若殿の気ままな独り言

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目が真っ赤! 結膜下出血・充血に気をつけよう

2015-02-09 09:36:58 | 健康、フィットネス
 朝、鏡を見たら目が真っ赤でびっくりした――。こんな経験を持つ人もいるはずだ。目が出血したり充血したりする原因はさまざまだ。しばらく放っておけば自然に治る場合もあるが、深刻な病気が潜んでいるケースもあるので安心はできない。気になる症状が出たら眼科の診断を受け、どんな病気なのかはっきりさせたうえで、どうするか決める必要がある。(以下、日経ライフから一部抜粋)

『 水町保険診療所(東京・新宿)で眼科の診察をしている小口芳久・慶応義塾大学名誉教授のもとには毎月のように数人が慌てて受診にくる。「同僚に目から血が出ていると言われた」などと訴える患者の多くは中高年だ。

ちょっとした刺激で
 痛みや視力低下などがなければ、白目を覆っている眼球結膜の細い血管が切れて出血する結膜下出血と判断する。見かけはおどろおどろしいが「ほとんどの場合、出血は1週間ほどで消えるので心配いらない」(同名誉教授)。出血の原因はよくわかっていない。年齢とともに血管が弱り、目に入ったごみやまつげなどによる、ちょっとした刺激で切れてしまうようだ。


 年を取ると眼球結膜がたるむ結膜弛緩(しかん)症も増える。すると血管が曲がり、出血しやすくなると考えられている。血圧が高い人も結膜下出血を起こしやすく、重い物を持ち上げたり息んだりした拍子に出血する例もある。脳梗塞の経験があり血液を固まりにくくする薬を服用する人なども、出血しやすい。
 結膜下出血は何回も繰り返す例が多い。出血した箇所に、治そうとする体の働きによって新しい血管ができるが、弱いために切れてしまうのが一因だ。広がった血液は重力によって徐々に下がり、やがて吸収されてなくなる。出血したら冷やすのがよいと思いがちだが、この症状の場合は逆に蒸しタオルで温めると血液の吸収が促される。

 小口名誉教授は患者に、目の周辺をぶつけたり格闘技などで打撃を受けたりしていないか聞くようにしている。けがによる出血か確認するためだ。眼球をカメラに例えた場合のフィルムに相当する網膜が傷ついていると、視力低下など深刻な障害につながりかねない。眼底を含め、目の全体を詳しく検査する。
 出血から何日もたつのに血が止まらず増えていく場合は、白血病など血液の病気も疑われる。患者数は少ないが主にエンテロウイルスへの感染で起きる急性出血性結膜炎という病気もある。感染すると1、2日で発症し、大量の目やにが出る。学校保健安全法で、医師が感染の恐れがないと認めるまで出席停止とするよう定めている。

 見えない出血もある。高齢者などに多く、網膜に穴が開く裂孔原性網膜剥離だ。網膜の血管が破れ、ゼリー状の球である硝子体に血液が入る。外からは赤く見えないが眼底検査でわかる。稲妻のような光が走り、小さなごみや虫が飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)になりやすい。2、3日以内ならレーザー光で穴が開いた部分を固めて治療できる。
 目が赤くなる症状には出血のほかに充血がある。炎症による動脈血管の拡張や、静脈を通る血の流れが滞る鬱血で起きる。出血ほど派手な赤さではないが病気のサインかもしれない。正確な診断と治療が欠かせない。

花粉飛ぶ前から目薬
 「今の季節は花粉症などのアレルギー症で充血を起こす人が多い」と東邦大学医療センター大森病院(東京・大田)の堀裕一・眼科教授は指摘する。かゆみを伴い粘りけのある目やにが出る。「花粉が飛び始める2週間ほど前から1日4回程度、目薬をさすとひどくならずに済む」。似た症状はハウスダストやペットの毛が原因でも起きる。ほこりっぽい職場も要注意だ。コンタクトレンズには花粉やほこりが付きやすいので、使い捨てタイプを使うとよいという。

 充血しさらっとしたきれいな涙が出る場合は、乾燥で障害が起きるドライアイが疑われる。朝よりも夕方に充血しているかなど、症状がひどくなる時間帯が正確な診断のヒントになる。
 充血は感染症で起きることも多いので要注意だ。主にアデノウイルスへの感染が原因の流行性角結膜炎は「はやり目」とも呼ばれ、抵抗力の弱い子供がかかりやすい。急性出血性結膜炎と似ているが出血せず、潜伏期間が1週間程度とやや長い。耳の下のリンパ節も腫れる。

 「アイシャドーも目の細菌やウイルス感染の原因になりやすい」(堀教授)。まつげの生え際の脂が出る部分が詰まって炎症を起こす。繁殖したウイルスや細菌が角膜に移り感染が広がる。「まぶたはきれいに保ち、化粧はしっかり落とすことが大切だ」と同教授は呼びかける。感染者が触れたドアの取っ手やつり革などに別の人が触れ、その手で目をこするなどしてうつるケースもある。こまめに手を洗い、清潔に保つよう心がければ感染はかなり防げる。  』