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2月10日の朝、判田鉄工所さんから電話がかかってきました。内容は、少し予感
はありながらも全く望んでいないもの。
中小企業家同友会久留米支部で仲良くさせてもらっているご先輩、醤油醸造を
生業としておいでの「林商店」Oさんがお亡くなりになったという内容でした。Oさ
んには九重坊ヶ釣行きの際、再々お世話になっています。Oさんが所属している
「しんつくし山岳会」が管理する馬酔木小屋に宿泊させてもらう時は、必ずOさん
がご同行下さったものでした。
昨秋、微熱続きでかかりつけの町医者に診てもらった処、即座に久留米大学病
院医療センターを紹介されご入院。すい臓がんをえておられました。
11月、病室にお見舞いしましたが、抗がん剤の効果が思った以上にあるので退
院の目途が立ちつつあるとのご本人のお話でした。血色も良い様に見受けまし
たので、過度に動かずくれぐれもご無理なき様申し上げて退出し、その後10日ほ
どで退院なさったとの報に安堵したものでした。
12月になってからお電話を頂戴しました。見舞い返しをしたいので当社においで
になるとのこと。恐縮しながらお迎えすると、少し痩せ、病み上がりの肌の色では
ありましたが、野太い地声での談笑と見舞い返しの書籍をいただけました。
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(単独山行時、ふとしたはずみを切っ掛けに体調を大崩しすることがある、などと
Oさんと酒飲みながら話し合ったことがあります。この本の中身について、Oさん
と感想述べ合いたかったです)
正月、年賀状を頂戴し、その後一度だけ電話させていただきましたが、その後
一ヶ月ほど音信無いことに「変だな」と感じ、今週始めの同友会久留米支部役員
会開始前に事務局A君に「Oさんから連絡無い?」と聞いてみてもわからず仕舞
い。少し暖かくなってから電話してみよう、と思っていた矢先の訃報でした。
本日正午からのご葬儀末席に坐りお経を聞いてきました。「しんつくし山岳会」の
皆さんも多数参列なさっていました。出棺は冷たく晴れた空の下、ぼたん雪の中。
おそらく長く記憶することになるだろう、そんな天候でした。
享年58歳でいらっしゃいました。ここ数年、大変親しくお付合いさせてもらってお
り、断腸の思い。
ご冥福をお祈りします。
最後のお電話、内容は、「まるはやし醤油(←林商店のブランド)」のトラックを
Oさんではないお若い方が運転し、南小学校に醤油を納品に入ったのを見かけ
たので、正体をお問合せした処、運転していたのは家業に入られてまだ長くない
ご子息だとのこと。もう少し経験を積めばモノになるはずだが..とのお話でした。
何卒、ご子息が急な事業承継を乗り切ることが出来ます様に..