１７日、セルビア共和国のコソボ自治州議会がセルビア共和国からの一方的
独立を宣言します。
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コソボ独立、１００カ国超が承認 自治政府首相明かす
02/08 21:27更新
国連暫定統治下にあるセルビア・コソボ自治州のサチ自治政府首相は８日、
州都プリシュティナで記者会見し、近く想定されるコソボの独立宣言に対し、
１００カ国以上の国が独立承認の意向を示していることを明らかにした。
８日付のコソボ地元紙は、自治州議会が１６日か１７日に独立に関する決
定を行う見通しだと報じている。
コソボ独立は、米国が強力に後押ししているほか、欧州連合（ＥＵ）の大半
も承認する方針。一方でセルビアやロシア、ＥＵ内のキプロスなど６カ国が
反対している。（共同通信）
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セルビア外相「コソボ独立なら対抗措置」
02/15 11:12更新
国連暫定統治下にあるセルビア・コソボ自治州が１７日にもセルビアから
一方的に独立宣言するとみられる中、セルビアのイェレミッチ外相は１４日、
国連安全保障理事会の緊急協議に出席し、独立宣言した場合、セルビアは軍
事手段以外のすべての対抗措置を講じると述べた。
外相はセルビアの立場を後押しするよう訴えたが、安保理は独立を支持す
る欧米とセルビアの後ろ盾となっているロシアが対立し、一致した見解が出
せない状況。今月の議長国パナマのアリアス国連大使は会合後、記者団に
「今後、何らかの合意に達するとは思わない」と総括した。
外相は安保理での声明で、独立宣言は、コソボがセルビア内の自治州であ
ることを明記した１９９９年の安保理決議に違反しており「無効」と強調。
独立を宣言すれば「すべての外交的、政治的、経済的措置を取る」と警告した。
非公開の緊急協議はセルビアの要請で開かれ、コソボの代表は参加しなかっ
た。外相は、独立宣言が出れば、再び緊急協議を要請することになるとの考
えを示した。（共同通信）
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＜コソボ自治州＞独立巡り米・欧と露が対立、国連でも論戦か
2月15日19時48分配信 毎日新聞
コソボ自治州がここ数日中にも独立宣言を表明する見通しになったが、米
国と、欧州連合（ＥＵ）の多くの加盟国はコソボ独立を承認する構えである
一方、分離独立を認めないセルビアをロシアは後押ししている。今後も国連
などで激しい論戦が交わされそうだ。
現地からの報道によるとアルバニア系住民が占めるコソボ州議会は３分の
２以上の議決によって１７日か１８日にも独立を宣言する予定だ。また、サ
チ首相、セイディウ大統領が声明を発表する。その後、憲法、法規、国旗な
どを制定するという。
セルビア政府は「領土の一部であるコソボ分離は無効」と主張しており、
国際司法裁判所に訴える可能性がある。セルビアと同じスラブ系で、伝統的
親密ぶりを強調するロシアは、バルカン地域での影響力拡大をにらんで、コ
ソボ独立反対派の先頭に立つ。プーチン露大統領は１４日、「コソボ独立宣
言は道義に反し違法だ」と非難した。
コソボ自治州は北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のユーゴスラビア空爆によ
る紛争終結後の９９年から、国連暫定統治下にある。独立を求めるアルバニ
ア系住民とセルビア政府との交渉が続いたが、決裂のままに終わった。
米国とＥＵの中で英国、ドイツ、イタリアなどはコソボ独立をすぐに承認
するとみられる。ＥＵ外相会議が１８日、ブリュッセルで開かれ、独立承認
問題を協議する。加盟国ではキプロス、ルーマニア、スロバキア、スペイン、
ギリシャが反対か消極派だ。
実際にはコソボ独立を前提にした準備が米欧間で進められ、ＥＵに責任を
持たせることにした。独立宣言以降は、国連に代わってＥＵの派遣団２０００
人がコソボで警察、司法、税関などの公務を担当する。１万６０００人の
ＮＡＴＯ部隊は引き続き駐留する。当面はコソボ領内に住むセルビア人約
１万２０００人の地域の治安確保が重視されよう。
コソボ独立は見切り発車の形になる。それに事実上、お墨付きを与える米
欧主要国は、国連安保理で拒否権を持つロシアとの調整に直面する。さらに
コソボの治安が不安定になれば、アフガニスタンへの軍増派を求められてい
る欧州は深刻なジレンマに陥るだろう。【欧州総局・町田幸彦】
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コソボ、１７日にも独立宣言へ セルビア政府は態度硬化
2月16日18時48分配信 産経新聞
【プリシュティナ（セルビア南部コソボ自治州）＝黒沢潤】国連暫定統治下
にあるコソボ自治州は１７日にも、州議会でセルビアからの一方的な独立を
宣言する。州内の約９割を占めるアルバニア系住民の間では、独立に向け、
高揚感が次第に高まっているが、独立に反対するセルビア政府や、自治州内
の少数派セルビア系住民は態度を硬化させている。
