
次女が生後10ヵ月となり、だいぶしっかりしてきたのと、次女が産まれてから泊りがけの旅行をしていなかったことから、家族揃って久しぶりに一泊二日の旅行に出かけました。目的地は群馬サファリパークなどがある群馬県西部、宿泊先は磯部温泉です。
磯部温泉は、宿泊施設8軒に日帰り温泉施設1軒の小規模な温泉地ですが、温泉記号♨発祥の地として有名です。場所的には群馬サファリパーク、富岡製糸場など群馬西部を観光する拠点としてはよい場所ですね
旅行初日、宿に到着したのは午後4時。露天風呂を無料で貸切にできるプランにしていたので、早速午後5時から1時間貸切にして入浴しました。
露天風呂は1個所しかないので、通常は混浴露天風呂となっています。貸切になると露天風呂への出口にあるホワイトボードに貸切時間が記載され、「貸切中」の大きな看板が置かれる仕組み。建物を出て階段を少し下ると脱衣所と露天風呂があります(洗い場なし)。

露天風呂は全面に屋根がかかり、塀に囲まれているので解放感はありません。しかも立ち上がると周りの住宅から見えてしまうので、気にする人は夜に入浴するのがいいでしょうね。しかしながら湯船は岩風呂で全体的に和風に設えられていて雰囲気はいい感じ
街の中にある施設なので露天風呂はこれくらいが限界でしょう。
お湯は無色透明ですが、焦げ茶色の湯の花が舞っています。臭いは僅かに潮臭がし、味はありません。感触は若干ツルスベ感があるといったところでしょうか。個性はほとんどないものの、塩素臭がなかったので嫌な感じがなく、湯温もややぬるめの設定で、子供達と一緒に入るには丁度良かったです。二人の娘も10分近く湯に浸かっていることができました
刺激が少なく、ぬるめの湯ということでは、次女の温泉デビューには相応しかったと思います
さて、元々こういう湯質の温泉であれば、良かったねで終わるのですが、磯部温泉の主力源泉(新源泉「恵みの湯」)は塩辛い強塩泉で、露天風呂に使われている源泉も新源泉「恵みの湯」。しかしながら、お湯からは全く塩味が感じられませんでした。そこで脱衣所に貼られている温泉分析書を見たところ、泉温9.6℃、成分総計3.24g/kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉となっていました(平成27年2月分析)。6年ほど前に日帰り温泉施設の恵みの湯で貼りだされていた分析表(平成19年9月分析)では、泉温50.8℃、成分総計34.1g/kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩温泉となっていたので、この8年間で温度が普通の地下水並みまで下がり、濃度が10分の1になってしまったことになります。こんなことって起こり得るのでしょうか?
一つのヒントとして、日帰り温泉施設の恵みの湯には、現在は旭館と同じ分析表に「入浴時(うすめ後)」と書き加えられたものが掲示されているとのこと。このことから連想されるのは、源泉を水で10倍希釈したうえで、各温泉施設に配湯しているのではないかということです。それを各施設でさらに加水、加温し循環使用しているので、源泉の影も形もなくなってしまっているのではないでしょうか。あくまでもこれは仮説ですが、強力な源泉なのに浴槽でそれを感じられないのは残念です

夕食後、今度は内湯に入浴しました。宿のHPによると、内湯は「磯部鉱泉」を使用しているとのこと。この「磯部鉱泉」が新源泉掘削前に使用されていた旧源泉(冷鉱泉)を指しているのか、他の源泉を指しているかは不明であり、更に分析表の掲示がなかったので温泉であるのかも定かではありません
2つの源泉を使っていることは施設の売りになるので、もっと分かるように情報を提供してもらいたいものです。
内湯のお湯も無色透明だが、露天風呂のように湯の花は舞っていません。味は感じられず臭いは露天風呂同様僅かな潮臭がしました。感触は若干ツルスベ感ありで、露天風呂よりほんの少し強めです。旧源泉も強塩泉のはずなので、旧源泉を使っているとしてもかなり加水しているでしょう。正直なところ内湯と露天で浴感の違いはほとんどありませんでした。
ただ、湯温はここもややぬるめの適温で、私にとってはジャストミートでした
塩素臭がない適温の湯にじっと浸かっていると、リラックスして眠気が襲ってきます
泉質がどうのこうのと偉そうに言っていますが、結局のところ気持ちよく入浴にするのに一番大切なのは湯の温度ですね
最終的にこの宿では、夜と朝に内湯、露天風呂それぞれ1回ずつ入浴しました。温泉らしさについては不満が残りましたが、入浴しやすく家族で楽しむには合格点だったと思います。泉質にこだわらない人であれば十分に満足できるのではないでしょうか。

