平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

映画「誰も知らない基地のこと」(1)

2012-05-30 16:47:26 | インポート

 昔「生命」とは、自分と同じものを、素材の収集から加工、組み立てなど、すべて自前で複製する機械だと聞いた。それを実際にやろうとすれば当時は計算上、地球ほどの大きさになると言っていたが、いまは技術の進歩でどれぐらいになるのだろう。

 その単純な(とはとても言いきれない)生命体の防御システムといえば壊れたところを直す程度ではないかと思うが、いわゆる「高等生物」になると体内に免疫機能を持つ。免疫が正常に働いているうちはいいが、老化や過剰反応で、自分自身の体を異物として認識し、攻撃することによって生物は「死」を迎えるという。

 なぜこんなことを書くかというと、先日,「誰も知らない基地のこと」という映画を観たときに、まず思ったのがこのことだった。

 アメリカは第2次世界大戦後、軍と産業が結びついた「軍産複合体」によって世界を支配してきた。米軍は本土を含めて世界中に4825の基地を持つと言われる(それも確かな数ではない)。軍隊はもはや存在し、増殖し続けることが目的となった。

 軍隊が存在し続けるには存在理由を示すため、直接間接に戦わなければならない。アメリカは、武器の更新のため、いつもどこかで戦争をしているとはよく言われるところだ。戦うためには「敵」がいる。1989年に冷戦体制が崩壊してからも新しい敵をつくり出すのに時間はかからなかった。ならず者国家やオサマ・ビンラディン、そして今やまた中国と北朝鮮が主役の座を担っている。

 しかし、現在、中国とは経済的な面で抜き差しならない情態になって、表向きはドンパチ駆け引きをやっているようでも、裏では将来のインドなどと「天下三分の計」を画策しているのかもしれない。

 少々話が広がりすぎたが、こうして考えると先の衛星?ミサイル問題も、影でほくそ笑んでいる国の姿が垣間見える。わざわざ打ち上げの難しい角度を選び、動かぬ沖縄を脅してくれ、自衛隊の訓練もさせてくれた。食糧支援の少しもしたいところだ。

 敵はいつまでも「敵」であってほししいから。(つづく・普)


5月21日~5月27日

2012-05-28 14:04:14 | 地元紙の見出しから

5月27日(日)宮古毎日新聞
安全な水の確保へ行動 成果共有し誓い 高校生島サミット閉会式その他、関連記事多数)
首相会見 中国の島しょ国援助に注文 海洋進出には踏み込まず
島サミット 海洋安保、論議は低調 中国けん制も限界露呈
*実情を知らない政治家やメディアの言動が事態の悪化を招く、まあせいぜいこれぐらいか(普)
普天間移設、代替案検討要求 「迅速な解決」必要米上院(軍事)委(員会

5月26日(土)宮古毎日新聞
安全な水の確保を  各国の首脳に提言「豊かな自然未来へ」訴え
気候変動など討議 第6回太平洋・島サミット開幕

○【ワシントン時事】グアム移転費を全額却下 (米)上院軍事委(員会) 執行停止も継続
オスプレイ配備前に事故説明を (田中直紀)防衛相
オスプレイ配備撤回を 那覇市議会
半澤(隆彦)司令が着任あいさつ 沖縄2度目の赴任 空自南西航空混成団(下地敏彦宮古島市長に)
*今日のコラムは1960~70年代、日本人がエコノミックアニマルと呼ばれていたころを思いだした。ヤマトゥの新聞も自国のことはあまり伝えなかったけれど、いまの中国を見るのは昔の日本を見ることでもある(普)

5月25日(金)宮古毎日新聞
地下水保全の取り組み紹介 高校生太平洋島サミット 日本ソバ栽培活動など
 宮総実環境班 国内外高校生に英語で発表
高校生サミット 水と環境でグループ討議 自国の首脳にきょう提言へ

島サミットきょう開幕 「海洋安保」で中国けん制
オバマ米政権  中ロの海洋進出に危機感 国連条約批准で議会に攻勢

福島第一(原発) 放出総量、90万テラベクトル 飯館村汚染2号機からか 昨年3月、2・3号機が8割

5月24日(木)宮古毎日新聞
○高校生島サミット関連の記事多数 見出しのひとつに「相互理解の構築へ」とあったが、若い人たちに特にそれを願う(普)

尖閣は「核心的利益」に困惑 政府 中国ベースを警戒
○【ワシントン時事】グアム移転費を全額却下 包括計画の提出要求 (米)上院歳出委(員会)

5月23日(水)宮古毎日新聞
○【時事北京】尖閣は「核心的利益」 日本に強硬姿勢 中国高官(王家瑞対外連絡部長)が初めて明言
○【時事北京】尖閣対立 手段選ばない可能性 海上危機管理急ぐ必要
オスプレイ、本土で試験飛行を 下地(幹郎国民新党)幹事長

5月22日(火)宮古毎日新聞
時事通信世論調査 原発「将来ゼロ」最多の4割 再稼動判断、信頼できず

5月21日(月)宮古毎日新聞(休刊)


届かなかったゆめメール

2012-05-18 18:54:22 | インポート

ゆみメール原稿

  春なのに 2012              

                          清水早子

桜咲く春は、2011年、ヤマトになかった。
琉球では、67年前も40年前も春はなかった。

2012年、宮古・八重山にデイゴを愛でる春はなかった。
ぬるむ陽光の下、不釣り合いな迷彩色の車列がこの島の大地を駆け、野原岳の

真ん中で物騒なミサイルが青い空に向けられた。

何事もない島の日常なのに、役所の中に戦闘服姿の人々が居座り、市職員は警察官と一緒になって一部の市民が役所に入るのを止めた。
 この春、宮古・八重山では何百億もの莫大なお金をかけて軍事訓練が行われた。

なぜ戦争の準備をするのか?

