トーネードの無職生活

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トルコのクーデター事件

2016-07-18 04:21:36 | 日記
 トルコで一部の軍人がクーデターをおこし、多数の方が亡くなられましたが無事に鎮圧されました。しかし、この騒ぎ、結構あとに尾を引きそうな感じがしています。

 まずトルコはシリア、イラクと国境を接しており、ISとの問題でも最前線となる重要な地域です。そして、トルコはイスラムの国ではありますが、政経分離の世俗主義でNATOの加盟国でもあり、親欧米の国でもあります。ですから、この地域でトルコという国家が政治的に安定して存在することが求められています。

 しかし、今回一部の軍人がクーデターを起こそうとしたことで、軍の内部が一枚岩でなく政府に不満をもつ軍人がいることが明らかになりました。今回行動しなかった軍人の中にも現在の政府に対して批判的な軍人たちがまだまだいることも考えられます。軍を安定させるには、軍のガス抜きも必要な感じもします。

 そして、これからのトルコの情勢を想像するに今回のクーデターに関係した軍人などなどが逮捕されることと思いますが、現在の大統領に批判的な勢力もこの際、いっぱひとからげで逮捕してしまえということが起こりそうな気がします。現在の政権の基盤が安定するのであればよいのですが、政権に批判的な人達をどんどん逮捕してということが行われて、現政権がますます独裁的な政権に向かっていくと、これに批判的な勢力が新たに行動を起こすことも考えられ、ますます政局が不安定になることも考えられます。

 欧米諸国からするとトルコの政局がこれ以上混乱することなく、安定化の方向にすすむことを望んでいると思われます。トルコ政府としてはクーデターを起こした根っこの部分を取り去ろうとするでしょうが、どこまで混乱を起こすことがなく進めることができるかが、トルコ政府の課題だと思います。

 ISやクルド人の問題もからみあって問題が複雑になりそうな感じがしますが、トルコには政局の早期の安定化を望みたいと思います。あの地域でトルコが制止的に安定していることには大きな意義があると思いますので。


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