龍馬伝、第５回「黒船と剣」

今回は久々に良かった回でした。
視聴中も時計を見ることもありませんでした。

【今回のストーリー】
黒船が来航、龍馬たちも海岸の警備に付いた。
龍馬は警備を途中抜け出して黒船を見に行き、そこで桂小五郎と出会う。
黒船の姿を間近で見て竜馬は衝撃を受ける。
アメリカと戦になった場合、剣術では黒船に太刀打ちできない事を悟り、龍馬の心は揺れ動く。
龍馬の心の迷いを道場主の千葉に指摘され、龍馬は剣術を否定するような言葉を吐き、道場から出て行けと言われてしまう。


今回は脚本・演出・役者の演技全てが良かったです。
龍馬が黒船を見る場面。
ぽかーんと口を開けながら「うぉーーーーっ」と叫ぶ事しか出来ない龍馬。
龍馬が受けた心の衝撃が伝わってきました。（黒船のCGも良く出来てました）
その後黒船を間近で見て剣術の意味について迷う竜馬と、土佐で「ペリーを討ち取ってやる」と騒いでいる半平太道場の人間。
黒船を生で見た人間と、黒船を見ておらず噂で聞いただけの人間との、心の在り方の対比が良かったです。

幕府役人と黒船のアメリカ人との交渉場面も、英語からオランダ語、オランダ語から日本語へと段階を経て通訳するなど、細かい演出がリアルで良かったです。（当時の日本の国交状況から、英語を通訳できる幕府関係者はいないと思われます）

龍馬が黒船を実際に見たかどうかは知らないけど、江戸でいろいろな事を体験して龍馬の心に影響を与えていき、それが今後の行動に繋がっていく展開が見えてきました。
今後の展開に期待が高まりました。
でも心のどこかで「今は良くても、いずれ駄目になってしまうかも」というNHKへの不信感が拭えないでいます。（昨年のアレの後遺症が続いてます）