自治州議会は１５日、国連のアハティサーリ事務総長特使が出した「独立
勧告」に従って、独立の際に制定する約４０の法規内容を詳細に討議。同州
のサチ首相も同日、少数派セルビア系住民（約８％）の権利を、今後も最大限
に尊重する考えを示した。
州内では、独立宣言を控え「お祭りムード」が広がっている。マケドニア
国境からプリシュティナに通じる幹線道路には早くも、「祝・独立」と書か
れた横断幕が多数、掲げられているほか、同市内では、独立支持派の米国と
英国に感謝の意を示すポスターも張られている。独立直後に打ち上げられる
数トンの花火も、ブルガリアから続々と取り寄せられている。
コソボ中部フェリザイ出身のミスレト・マリチさん（５５）は「コソボは
ミロシェビッチ（元ユーゴスラビア大統領）からひどく弾圧された歴史を持
つだけに、独立は本当にうれしい」と笑みを見せた。
一方、セルビア政府は１４日、自治州が独立宣言しても、国際法に基づき
独立を「無効」にする考えを表明。外交・経済面の対抗措置も検討中だ。
セルビア系住民が大半を占める自治州北部では、自治州が独立を宣言した
場合、セルビア系住民のための「議会」を創設する動きも出ている。セルビ
ア系住民は１８日、数万人規模の抗議デモを行う構えで、両住民の間で一触
即発の事態が起きる可能性も否めない。
欧州連合（ＥＵ）は国連に代わって現地に投入する司法・警察グループを
約２０００人規模に増強、１７日前後に自治州に派遣する見通しだ。
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独立コソボは「世俗国家」、信教の自由を保障…憲法草案
2月16日10時0分配信 読売新聞
【プリシュティナ＝石黒穣】セルビア南部コソボ自治州が独立宣言を準備
している問題で、宣言後に採択を目指す憲法草案の内容が１５日、明らかに
なった。
国名を「コソボ共和国」とし、国の性格を「世俗国家」と定義。少数民族
となるセルビア人の保護に力を入れることも盛り込んでいる。
草案は、大統領が指名した委員会が、欧米と調整しながら策定してきた。
宣言後、公開手続きを経て早期に採択されるとみられる。
本紙が入手した草案は、「信条、良心、宗教の自由を保障する」と信教の
自由をうたい、「すべての宗派の自主的な活動を保障し、保護する」と明記。
公用語を「アルバニア語とセルビア語」とした。
これらの規定は、人口の約９割を占め、イスラム教徒の多いアルバニア系
住民の中で、正教を信仰するセルビア人の地位と権利を保障することが主眼
だ。民族、宗教を背景にした差別や暴力の被害をなくすため、「あらゆる措
置をとる」ことも規定した。
草案はまた、コソボが「どの国とも統合しない」ことも明記し、将来的に
隣国アルバニアとの統合の動きが出てくることを懸念する周辺各国にも配慮
した。
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コソボ独立反対または消極派の６箇国とは、ロシア、キプロス、ルーマニア、
スロバキア、スペイン、ギリシャ、です。
それぞれの国の事情を慮ってみました。
ロシア→毎日新聞の記事にある通り、セルビアと同じスラブ系国家であるこ
とをあえてここで強調し、スラブの道義を振りかざすことでバルカン地域で
の影響力拡大を図っているものと思われる。ただし、米国やＥＵに押し切ら
れてしまうならば東欧でのステータスが漸減してしまうリスク有り
キプロス、ルーマニア、スペイン→国内に分離独立を志す少数民族を抱え、
手を焼いている、か、または分離独立させたばかりで、自国内での少数民族
への対処と今回のコソボ独立への対応の違いを自国民に突っ込まれたくない為
スロバキア→ＥＵ内大国である英仏独伊におもねりたいのはヤマヤマなれど、
国名からもわかるスラブ系国家としては、国際世論と米英等大国にボコボコ
にされるセルビアに同情的にならざるをえない。ちなみに、スラブ系国家で
あることを記す国家や地域としては、「スロバキア」「スロヴェニア」「セルビア」
「スラヴォニア（クロアチア北東部の地域名）」などがある。
さらには、ウクライナが独立したことでロシアとの直接の国境は無くなった
ものの極く近隣に位置し最近右傾化が甚だしい超大国ロシアとの関係を険悪
なものとしたくない為
ギリシャ→同国北部のアルバニアやマケドニアに隣接する地域に居住する
アルバニア系住民が、コソボ独立に刺激されて民族運動を激化させることを
恐れている可能性あり。アルバニア民族はアルバニアとコソボ自治州以外に
も、マケドニアやギリシャに多く住んでおり、それら同族を糾合して「大アル
バニア国家」を建設する可能性が、近年多く語られている
いずれの国家も言うに言われぬ事情を持っており、国連総会でコソボ独立
が論じられた場合、それぞれの個別事情は抜きにして呉越同舟することも有
り得る、かも。どちらにしろ、安保理事会でロシアが拒否権発動し、国連が
コソボの後ろ盾になることはない、と思われます。
で、外交的チカラ較べで米国＋ＥＵ対ロシアの勝負となり、現時点で力量に
勝る米国＋ＥＵが優勢勝ちする可能性が高いと考えますが、如何．．
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