平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

宮古島からも

2013-05-30 20:29:02 | インポート

             抗 議 声 明

 日本維新の会共同代表橋下徹大阪市長の「慰安婦」制度・売買春肯定に
     強く抗議するとともに、発言撤回と謝罪、公職辞任を求める

 2013年5月13日、日本維新の会共同代表である橋下徹大阪市長は、記者会見で「銃弾の雨嵐のごとく飛び交う中で、命かけてそこを走っていくときに、そりゃ精神的に高ぶっている集団、どこかで休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要だということは誰だってわかる」「沖縄の海兵隊・普天間に行ったとき、司令官に『もっと風俗業を活用してほしい』と言った」などと発言しました。

 この発言は日本軍により「性奴隷」とされ、戦後67年経た今でも傷の癒えない元「慰安婦」の女性たちの苦しみ、沖縄県民の苦しみを増幅させ、尊厳を傷つける行為であり、著しく人権を侵害するもので断じて許されるものではありません。

 日本軍が「慰安婦」制度をつくり、日本軍の駐留するアジア各地に慰安所を設置して女性たちを監禁、強姦し続つづけたことは歴史の事実として世界の人々が知っていますし、アジア各地で多くの女性たちやその関わりのある人々の証言や証拠の文書があります。

 「慰安婦」とされた女性たちの多くは10代の少女でした。幼くして家族から引き離され、強制され、騙されて連行された先で待っていたのは暴力と性奴隷としての日々でした。異国の地で凄惨な地獄を味わった彼女たちは心身を破壊され、その後の人生もまた過酷なものでした。

 二人の元「慰安婦」の女性が、歴史の真実を語るために来日しましたが、それは兵士の性処理の道具として扱われ、戦後は忘れ去られようとした自らの尊厳を取り戻すため、そして、自ら語ることで歴史の事実を記録し、次の世代に同じことを決して繰り返させまいとする決意からです。彼女たちは「自分の娘を慰安婦として送ることが出来るのか?」と橋下市長に問うています。

 国内外の募金による日本軍「慰安婦」の祈念碑の建つ宮古島でも、調査と住民の証言によって、日本軍が宮古島にやってきた同時期に慰安所(現在判明しているだけでも17箇所)が作られ、多くの「慰安婦」たちが連れてこられたこと、多くの日本兵が慰安所に並んでいたことなどがわかっています。慰安所は日本軍が管理し、そこには住民は近づけませんでした。女性たちは故郷から遠く離れた島に連れて来られ、逃げることも許されず、日本兵を「慰安」するための性の道具にされていたのです。このように女性を監禁・強姦することは当時の国際法でも禁止されていたことで、重大な戦争犯罪です。

 「猛者集団(兵士)を休息させるために、性的エネルギーを解消させるために慰安所が必要だった」と言いますが、日本軍は宮古島や石垣島で食糧難による栄養失調とマラリヤにより、多くの兵士が命を失っています。兵士も結局、戦争による犠牲者となり、その兵士を戦わせるために女性を犠牲にしていたのが日本軍慰安所です。

 橋下市長は女性を戦争遂行の道具としか思わず、当時でも許されない戦争犯罪を肯定し、沖縄では米軍の任務を維持するためにと売買春を勧めました。その後、沖縄県民と元「慰安婦」に対してではなく、アメリカに対して謝罪するという差別的な言動を繰り返していることは、自治体住民の幸福の為に働くリーダーの資格は全く無く、更に正義と真理を求める弁護士としての資格も認めることは出来ません。発言の撤回も謝罪もしないでその後も繰り返される発言の正当化は過去の記憶に苦しみ続ける被害者に二次被害を与え、すべての性暴力被害者を侮辱し、苦しめています。耐え切れず、来日した二人の元「慰安婦」は、表面的なポーズを取り繕おうとする橋下市長に政治利用されることを嫌悪し、面会を拒絶しました。言い逃れの「チャンス」を失した橋下市長は、さらに27日、言い逃れの総仕上げを日本外国特派員協会でやろうとしましたが、世界の400名もの記者にその詭弁と欺瞞を見抜かれ、国際的な非難は続いています。

 橋下市長は直ちに、発言を撤回して「慰安婦」被害者と沖縄県民、このことで傷ついた多くの人々に対して謝罪し、即刻の市長職の辞任と、そして公職に就かないことを求めます。
 2013年5月30日

日本軍「慰安婦」問題を考える宮古の会 宮古島「慰安婦」祈念碑を守る会(東京)みやこあんなの会 みやこ九条の会 新日本婦人の会宮古 コープ沖縄宮古平和グループ 沖縄県退職教職員会宮古支部 下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民の会 ピースアクション実行委員会 人権と教育を考える会  沖縄県教職員組合宮古支部  沖縄県高等学校障害児学校教職員組合宮古支部 沖縄県関係職員連合労働組合宮古支部 自治労宮古島市職員労働組合 宮古島ユニオン 市議会議員有志(上里樹 亀浜玲子 下地博盛 新城元吉 長崎富夫)


