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元日銀マンが教える その「経済ニュース」には裏がある!/本吉正雄

2008年09月21日 | 読書とか
経済ニュースの「作られ方」(☆☆☆)

「元日銀マン」の著者が、経済情報の読み方を送り手の観点から説いてくれる。元、といいいつつ勤務期間が約5年(93から98年)というのは微妙だが、へえーっと思うことの多い「お読み得」な一冊。

考えてみればどんな情報にも送り手の意図や都合がある。あたりまえのことではあるけれど、実際の報道に触れるときそれがきちんと意識できているか。ニュースに対する視点がちょっと広がったような気がする。でもその前に基礎知識のなさをなんとかしないとなぁ……

※覚書として(内容のご参考までに)

・目立たない(一面の)左下の記事に新聞独自の見解が見える。
・「日本経済新聞は信用できるか」東谷暁/PHP研究所
・夕方5時くらいの時事通信、共同通信が翌日の一面になりやすい。ヤフーなら2時間後くらいに掲載。
・「合計特殊出生率」は25から35歳の女性対象。実際(コーホート出生率)は横ばいか上向き。
・有効求人率は正社員と派遣社員を合わせた数字。失業率はハローワークに職を探しに来た人をカウント。
・日経新聞のアナリストレポートも価値あり。
・企業のサイト(IR)では「決算説明会資料」が読みやすい。
・グーグルのニュースアラートは便利。
・証券会社にインターネット口座を持つと、ロイター、日経クイック、時事通信などのニュースをリアルタイムで読める。楽天証券の情報配信サービスは充実。野村や大和でインターネット用の講座を開設すれば日経テレコン21を利用できる。アナリストレポートなどではカブドットコム証券のサービスが使いやすい。
・ニュースはRSSサービスで。
・アエラの一行コピーに笑えるのは世の中への感度がある人。

元日銀マンが教える その「経済ニュース」には裏がある!
本吉 正雄
青春出版社

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