国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

読め! そして行け! ジャズ喫茶へ

2009年03月05日 | 喫茶店に置いてある本
3月になるとよく人から花をもらう。
ところが僕は花があんまり好きではない。
なぜなら僕は花を枯らす名人だからだ。
どうにも花を長生きさせる術は身に付けることができない。

今日もあるイベントで花をもらってしまった。
興味がないながらも
「これはバラですね。」
なんて言ってみたら、同僚の人に
「¢%£#*&§@☆◎」
と、まったく覚えられそうもない名前を教えられた。
きっと疑問符が顔からにじみ出ていたのだろう。
「『バラもどき』でいいんじゃないの」と苦笑された。

「バラ」で思い浮かんでしまうのが、
村井康司さんの『ジャズ喫茶に花束を』である。
日本のジャズ文化形成に一役買ったジャズ喫茶。
今も残る9店の名物マスターに話を聞いた力作だ。

僕もジャズ喫茶によく行く。
本に載っている店にも行ったことがある。
やはり空気が違う。
ジャズに対する集中力が上がってくる。
「コーヒーを」
と頼んで、あとは水で2時間ぐらい
何もせず、ただ音楽に耳をかたむけ
ときおりアルバムをチェックする。

ただただ至福の時。

ジャズ喫茶で流れるジャズは「もどき」じゃない。
マスターが自分のジャズ観と耳をかけて選んだものだ。

やっぱりどことなく怖い、暗いイメージのあるジャズ喫茶に
深紅の花束を贈りたくなるものだ。

なぁ~んてことを考えながら、
電車で「バラもどき」を持ち帰ってきた。