国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

こっちもやっぱりそっとは歌ってくれない

2009年05月30日 | マスターの独り言(曲のこと)
そもそも昨日、
「ブルースをそっと歌って」を取り上げたきっかけになったのが、
最近、カーラ・ブレイのアルバムを聴き始めたことにある。

カーラ・ブレイの方は、
その名前は知ってはいてもなかなか手が出なかった。
ジャズはただでさえアルバムが多い。
1人のジャズメンが出すアルバムもハンパではない。
となると、やはり有名どころからの購入になってしまうだろう。
カーラ・ブレイまで手が回るようになってくると
いよいよこれはジャズも脳に回ってきたような感がある。

カーラ・ブレイのアルバムで
「ブルースをそっと歌って」が入っているのは、
『ディナー・ミュージック』なんかはどうだろう?
イントロでは何やら食事の風景のような音が入っている。
そこにカーラの芯の強いピアノが流れてくる。
じっくりと1音1音を確かめるように進んでいくが、
ふっとその音が止まり、食事の風景も消える。
次の瞬間、「ブァーン」と耳慣れない音が調子を上げる。
この時がたまらない。

オルガンだ!
オルガンなんて小学校の教室で聞いたぐらいなものであるが、
考えてみれば外国の教会には当たり前のように置かれている楽器である。
キュッキュと小気味よいブレーキのかかるような感じが、
全身に気持ちよい感覚を与えてくれる。
カーラは幼少期からオルガンを弾かされてきたこともあり
慣れ親しんだ楽器で
管楽器からエレクトリックピアノまでまとめ上げていく。
まさに才女である。

共演しているのはフュージョングループの「スタッフ」である。
といっても「スタッフ」を
僕は聴いたことがないため何とも言えないのだが、
それでもこのノリノリ感は爽快である。

そして根底に流れる「黒さ」!
泥臭いというか、密着させた肌の臭いというか、
とにかくジャズの枠組みを超えたジャズだ!

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