エリツィン前ロシア連邦大統領の死去に思う

上海は今朝も高曇り。


エリツィン前ロシア大統領が死去しました。

ソ連解体に決定的役割を果たし、ロシア連邦共和国とＣＩＳ
の創立の立役者として、今後長く歴史に名を留めることに
なるでしょう。

崩壊までの数年間、ゴルバチョフがソ連解体を何とかして
食い止めようと受身の政治で急場しのぎを行なったのに対し
て、エリツィンは巨体と矛盾を持て余すソ連邦を積極的に破
壊することに打って出る攻撃の政治をその身上としました。

破壊することに熱意を燃やし、それが達成された後は、新た
な秩序を作る為に奔走はしたものの、己のイメージ通りには
国家再建が果たせなかった、極々大まかに言うと、エリツィン
の政治家としての一生は、こんな感じでしょうか。

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＜エリツィン死去＞功績たたえる談話　サッチャー元英首相

4月24日10時17分配信 毎日新聞


　サッチャー元英首相は２３日、エリツィン前ロシア大統領の
死去について談話を発表し、「彼がいなかったらロシアはまだ
共産主義の手中にあっただろうし、バルト３国も独立していな
かっただろう」と功績をたたえた。

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２００７年現在の国際秩序のかなりの部分は、ゴルバチョフと
エリツィンによっていることは明白です。

１９８０年代以前には予想だにしなかった共産主義諸国の崩壊
に大きく資した主役の退場に、時間の流れを感じました。

共産主義国家の激変の季節から既に２０年が過ぎようとして
います。

何と早いことか。

エリツィン前ロシア連邦大統領のご冥福を祈ります。


それにしても、秩序を破壊することはなんとかできても、新た
な秩序構築とその安定化、というのは何とも難しいものだな、
と感慨に耽ります。

小沢一郎しかり、エリツィンしかり。



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