地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

断腸の思い

2011年02月12日 20時22分28秒 | 毎日がつらつらと過ぎていきます


2月10日の朝、判田鉄工所さんから電話がかかってきました。内容は、少し予感
はありながらも全く望んでいないもの。

中小企業家同友会久留米支部で仲良くさせてもらっているご先輩、醤油醸造を
生業としておいでの「林商店」Oさんがお亡くなりになったという内容でした。Oさ
んには九重坊ヶ釣行きの際、再々お世話になっています。Oさんが所属している
「しんつくし山岳会」が管理する馬酔木小屋に宿泊させてもらう時は、必ずOさん
がご同行下さったものでした。

昨秋、微熱続きでかかりつけの町医者に診てもらった処、即座に久留米大学病
院医療センターを紹介されご入院。すい臓がんをえておられました。

11月、病室にお見舞いしましたが、抗がん剤の効果が思った以上にあるので退
院の目途が立ちつつあるとのご本人のお話でした。血色も良い様に見受けまし
たので、過度に動かずくれぐれもご無理なき様申し上げて退出し、その後10日ほ
どで退院なさったとの報に安堵したものでした。

12月になってからお電話を頂戴しました。見舞い返しをしたいので当社においで
になるとのこと。恐縮しながらお迎えすると、少し痩せ、病み上がりの肌の色では
ありましたが、野太い地声での談笑と見舞い返しの書籍をいただけました。


(単独山行時、ふとしたはずみを切っ掛けに体調を大崩しすることがある、などと
Oさんと酒飲みながら話し合ったことがあります。この本の中身について、Oさん
と感想述べ合いたかったです)

正月、年賀状を頂戴し、その後一度だけ電話させていただきましたが、その後
一ヶ月ほど音信無いことに「変だな」と感じ、今週始めの同友会久留米支部役員
会開始前に事務局A君に「Oさんから連絡無い?」と聞いてみてもわからず仕舞
い。少し暖かくなってから電話してみよう、と思っていた矢先の訃報でした。

本日正午からのご葬儀末席に坐りお経を聞いてきました。「しんつくし山岳会」の
皆さんも多数参列なさっていました。出棺は冷たく晴れた空の下、ぼたん雪の中。
おそらく長く記憶することになるだろう、そんな天候でした。

享年58歳でいらっしゃいました。ここ数年、大変親しくお付合いさせてもらってお
り、断腸の思い。

ご冥福をお祈りします。


最後のお電話、内容は、「まるはやし醤油(←林商店のブランド)」のトラックを
Oさんではないお若い方が運転し、南小学校に醤油を納品に入ったのを見かけ
たので、正体をお問合せした処、運転していたのは家業に入られてまだ長くない
ご子息だとのこと。もう少し経験を積めばモノになるはずだが..とのお話でした。

何卒、ご子息が急な事業承継を乗り切ることが出来ます様に..