国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

都会の一隅にあるジャズ喫茶の歴史

2009年03月17日 | 喫茶店に置いてある本
電車でいつもipotを使ってジャズを聴いるのだが
今朝はどこか音の聞こえが悪い。
あれこれといじっていると
どうやら、ヘッドスピーカーの接触が悪いようだ。
左右に動かしたり、
ちょっと強めに指で押さえてみたり……
いろいろとやってみたが、
忙しくて、ぜんぜん集中できない。

帰りになっても
状況は一向に変わっていない。
やれやれ、困ったものだ。
と、思って聴くのを止めてしまった。
これはスピーカーを修理に出すしかないな……

最近はipotがあったので、
本を持ち歩かなくなっていたが、
今朝は何かの予感があったのだろう。
鞄には本を入れてきた。

『ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚』

結局、本もジャズ関係の本である。
この本は僕に、マッコイ・タイナーの
『フライ・ウィズ・ザ・ウインド』を教えてくれた本なのだ。

たまたま一昨年の12月に旅行に行こうと思い、
そこに持っていく本を探しに行った時に見つけた。
その時はジャズから関心が失せていたので、
しばらくほったらかしだったが、
ふとした拍子に読んでみると
これがおもしろかった。

著者である後藤雅洋さんは、
僕にとってジャズの先生でもある。
ジャズに入門した時も、
後藤さんの本にお世話になった。
(失礼を承知ながら「さん」付けでお呼びする)
ジャズに対する真摯で熱い思い。
アルバムの適切なレビューと、聴いてみたいと思わせる文章。

この本はジャズ喫茶「いーぐる」の歴史である。
そして紹介されている100枚が
今も輝きを失っていない名盤であることを伝えている。

ときどき、僕は「いーぐる」に行く。
興味がある人は読んでほしい。
そして「いーぐる」で音に実際にふれてほしい。
きっとジャズのさらなる深みを知ることができるから。