国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

感じろ! 静かに洗練されたリズムを

2009年03月06日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
この季節にはめずらしく叩きつけるような雨が降った。
外での仕事を終えて、
その後は研修会という
午後の最も退屈な時間。

雨に靴下が濡らされたため、素足のまま履いた上履きが気持ち悪い。
研修用のビデオがつけられても全く士気が上がってこない。
ふっと外に目をやると
葉のない細々とした枝が風に吹かれて大きくしなっていた。

それを見て僕の脳裏に
ブライアン・ブレイドの新譜『シーズン オブ チェンジズ』の
アルバムジャケットが浮かんできた。

昨年話題になった一品だ。
ブライアン・ブレイドっていったら
最近東京のブルーノートで
チック・コリアなんかと出演していた。
けっこう話題のドラマーなのだ。

家に帰ったら早速聴いてみる。
僕は特に
5曲目の『Most Precious One』から
6曲目の『Most Precious One(Prodigy)』
への流れが好きである。
最初は静かにベースがリズムを刻み、
その上にピアノの上品な響きが乗る。
徐々に盛り上がり、ギターがメロディーを取る頃には
青白い炎が緩やかに燃え上がっていくようだ。
そこにブライアン・ブレイドの抑制されながらも
これまた力強く洗練されたリズムが広がっていく。
一代叙事詩のオープニングのような感じがするのだ。

新しいジャズを見つけるのは難しい。
でもブライアン・ブレイドはこれからも注目していける気がする。
ちょうど季節の変わり目でもあるし、
新しいので結構手に入れやすい。
ぜひ、興味が出てきたら聴いてみてほしい。

なぁ~んてことを思いながら、1週間分の疲れを感じた。