国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

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2010年08月08日 | マスターの独り言(ライブのこと)
やはり向かい合っていく必要があるだろう。
この一週間、あまりの強烈体験だったため腑抜けたようになってしまったが
そろそろ自分を立て直す時期にきている。

先週の日曜日、苗場で開催されたフジロックに参加をした。
早朝の5時起きで、そこから3時間ぐらいかけて苗場に。
9時過ぎには泊まるペンションに着いていたから予定通りである。

近くの駐車場からシャトルバスが出ていて、
会場まではそこから20キロぐらいはまだあったのだが、
周辺は多くのフジロッカーで溢れていった。
中には子ども連れもいたりして、
幼いころからこんな体験をどんな風に成長していくのかちょっと興味があったりもしたが、
ともあれ山々の間を抜けるようにして苗場スキー場まで進む。

バスの車窓から見える会場は胸をドキドキさせるものであった。
斜面にテントがいくつも並び、苗場プリンスホテル麓にはたくさんの車が駐車されている。
巨大なテントや櫓のような物も見え、否が応でも気分が高揚してくる。

メインのグリーンステージの演奏が始まる1時間前には到着をして、
あちらこちらと見て回る。
今回、僕を誘ってくれたガナさんも1日通しで参加するのは初めてなので
いろいろなことを教えてくれつつも気分が盛り上がってきていた様子だった。

グリーンステージの「アジアン・カンフー・ジェネレーション」が11時からだから
どこよりも早く演奏が始まるレッドマーキュリーの
「グッド・4・ノッシング」から見ることにした。
その場の雰囲気への慣れのつもりだ。
ところがすでに慣れでは済まない状況である。

僕は基本ロックのライブには行ったことがない。
そりゃあ、初めてでは驚きますよ。
人の上をごろごろ転がる人が出てきて(「ダイブ」と言うらしい…)、
屈強な外国人のスタッフがそれを引きずり降ろしている。
跳ねるのが当たり前的なそんなノリはすでに僕の範疇を大きく越えている。
どんなことでも初めてというのは周囲を見てしまうものである。

これが僕にとって歴史的第一歩になる日の始まりだった。