最後に、源泉のことが気になったので、チェックアウト後旭館から徒歩で2~3分のところにある足湯に行ってみました
湯口の湯を味見してみると、呑み込めないくらいの塩辛さで、これぞ「磯部温泉」という湯でした。ここにも旭館と同じ成分総計3.24g/kgの温泉分析表が掲示してありましたが、足湯のお湯は10g/kg以上はあったと思われます。ここも加水してこの濃度だと思うので、新源泉自体が薄くなった訳ではなさそうです。それについては一安心だけれど、磯部温泉では新源泉をどのように使用しているのか、もっと情報開示が必要と思います。加えて、足湯で大量に使われている源泉をもっと各温泉施設に回せないのでしょうか。足湯のレベルが高くて、温泉施設のレベルが低いのでは本末転倒ですから。

磯部温泉は、宿泊施設8軒に日帰り温泉施設1軒の小規模な温泉地ですが、温泉記号♨発祥の地として有名です。場所的には群馬サファリパーク、富岡製糸場など群馬西部を観光する拠点としてはよい場所ですね

旅行初日、宿に到着したのは午後4時。露天風呂を無料で貸切にできるプランにしていたので、早速午後5時から1時間貸切にして入浴しました。
露天風呂は1個所しかないので、通常は混浴露天風呂となっています。貸切になると露天風呂への出口にあるホワイトボードに貸切時間が記載され、「貸切中」の大きな看板が置かれる仕組み。建物を出て階段を少し下ると脱衣所と露天風呂があります(洗い場なし)。

露天風呂は全面に屋根がかかり、塀に囲まれているので解放感はありません。しかも立ち上がると周りの住宅から見えてしまうので、気にする人は夜に入浴するのがいいでしょうね。しかしながら湯船は岩風呂で全体的に和風に設えられていて雰囲気はいい感じ

お湯は無色透明ですが、焦げ茶色の湯の花が舞っています。臭いは僅かに潮臭がし、味はありません。感触は若干ツルスベ感があるといったところでしょうか。個性はほとんどないものの、塩素臭がなかったので嫌な感じがなく、湯温もややぬるめの設定で、子供達と一緒に入るには丁度良かったです。二人の娘も10分近く湯に浸かっていることができました


さて、元々こういう湯質の温泉であれば、良かったねで終わるのですが、磯部温泉の主力源泉(新源泉「恵みの湯」)は塩辛い強塩泉で、露天風呂に使われている源泉も新源泉「恵みの湯」。しかしながら、お湯からは全く塩味が感じられませんでした。そこで脱衣所に貼られている温泉分析書を見たところ、泉温9.6℃、成分総計3.24g/kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉となっていました(平成27年2月分析)。6年ほど前に日帰り温泉施設の恵みの湯で貼りだされていた分析表(平成19年9月分析)では、泉温50.8℃、成分総計34.1g/kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩温泉となっていたので、この8年間で温度が普通の地下水並みまで下がり、濃度が10分の1になってしまったことになります。こんなことって起こり得るのでしょうか?
一つのヒントとして、日帰り温泉施設の恵みの湯には、現在は旭館と同じ分析表に「入浴時(うすめ後)」と書き加えられたものが掲示されているとのこと。このことから連想されるのは、源泉を水で10倍希釈したうえで、各温泉施設に配湯しているのではないかということです。それを各施設でさらに加水、加温し循環使用しているので、源泉の影も形もなくなってしまっているのではないでしょうか。あくまでもこれは仮説ですが、強力な源泉なのに浴槽でそれを感じられないのは残念です


夕食後、今度は内湯に入浴しました。宿のHPによると、内湯は「磯部鉱泉」を使用しているとのこと。この「磯部鉱泉」が新源泉掘削前に使用されていた旧源泉(冷鉱泉)を指しているのか、他の源泉を指しているかは不明であり、更に分析表の掲示がなかったので温泉であるのかも定かではありません

内湯のお湯も無色透明だが、露天風呂のように湯の花は舞っていません。味は感じられず臭いは露天風呂同様僅かな潮臭がしました。感触は若干ツルスベ感ありで、露天風呂よりほんの少し強めです。旧源泉も強塩泉のはずなので、旧源泉を使っているとしてもかなり加水しているでしょう。正直なところ内湯と露天で浴感の違いはほとんどありませんでした。
ただ、湯温はここもややぬるめの適温で、私にとってはジャストミートでした



最終的にこの宿では、夜と朝に内湯、露天風呂それぞれ1回ずつ入浴しました。温泉らしさについては不満が残りましたが、入浴しやすく家族で楽しむには合格点だったと思います。泉質にこだわらない人であれば十分に満足できるのではないでしょうか。

最後に、源泉のことが気になったので、チェックアウト後旭館から徒歩で2~3分のところにある足湯に行ってみました