身近な人々が殺し合い傷ついたのは、まだ67年前のことなのに。

平和憲法の下に守られることを望んで「本土復帰」したのは、まだ40年前のことなのに。
 じつは、島の日常も何事もなくはない。

学校でも職場でも新年度の春なのに、市民の一部を締め出す役所の中には、3ヶ月契約で働いている非正規雇用の臨時職員がいる。業務の責任ある実績など積むこともできない。3ヶ月ごとに失職の不安に怯えなければならない。契約切れの直前に解雇を告げられるという。こんな非情な契約が公務員の働く場にある。

市中では、公共性のあるいくつかの事業者で労働者が仕事を与えられない不当な扱いを受けているという。

戦後、島の復興の中、学校教育をよみがえらせるために教員も親も地域一体で、教育図書の会社を起こし盛り立てたという、資本の論理にまだ絡めとられない起業のいい姿が宮古の歴史にはあった。

小さな島の中、平和で気持いい労働環境がなくては若人は居つかない。若人が人生のいい春をこの島で過ごしてほしいものだ。


小さな地方紙から

2012-05-18 18:49:27 | インポート

 「ゆみメール」は「ペン遊ペン楽」と共に宮古毎日新聞文化欄のエッセイで、同社のペンクラブ会員が年に数回、順番に書いている。清水早子さんはもう何年も書いてきた。今回、10日が掲載予定日だったので、原稿を送ったところ、編集担当から、載せられないと言ってきた。理由は初め、「新聞社の争議についてだと思われる箇所を変えてほしい」だったのが、やがて「文化面に『戦争』のことはなじまない」となった。

 当日のやり取りの中で、他のペンクラブ会員の援護もあって、「文化欄ではなく、投稿なら」と言われたので、翌日「では、投稿扱いに」と不本意ながら言っておいたという。

 だが一週間たっても音沙汰がないので社に尋ねてみると「一部修正して掲載されるかもしれない」とのこと。「私に事前にどの点をどのように修正するか、告げないで修正して掲載することがあるのか?」と問うと、「投稿規程により、あります。」というので、清水さんは「必ず、事前に連絡ください。修正が納得できなければ、投稿を取り下げます。」。また編集長に「無修正で、掲載希望なので、掲載できるのかできないのか返答ください」と要請した。

 そして、きのう17日、宮古毎日の編集長ではなく、ほかの社員から電話で、「投稿は掲載できないことになりました。」「理由をお聞きできますか?」「理由は言わないことになっています。」ということだそうだ。

 じつは、このような事例は前にも何度か聞いたが、今回は情報の出処が確かだ。宮古島に来て間もないころの私は、この欄や投稿などを見てこの島の文化の「質の高さ」を思った。だが少しは事情が分かり、内実を知ると、ああそうだったのかと気づくことも多い。そしてこのごろとみにその雲行きが怪しい。コラムやその他の紙面で、某排他的差別者集団の機関紙かと勘違いするほどだ。

 これからのことは我々の間でもいろいろ意見があるようだが、事のついで、私はずっとこの小さな地方紙を通して、宮古島の、沖縄の、日本の往く末を見続けていきたい(普)


5月14日~5月20日

2012-05-15 13:00:39 | 地元紙の見出しから

5月20日(日)宮古毎日新聞
(米在沖海兵隊)グアム移転費、満額承認
*こんな短い埋め記事では何のことかわかないではないか(普)

5月19日(土)宮古毎日新聞
○特になし

5月11日(金)宮古毎日新聞
○特になし

5月17日(木)宮古毎日新聞
グアム移転費、全額を却下 米上院側の態度変わらず
政府 米海兵隊の移転遅れ懸念 上院(歳出)委が予算要求却下

NBC(核・生物・化学)兵器用偵察車を公開 陸自、原発事故にも対処

5月16日(水)宮古毎日新聞
野田首相 基地負担軽減誓う 知事、分かち合い訴え 沖縄本土復帰40年式典
米軍跡地開発を推進 県が振興計画を提出
「誇り堅持 平和を発信」 記念式展で若者二人
地域の平和に不可欠 沖縄の重要性強調 米国
沖ノ鳥島東方で無人機訓練 中国軍艦

平和の尊さ考える 伊良部中 復帰40周年で集会 「ていんさぐぬ花」を合唱

5月15日(火)宮古毎日新聞
沖縄復帰40年 きょう復帰40年 記念式典、基地反対デモも
基地集中、ぬぐえぬ不公平感 沖縄頼りの安保政策
米国 一貫して世界戦略の要衝に 普天間置き去り 薄れる関心
「米軍は出ていけ」基地撤去求め2800人平和行進
本土復帰40年特集
○四苦八苦変わらず」地位協定を盾 事情聴取拒否も ひき逃げ死亡事件捜査の元警察官
○普天間返還に「攻めの姿勢を」 米軍再編、独自に分析 宜野湾市の前基地担当部長
○「足元の文化、大切さ見詰めて」 変わらぬ思い、復帰時も今も 琉球・沖縄史の入門書著者

下地敏彦市長 離島振興の課題山積 「今後10年、劇的変化へ」
排ガスの自主規制地設定 宮古島市 新ごみ処理施設整備で 環境評価書を住民説明

5月14日(月)宮古毎日新聞(休刊)