ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

社会に対する貢献

2005-12-15 08:59:43 | 社会問題
私のBlog「社畜」の中で、社会に対する貢献について、少し触れました。

『企業倫理』の話の中で、「企業としての社会的責任」「社会的価値の増大」等会社が述べていることを取り上げましたが、法律を遵守することとそれらのことは相反しないわけです。

だから会社は・・・法律遵守の立場をとっている、サービス超勤はしてはいけない、遅くまで仕事をするということは消費電力も相当なものであるから、環境のことも考えて仕事が終わったらサッサと帰りなさい、とみんなの前では言うのです。

しかし続いて、恥かし気も無くこんなことも言うのですヨ。

「遅くまで電気が点いていると廻りからもおかしな眼でみられるから、9時になったら全館一旦消灯します、必要な人は自分の所だけ電気を点けて仕事をしてください」と。
舌の根も乾かぬうちに・・・とは、このことを言うのでしょうネ。
三六協定というのがあるそうです。

一日の時間外労働は何時間、一週、ひと月についても上限を労使で決めているはずです。私の会社では一日の時間外労働は最高2時間のはずです。
終業時間が5時30分ですから、2時間超勤しても7時30分です。9時までには後1時間半もあるのに・・・まだそれを超えて仕事させる・・・会社としては仕事させるわけにはいかないから、勝手に仕事してると判断せざるを得ない、従って超勤手当ては支払われない。

社員も悪いことをしていると半分くらい思っているので、手当ての要求はしない。半分くらいというのは、あと半分はよくよく思ってみて、お客様の役に立っていると思っているのでしょうネ。

されとて、お客様のためにと思ってすることが、法律違反なのに、良いことをしていると言えるのでしょうか?
お客様のためと思ってなす行為は、道徳的にはその道に沿ってると思うのですが、法を守らないというのは、道徳的ではありません。
道徳的に生きられないから、法律があると述べた項がありましたネ。

こうなれば、卵が先か?鶏が先か?の世界でしょうか?

カント曰く「他者を手段としてのみならず、同時に目的として扱え」と。
お客様は他人ですから、その為になす行為は目的として扱ってますよね。

しかし、果たしてお客様はホントに他人なのか・・・?
自分と商売上であれ何らかの形で付き合いがあれば、他人として扱うのではなく、知人として扱うべきなのではないか?

だから他人とは、自分とは一切関係の無い人たちのことを指すのではないか・・・。しかし、無関係の人たちのためになす行為というものが、存在するのだろうか?

いや、誰かのためになす行為が、常に他人を目的として扱えというなら・・・う~ん、かなり倫理的な感じがするぞ。