「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

孤独と自由 Long Good-bye 2022・11・13

2022-11-13 05:44:00 | Weblog




  今日の「 お気に入り 」は 、田原総一朗・佐藤 優 共著 「 人生は天国か 、
  それとも地獄か 」から 、佐藤 優 さんの 文章のひとくだり 。
  二度 三度 読み返したくなるページがある本です 。

   引用はじめ 。

  「 ・・・ コロナ禍によってリモートワークが広く行われるように
   なり 、一人になることが増える 、いわば都市化の極致といえ
   る状況ですから 、孤独や不安を覚えるのは当然なのです。
    またリモートワークを行っていなくとも 、現代社会というのは 、
   孤独に陥りやすい環境なのです 。なぜなら 、資本主義のシステ
   ムでは経済的な効率を求めますが 、役割を分担する『 分業 』が
   基本となります 。すると 、自分の仕事や人生の全体像を見ること
   ができなくなってしまいます 。
    この 、いわば『 歯車感 』が 、資本主義システムが生む孤独の
   正体 。ですから 、経済的に恵まれていても 、仕事に追われてい
   れば 、孤立してしまうケースも多いようです 。
    ただし 、孤独や不安というものは 、人間が人間であるための条
   件
だ 、ということもいえます 。二人の哲学者の言葉を紹介しま
   しょう 。
   『 不安とは 、人間の根源的な自由が体験する目眩 ( めまい )
   である
』( キルケゴール )
   『 孤独を愛さない人間は 、自由を愛さない人間に他ならない 。
   なぜならば 、孤独でいるときのみ 、人間は自由なのだから 』
   ( ショーペンハウアー )                    ( デカンショー の ショー )
    二人の言葉に共通しているのは『 自由 』です 。孤独や不安を
   覚えるのは 、人間が自由な存在である限り仕方のないことなの
   だ
、ということです 。
    孤独を感じるのは自由である証拠 。逆にいえば 、自由は孤独と
   引き換えにしか手に入りません
。そういう意味では 、孤独は希
   望につながるものでもあるのです
。・・・ 」

  「『 孤独 』は決して怖いものではありません 。『 孤独 』を味
   方に付け 、自分自身と会話することができれば 、恐いものはあ
   りません 。そこには『 自由 』が待っているはずです
。」   

   引用おわり 。

    幼いころから 、ずい分多くのひとの生き死にを見続けてきましたが 、
   上のような文章を読むと 、元気付けられます 。






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