これが市街地だったら

2013-05-29 11:50:04 | インポート

29日の米軍F15訓練停止 墜落事故受け

2013年5月29日 沖縄タイムス

 米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機の墜落事故を受けて、同基地は所属するF15全機の29日中の訓練を停止することを決めた。「安全に飛行できることを確認するため、全機を検査する」としている。

 同基地には現在54機のF15が配備されている。30日以降の訓練については未定という。

 在沖米空軍第18航空団のブライアン・マクダニエル副司令官は「航空機運用が安全に行われることにあらゆる努力を払う」とした。今後、墜落事故に関する安全調査委員会が設置され、原因究明に向けて事実関係の収集が行われるという。


こちらも情報取集

2013-05-27 15:15:55 | インポート

25日の夕方、陸自第15旅団音楽隊の演奏会にビラをまきに行ってきた。去年は雨でいけず、星野さんに任せてしまい、それが最後となった。

 開場前の玄関で仲間が去年も来ていたらしい男に「不愉快だからあっちへ行け」と言われたという。つづいて「こんなのマイナスのイメージしか与えないよね」というのが聞こえた。宮古島にも橋下のようなのがいるらしい。

 ではマイナスでなくプラスとはどうすることなのろう。陸自第15旅団音楽隊を歓迎し、喜んで演奏会を聴きに来て、アメリカの第5軍化した自衛隊を下地島に誘致し、F15戦闘機やアメリカに押し売りされるオスプレイを配備、米軍に利用されてアメリカ防衛の先兵にされたらいいのか。そして、憲法を改悪してアメリカと一緒に、いや、自分で戦争のできる国になり、自分や自分の子、孫を戦場へ送ることがプラスなのか。

 ことしも演奏会の前日は、市社協や県の運営する施設に「慰問」に行き、感謝、感謝の言葉でいっぱい、当日は中学生の吹奏楽部が一緒に演奏をさせられた。予想通り「子供」や「弱者」が狙われるのだ。学校で部活を指導している教師や、吹奏楽の団体も深くかかわっているようだ・(いまのところ確認できるところでは)演奏会の報道から抗議活動が消された、と思ったら翌々翌日に載った。(普)

130525tirasi 当日のチラシ


5月26日~6月1日

2013-05-27 07:23:29 | 地元紙の見出しから

ショックなこと

 7年前、6年前の安倍と同じことを橋下もやっている。学習能力がない、というよりも、そういう言動でのし上がった人だから当然の成り行きだが、海外からの批判を受けてアメリカ政府と米軍に謝罪し、沖縄の住民と慰安婦当事者からは謝る相手が違うだろうと、怒りの声が渦巻いている。他の国もどうだとか言い訳が見苦しい。

 ショックなことがあった。知り合いが自衛隊協力会に入ったという。目的はステイタス、地域へ溶け込み、経営的メリット、といろいろ想像したが、本気で「人道目的」と思っているらしい。新聞などに寄稿した文章を読んで少し危惧を感じていたが、それはまさに筋が違うだろう。

 20年,30年前、日本でも自衛隊はまだ肩身の狭い情況で、災害救援など、自ら存在意義を示す絶好の機会と喜んでいた。ところが度重なる災害である程度の認知を受けた今では、災害救援ではなく、本来任務で存在意義を示したいという意識に変わっているという。自衛隊の本来任務とは敵と戦うことだ。ことしの春、入隊予定者を励ます会で代表が「高みを目指す」とあいさつしたと伝えられている。軍隊で高みを目指すことがどういうことなのか、わかっているのだろうか。

 東日本大震災では救援に当たった多くの隊員がPTSD(ストレス性心的外傷症候群)になったと伝えられ、まだ精神的に健全であるが、イラクの戦場に派兵された隊員には多くの自死者が出ているといわれる。

 自衛隊協力会に入会した彼の本来やるべきことは、そうした犠牲者を出す根本原因をなくすことで、権力に取り込まれ、利用されてほしくはない。(普)
2013,6、4加筆

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6月1日(土)宮古毎日新聞
辺野古移設 県に補正提出 沖縄防衛局
ヘリ部隊、6月に沖縄再配備
「信頼得られたことが喜ばしい」 空自、宮本(裕徳)司令が離任あいさつ
*25日、マティダの前でこの人にチラシを渡した(普)
慰安婦発言で抗議声明 15団体が橋下(徹日本維新の会共同代表・大阪)市長に

5月31日(金)宮古毎日新聞
F15(戦闘機)飛行再開米軍嘉手納基地
中国監視船、接続水域を航行 3日連続・尖閣沖
普天間「県外移設」を伝達 自民沖縄県連が石破(茂)幹事長に
特攻隊員7人が冥福祈る 宮古から飛び立ち米艦隊攻撃 元隊員らが慰霊祭

5月30日(木)宮古毎日新聞
市民の協力に謝意 宮古島分屯基地 宮本(宏徳)司令が離任報告
事業計画などを承認 自衛隊協力会  定期総会を開く

5月29日(水)宮古毎日新聞
米軍機、沖縄海上に墜落 訓練中F15 人的被害なし
「F15飛行中止を」米軍機墜落で仲井真(弘多)知事
○【北京時事】中国 沖縄主権「日本は説明を 社会科学院研究者(李国強) 論文執筆、安倍発言が契機

