまれる(普)

10月1日(土)宮古毎日新聞
育鵬社不採択 改めて有効性否定 八重山教科書で政府答弁書(糸数慶子参議院議員に答えて)

9月30日(金)宮古毎日新聞
「秘密裏に廃棄の可能性」 沖縄密約文書、開示は認めず
 元(毎日)新聞記者(西山太吉さん)らの逆転敗訴 東京高裁

新規則で公開進む 沖縄返還めぐる外交文書

沖縄密約判決、厳粛に受け止める 官房長官

9月29日(木)宮古毎日新聞
学校投合 先進地視察に賛否 市議会最終本会議
 与 党「課題克服に必要」
 野 党「統合ありき先行」

教育ビジョン検討委員会が発足 20人に委嘱状交付
 基本方針策定へ協議 委員長に大城貞俊琉(球)大准教授

国交省 地区単位で太陽光発電など利用
 低酸素社会づくり支援

9月28日(水)宮古毎日新聞
総合計画に従い推進 市議会一般質問最終日
 学校規模適正化で市長 「検討」の必要性を強調

9月27日(火)宮古毎日新聞
PTTへの拙速参加は反対 市議会9月定例会 下地市長が意向示す
 下地島空港の災害拠点と飛行訓練 「両立は十分できる」

宮国教育委員長が謝罪 来間島での「人格」発言で

政府、沖縄振興の基本方針示す 「一括交付金」「物流コスト軽減」など明記 県知事に伝達

首相 「普天間」期限設けず 復興増税、早期成案に努力

沖縄振興ようやく本腰 政府 普天間停滞に焦り

中国船が調査中止 尖閣諸島沖 海保(告で

9月26日(月)宮古毎日新聞
武器輸出見直しは結論 自民同調 公明は慎重姿勢
 民主党(前原誠司)政調会長


「9・8 八重山地区全教育委員による採択教科書を子どもたちの手に!」 住民集会 その2

2011-09-24 10:12:58 | インポート

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  9月20日午後7時から石垣市健康福祉センターで「9・8 八重山地区全教育委員による採択教科書を子どもたちの手に!」 住民集会が開催され、約350人の住民が集まった。女性と学校関係者、しかも管理職の姿が多いのが印象的だった。会場には、八重山地区選出の高嶺善伸県議会議長の姿もあった。

 琉球大学の高嶋伸欣先生は「八重山教科書問題は小休止。みなさん、ゆっくりしましょう」と言う。「問題は文科省の国会での答弁に移っている。「教科書無償措置法」と「地方教育行政法」の矛盾を解決しなければならないのが、現状である」という話だった。

 

 その後も、沖縄県内ではこの問題の余波が続いている。沖縄国際大学の教授による、竹富町へのモラル・ハラスメントが起こった。「沖縄のヒトラー」となじったメールを竹富町の教育委員長に送ったそうだが、この教授は統一教会の新聞でインタビューが掲載されたことがあるという。

 八重山では、普段、あまり社会的な発言をしないような若い女性が「平等を教える教科書がいいですよねぇ」と話しかけてきたりするようになっている。これをきっかけに、自分の考えを表明し、その説明責任を果たし、自分たちのことは自分たちで話し合って決めることが民主主義であるという実感を感じていけるような空気になっている。どしゃぶりでも、雨降って地固まるといい。(ya)


「9.8 八重山地区全教育委員による採択教科書を子どもたちの手に!」 住民集会決議

2011-09-23 19:30:56 | インポート

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決議文

 去る2日に私たちは「やっぱり育鵬社の公民教科書は子どもたちに渡せない!市民集会」を開催し、450名を超える住民参加のもと、集会決議を採択しました。その決議内容の二は次のようになっていました。

二、公民教科書の採択をめぐって膠着状態になっている事態を打開するため、3市町教育委員    全員による子ども、保護者、教員の目線に沿った公正・公平な採択をすること。その際には、調査員の調査報告書を最大限尊重すること。というものでした。

そして、9月8日に3市町全教育委員による臨時教育委員会が開催され、県教育庁義務教育課長と班長の指導・助言のもと八重山地区中学校社会科公民分野の教科書採択の一本化へ向けた協議がなされました。しかし、協議は「どのような形態で協議をするのか、各教育委員会に分かれて協議すべきだ」とおことで、3教育委員会ごとに別室でそれぞれ協議の形態(持ち方)についての会議が行われました。

 3教育委員会の会議の結論は各教育長から発表され、与那国町教委は「合意を前提として全教育委員で協議」、竹富町教委は「13名の教育委員全員で協議」、石垣市教委の場合は「市は8月30日で来年度使用教科書の需要冊数報告を行い、採択業務は完了した。そのため市の採択結果は曲げない。協議の形態についてはまとまらない」というもので、玉津教育長は当初からこの場での合意を前提にした協議にのぞむ意思は全くみられませんでした。

 

