国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

買い出し紀行 新宿編 第2章「なぜ買うのか? そこに聴きたいものがあるからだ!」

2009年03月08日 | マスターの紀行文
たとえ21世紀になろうと、
よいもの、よい文化は残り続ける。
LPもその1つであると僕は思う。

ディスクユニオン新宿ジャズLP館には、
多くのLPが用意されている。
エレベーターが開くと、
僕はまず入ったばかりの中古品から見ていく。
オリジナル盤や盤の状態、ジャケット状態がいいものは、
少々値が張る。
でも中古品でも流れてくる音楽は変わらない。
それに掘り出し物もある。

最初のころはぎこちなかったLPチェックも
最近ではずいぶんよくなってきたようだ。

ほら、すぐ目につくものが見つかった。
『レム・ウィンチェスター&ザ・ラムゼイ・ルイス・トリオ』だ。
僕の好きなアート・ファーマーの『アート』も発見。
ジャケットダメージがあっても中身は大丈夫。
どちらもCDで持っているが、
LPでも持っておきたくなるのだ。

おお! こ、これは
エレク・バクシクの『ジャズ・ギタリスト』!
ずっと探してきた一品である。
デイブ・ブルーベックの『タイム・アウト』に入っている
名曲「テイク・ファイブ」の演奏が入っている。
僕にとっては浅からぬ因縁のあるLPだ。
それと今日ここで再び出会うとは……

しかし問題がある。
僕はレコードを聞くハードを持っていないのだ。
つまりLPは買っても今は寝かせている状態だ。
いつかは少しずつオーディオを見直して
レコードも聴けるようにしていきたい。
これが僕の当面の目標でもある。

……レジに向かう前に、壁の写真が目に入った。
モニカ・ゼタールンド
スウェーデンのジャズ歌手だ。
ビル・エヴァンスの名曲「ワルツ・フォー・デビー」を
本人の伴奏で歌っている。
僕はアルバムを持っておらず、
聞いたこともないのだが、
その壁に並ぶ写真に目を奪われてしまった……