寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

JCI Iフォトサロン、岩波写真文庫の展示見てきました。

2007年12月16日 10時44分31秒 | 岩波写真文庫
『にっぽん1950年代「岩波写真文庫」の世界』を見てきた。
写真文庫制作の裏舞台にはこれまで無関心だったが、そこにも当然のごとく人間ドラマが存在し、そのあたりのいきさつが新鮮で思わぬ収穫となった。1階では作品編として・名取洋之助が撮った「忘れられた島1955」・東松照明の「やきものの町1955」・熊谷元一の「一年生1955」・薗部澄(駅と周辺1953-55)のパネル展示、また地下1階には写真文庫全286冊の現物展示があり圧巻。モノクロームの情景に遠い日の記憶が総天然色で忽然と甦り重なったとき、人は郷里の山河を思い、生まれ育った町を愛していたことに気づくだろうか。私も亡き父を思い、八十を過ぎた母の背中を優しくさすらなくてはと思う。


◎作品編展示&資料編展示ともに12月24日(月)まで
場所:JCI Iフォトサロン(日本カメラ博物館)
東京都千代田区一番町25番地JCI Iビル1階&地下1階
TEL(03)3261-0300
アクセス:東京メトロ半蔵門線半蔵門駅5番出口より徒歩3分/駐車場なし



早起きさせられ、おノボリさんのコテツは、
でんしゃがどーしてじめんのしたをはしるの???

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2 コメント

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ありがとうございました! (白山眞理)
2007-12-16 18:06:32
「にっぽん1950年代」を担当しました白山です。
ご来場いただき、ありがとうございました!コテツさんもご一緒だったとのこと、お目にかかれなくて残念でした。
展示の東松作品は、写真文庫製作時の写真原稿です。50年以上前のものですが、年月がいい味わいを付け加えているように思います。
写真と刊行物を一緒に見てみると編集意図が明らかであり、今回展示したトリミング前の写真からは写真家の視線が見えてくるようです。286冊の各々にこうした写真が数千枚も秘められていることが、写真文庫の底力と言えるのではないでしょうか。
寅の子文庫さんのますますのご発展をお祈りしています。
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目の保養になりました。 (寅の子文庫)
2007-12-17 02:31:43
白山眞理様、コメント有難うございました。

保存状態の良い写真文庫を追い続け20年もの歳月が経ちますが「写真文庫の歩き方」をどうも間違っていたように反省しています。これまでは作品として目に映る写真だけが全てであり、制作の意図や表面に顕われないモノを読むなどまったく思いもつきませんでした。先の赤瀬川セレクションでは編集・制作の舞台裏を読む愉しさを白山様の「写真文庫ひとくちばなし」に教わり目からウロコでした。

後先となりましたが『にっぽん1950年代・岩波写真文庫の世界』ワクワクドキドキしながら見学しました。本当はもっと時間をかけて見たかったのですが、コテツが飽きてジッとしておれず(仕舞いにはウンチがしたいなど困らせて・・・)早々に引き揚げる始末。あと一週間で終幕とはとても残念、全国行脚してほしいくらいです。

久し振りの上京は天気も良く、ポカポカ温かで良い記念となりました。白山様もどうか益々のご活躍、お祈り申し上げます。
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