 そもそも玉津教育長には、採択地区協議会が3市町教委から教科書選定の試問を受け、選定結果を3市町教委へ答申をするための諮問機関であって、採択の決定機関ではないことと、その答申が3市町教委の採択権を拘束するものではないことを承知していながら答申結果にこだわり、それを主張し続けるというありさまでした。それでも議長は、3市町教委の意見を集約し13人全員に諮った結果、全委員で協議するという結果になりました。

 

しかし、いよいよ協議が公民教科書の採択の仕方(方法)に入ると、与那国町の教育長は「全員の合意」を盾に抵抗し、石垣市の教育長は「採択結果は絶対に曲げない」と言い張って合意の見通しの立たない紛糾状態が続きました。議長がこの状態に区切りをつけるために採択の決定方法を多数決で行うことを提案し、それが承認されると石垣市と与那国町の教育長は退席し、協議は約1時間も空転する事態となりました。結局崎原与那国町教育長は最後まで席に戻ることはありませんでした。

 玉津教育長が席に戻り、議題をあらためて教科書採択における「八重山採択地区協議会の答申を受け入れるかどうか」についての協議となり、採択の結果、賛成2、反対7、意思表示なし2、欠席1で、協議会が答申した育鵬社版はここで否決されることになりました。

その結果、次の議題である「どの教科書を採択すべきか」という協議に移り、委員一人ひとりが自分の推薦する教科書とその理由についての意見を述べました。委員の多くが調査員の推薦にあがった東京書籍をあげ、各委員の意見をもとにう採択の結果「東京書籍版」を採択することが決まりました。

ここに全員の合意にはいたらなかったものの、教科書無償措置法第13条4項に基づく採択地区内同一教科書の採択がようやく成立したのです。八重山の子どもたちへ手渡すべき教科書は、このように3市町の全教育委員によって民主的に採択されたのです。それも無償措置法第10条にある、県教委の適切な指導と助言のもとに行われたのはいうまでもありません。

しかし、玉津教育長は、この結果に納得せず翌9日には文科省と県教委に対し、この協議が「無効」であるとの文書を教委の議を経ることなく送付しました。その理由が「協議は県教委主導のものであり、各教委の了解を得ることをせず、多数決を前提に進めたもので、無償措置法第13条4項の条件を満たしていない」とのことです。玉津教育長は件の指導・助言を「県教委主導のもと」とし、協議の入り口で自らも「どのような協議の形態にすべきか、各教委に分かれて協議すべきだ」と提案し、3教委ごと別室での会議となった経緯をなんと心得ているのでしょうか。崎原与那国町教育長は協議のその日に「無効」文書を送付したのです。この2人の教育長の文書が文科大臣の「9月8日の協議は整っていない」という発言の根拠になったといわれています。玉津教育長はまた、もっとも中立性が問われるべき教育委員会の教育長としての責務を放棄し、13日にはあろうことか自民党文部科学部会と「教科書議連」の合同部会に出て発言をしています。

 私たち八重山地区住民は、玉津教育長のこの間の市教委を私物化したような一連の行動とその結果が招いた八重山教育界の混乱の責任を厳しく問わなければなりません。よって、本集会の名において、次のことを決議します。

 一、八重山採択地区協議会の役割は、8月31日の役員会を以て終了した。9月8日に開催   された3市町全教育委員による臨時教育委員会の協議の結果採択された東京書籍版社会か公民教科書こそ八重山地区同一教科書として尊重されるべきであり、この会議を超える協議機関は存在しない。県教育長も「採択地区の全教育委員によって、同一教科書の採択が行われたものと捉えている」とのコメントを発している。県教育委員会としても今後の対応において、文科省の不当な介入に屈することなく、この点を再確認し速やかに手続きを開始すること。

 二、文部科学大臣並びに副大臣は、「9月8日の協議は整っていない」とした発言を速やかに撤回し、9月8日の3市町臨時教育委員会の採択結果を尊重するとともに、教科書無償措置法の再検証をすること。

   2011年9月20日

 「9・8 八重山地区全教育委員による採択教科書を子どもたちの手に!」 住民集会


矢臼別便り  秋

2011-09-23 15:50:16 | インポート

【9月20日】    お元気ですか。台風の中の暮らしは、どんなものなのでしょう。「沖縄に台風が上陸」の知らせを聞くたびに、そんななかでも座り込みが続けられていることを思いめぐらしています。

矢臼別も紅葉します。でも、色合いが華々しいものではなく、えんじ色の割合が多くて、濁った色の集まりです。小さい頃、母が機械編みで編んでくれたセーターの色を思い出します。私はこの紅葉の配色が好きです。

8月から、大きな演習が続いています。すぐ知覚で自衛隊員が野営のテントを張っています。射撃の音も時々。トラックがまわりをぐるぐると走り回っています。またメールします。

【9月23日】    町道西春別茶内線の途中にある演習場ゲートが、転地演習後から開けっ放しになっています。これは、ゲート前に監視員を配備する約束になっています。大きなトラックが、とつぜん飛び出してきます。

連休明け、生活道路の使用頻度も増えます。安全のために、犬の散歩途中、自分で閉めて施錠しました。役場には連絡済みです。お元気で。