「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

おじいさんに聞いた話 つづき Long Good-bye 2024・01・21

2024-01-21 06:18:00 | Weblog

 

  今日の「 お気に入り 」は 、「 おじいさんに聞いた話 」

 ( トーン・テレヘン 著 、長山さき 訳 、新潮社 刊 ) の一節 。

  気になるくだりをメモしている 。備忘のため 、二度読み

 三度読みした上で 、抜き書き 。

  引用はじめ 。

 「 『 ロシアではある日突然はじまることがたくさんある

  んだ 』と祖父は言った 。 」

  ( ´_ゝ`)

 「 『 母親が八人子どもをもっていたとしよう 。十人でも

  十六人でもかまわない 。そのなかの一人だけ 、人生で

  悪い終わりを迎えるとしたら ―― 酒に溺れる 、賭けご

  とで金を失う 、悪い連中とつきあう 、酔っぱらって誰

  かを殴り殺す ―― 、それは母親にいちばん愛されてい

  た子どもなんだ 』と祖父は言った 。『 それが掟なんだよ 』

  祖父はぼくを見つめて言った 。『 いつでも 必ず 誰か一人は

  悪い終わりを迎えるものなんだ 。それも掟だ 』 」

  (* ̄- ̄)

 「 ぼくが人生で悪い終わりを迎えるとしたら 、母はほかの

  きょうだいよりもぼくのことを愛していたということだろ

  うか 、と考えてみた 。

   ぼくはよく坂を下る夢を見た 。急な坂で踏んばっている

  のだが 、どんどん勾配が増していく 。足をぴたりとつけ

  ても 、逆さまに歩いても 、坂は急になるばかりだ 。とう

  とう踏んばりきれずに 、あっという間に下に落ちてしまう 。

  巨大な石がぼくのまわりを落ちてゆく 。 」

  ( トーン・テレヘン著 長山さき訳 「 おじいさんに聞いた話 」

   新潮社 刊 所収 )   

  引用おわり 。

  ( ´_ゝ`)

  本日 読了 。ご先祖様から綿々と受け継がれた陰鬱な性格 。

  次は 、本屋大賞受賞作「 ハリネズミの願い 」を読んでみましょうか 。

  児童文学ではなさそうなので 。 ・・・ 子どもには 、もっと美しい

 話を聞かせてやってほしい 気もする 。

 ・・・ いつまでたっても 🦔 のもとに たどりつかない スローな 🐌 。

     そばにいてほしい 🐿 。🐢 や 🐜 は 友 。

     すべて 自身の投影 ?  。。。。。 

 

 

 

コメント
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