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としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

湯原温泉 猫鼻の湯

2013-10-15 22:10:49 | 長野県(中信)の温泉
国道148号線を小谷村の中心街から糸魚川方面に向かうと、新潟県境の少し手前で「露天風呂」「営業中」などと書かれた幟旗がたくさん掲げられている場所があります看板に導かれて姫川の河原方面へ脇道を入り、しばらく未舗装の道を行くと仮設風の建物が見えてきます。これが平成23年にオープンした「猫鼻の湯」です以前あった施設が水害によって流されてしまったのが、2年前に復活したとのこと。小谷村のパンフレットやHPには掲載されていないので、知る人ぞ知る温泉施設です

 受付に誰もいないので建物の中を覗きこむと、ご主人が常連客らしき人と休憩スペースで話しこんでいました。随分とアットホームな感じの施設です。料金500円を支払った後、休憩スペースを通り抜けて浴室へと向かいます。狭い施設なので仕方ないのですが、休憩している人の横をすり抜けて浴室に行くのは変な感じがしますね

 休憩スペース奥の脱衣所は思いの外広く、壁には温泉の分析表等が誇らしげに掲げられていました。中でも気になったのが、「秘湯 名湯保存協会」が発行した「名湯認定証」なるものです。この認定証は初めて見たし、「秘湯 名湯保存協会」も初耳。協会の説明書きには温泉ソムリエアンバサダー所属と書いてありますが、温泉ソムリエである私もこのような団体があるとは知りませんでしたそれでも中身を見るとなかなかしっかりとした認定基準となっているので、これが広まっていけば、良い温泉を見分けるための参考にはなると思います


 「猫鼻の湯」は、内湯がなく男女別の露天風呂のみの温泉施設です。その露天風呂も、見た目はかなり仮設風。浴槽は錆びた金属製のもので、縁には木の板が張られています。かけ流しのオーバーフローは浴槽外にそのまま垂れ流しです。一応ユニットバスの一部を切り取ったようなシャワー室があって、体を洗えるようになっていますが、いかにも手作りといった風の浴場です。おそらくこれからもずっと仮設風のままなんでしょうね


 さて、肝心のお湯の方は、見た目ささ濁りしたお湯で、白濁しているようにも見えますが濃い色ではありません。それほど個性が強いお湯ではないのかなと思い香りを嗅いでみると、強めの鉄臭がして少し驚きました。鉄分を含む温泉は、酸化して褐色系の色になっている場合が多いので意外だったのです。それだけ酸化が進んでいない新鮮なお湯ということなのでしょう味も香り同様、鉄分が前面に出てきています。そのほかこの辺りの温泉はほとんどが重曹泉で、ヌルヌルする感触なのですが、この温泉はキシキシする感触でした。

 
 露天風呂は温泉浴槽の他に、隅に桶の水風呂があって、ご主人は「ホウ酸泉」だと言っていました。「メタホウ酸」が規定以上という意味なのか、そうでないのか詳細は不明です。ただ鉄臭&味がして、茶褐色の湯の花が舞っていたことから、温泉浴槽の湯と同じ系統のものだと思われます。温度は30℃ほどなので、温度の項でも温泉の基準は満たしているでしょう。30℃だと入るときは冷たいですが、そのうちに慣れてきて気持ちよくなってきます。この水風呂も結構気に入りました

 猫鼻の湯は、いろんな意味で風変わりな温泉施設です。それでもご主人が柱に貼ってある効能を自慢げに説明するほどのお湯は、実際にかけ流しの名湯であることに間違いはないと思います姫川の清流を眼前に眺めながら、名湯にゆっくり浸かっていれば、仮設風とかはどうでもよいことだと思えてきます実は猫鼻の湯には別棟に露天風呂がもう一つあるらしいのですが、今回は入浴ませんでした。次回は是非そちらの露天風呂にも入湯してみたいです

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