学校、病院事前移転を 南海トラフ地震対策で最終報告 内閣府

5月28日(火)宮古毎日新聞
はえ縄切断報告相次ぐ 日米艦船 中国潜水艦追跡中 久米島周辺
橋下氏 風俗発言を撤回、謝罪 参院選敗北なら進退判断
久松中で平和集会 古謝(美佐子)さんがライブ演奏 生い立ちを通して尊さ訴え
ビラ配布し「反対」 平和運動連絡協 陸自コンサート開催で

学校規模適正化 「複式学級存在しない」 伊良部住民、市教委に反発

5月27日(月)宮古毎日新聞(休刊)

5月26日(日)宮古毎日新聞
実験施設放射線漏れ ビーム誤作動想定せず、換気扇にフィルター未設置
 (日本原子力研究開発機構、高エネルギー加速器研究機構共同運営)

批判回避の機会逸す 橋下氏 発言なお撤回せず
「化けの皮剥がれたのに」維新・中山(成彬・代議士会長)氏が元従軍慰安婦批判
風俗利用発言は撤回「米軍と米国民におわび」 橋下氏

沖縄の曲を行進曲で演奏 陸自15旅団演奏会 聴衆、軽快な音楽満喫
「地域の声を聞いて」 学校規模適正化新方針説明会 統合対象学区が猛反発 再度、地域説明会開催へ
学校統合 宮原と来間住民が抗議文 説明会で市教委に憤り
[解説]学校規模適正化説明会 開催の方法めぐり住民が疑問と反発


2013-05-23 05:53:29

2013-05-23 05:53:29 | インポート

 陸上自衛隊第15旅団音楽隊の演奏会に反対する声明

 沖縄の陸上自衛隊第15旅団の音楽隊が5月25日にマティダ市民劇場で「宮古巡回演奏~みゃーくふれあいコンサート」と称する演奏会を開催する予定です。

 同音楽隊は毎年この時期に宮古で演奏会を開催していますが、今年は特にこ後6月に与那国町、石垣市でも同様の演奏会を開催するとのことで、そのねらいは与那国、石垣、宮古への自衛隊配備の「地ならし」であると考えざるを得ません

 先日、自民党は「防衛計画の大綱」の見直しに関して提言の骨子を提示しました。そのなかで、中国の海洋進出を念頭に、島嶼防衛の強化を打ち出し、垂直離着陸輸送機オスプレイの導入やアメリカの海兵隊と同様な水陸両用部隊の新設を明記し、尖閣諸島をめぐる対処として、下地島空港にオスプレイの拠点配置を盛り込み県内自衛隊の機能強化を一層強める計画です。

 また、自民党が昨年発表した「憲法改定草案」では、自衛隊を「国防軍」として、海外で戦争が出来る「集団的自衛権の行使」も可能としています。 まさに自衛隊は「戦争をする軍隊」であり、その本質が明らかになってきています。自衛隊音楽隊は「地域の皆さんと音楽交流をはたし、住民に愛される音楽隊をめざす。」(「音楽隊のホームページ」による)としていますが、実際には自衛隊の先遣部隊そのものといえます。

 さらに看過できないことに、この音楽隊が離島の学校などに出向き、生の音楽に触れると称して学校で制服姿で演奏会を行い、自衛隊募集の資料を配布するなど行っている活動は、教育の自主性、民主的教育の面からも重大な問題があります。

 今年2月には多良間小学校で同音楽隊の演奏会を開催し、生徒と一緒に校歌を演奏・合唱させるなど目に余るものがあります。

 軍隊の音楽隊は、本来軍隊の戦闘的な士気を鼓舞するためのもので、同時に住民に音楽を通して軍隊の存在を示すことで、「親密感」を養うことを目的にしているものです。「素敵な音楽を楽しみたい」という住民の、とりわけ子どもたちの純粋な要求に応えるかのような態度で、実のところは、そのような気持ちを利用して自衛隊に親しみを持たせて自衛隊を受け入れさせる「宣撫(せんぶ)活動」をしているものと考えられます。

 私たちは、「宮古の平和を守るため、軍事化・軍事利用に反対すること」をめざし、次々と押し寄せる「軍事化」の波を「宮古の平和の危機」と考え、これに反対する運動を展開してきましたが、今回の自衛隊の演奏会もこの「宮古の軍事化」の流れと同様であると考え、陸上自衛隊第15旅団音楽隊の演奏会に反対するものです。    

 2013年5月22日
                                  宮古平和運動連絡協議会                                                          
                                     共同代表  上地照子
                                  平和運動センター宮古島 
                                     議   長  砂川勝哉

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*見逃していない限り新聞のお知らせ欄に載ったのが一週間前、その時はすでに準備はすべて終わっていたのだろう。小中高で吹奏楽をやっている生徒にはチケットが一人一枚配られるという。そのOBもしかりだろう。「音楽は音楽だから」と人は言う。それが自分や自分の子どもを戦場を送ることになる。(普)