寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

いつかやって来る日。

2008年05月04日 06時25分25秒 | 生活手帳
通い慣れた馴染みの個人商店が店を閉めた。












「綜合食品平川商店」
店内に一歩踏み入ると空気が変わる。
懐かしい匂いがした。
わざわざ大型スーパーへ行くまでもない。
ちいさなお店だけど何でも揃っている。
店先にはミカン箱を逆さに置いて季節の鉢を並べた。
膝が痛いバアバの買い物袋をおじさんが配達してくれた。
子ども会のお祭りの焼きソバもお店から仕入た。
ご町内のことはお店で聞けば分かった。
通学路に面して防犯になった。
お店が開いていれば子らは安心して通った。
あの暑い夏の日、
自転車をこいでアイスキャンディーを買いに行った。

いつかやって来る日は突然訪れる。
まだ続けてほしかった。
安らぎがひとつ消えた。


◎追記、09年5月24日

何処にでもある風景、建物は解体されて今はアスファルトの駐車場。


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2 コメント

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Unknown (古書さりい)
2008-05-19 00:01:18
沖縄でも味のある個人商店などがどんどん閉店しています。
どうにもこうにも、郊外型大型店舗の出店にはかないません。
思い出のある場所、というのが、どうも本当に思い出の中の場所になってしまってかなしい限りであります。
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Unknown (寅の子文庫)
2008-05-19 10:49:20
さりいさんこんにちは。
新1年生と新保育園児を抱えドタバタしています。
この日記もずうっとすっぽかし状態です、
コメントありがとうございました。

昔ながらの個人商店は後継者もなく廃業を待つのみ、ほんとうにさびしい限りです。叔父のカメラ屋さんもこの3月に店をたたんでしまいました。私達(さりいさんもですね?)世代が懐かしい昭和40年代やもう少し遡った30年代を伺い知るような書籍を最近ポツリポツリと集めています。単に昭和レトロとさらり受け流してしまうだけでなく父母が一生懸命働いてくれたその後ろ姿を受け継ぎたいと思うこの頃です。
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