「大学ラグビー考」

関東大学ラグビーリーグ戦大東大を中心に、気の向くまま書いて見ます。ときには陸上にもふれます。H.Nakamoto

明治優勝

2019-01-12 16:19:59 | 大学ラグビー

   22季ぶり明治、大学日本一

 

  天理が、ラインアウトから、定番の先制のトライを挙げましたが、直ぐに明治もトライを奪い返し、その後暫らく、5対5とどちらも譲らぬ拮抗したゲームが続きました。その数分後でしたか、天理陣内に攻め込んだ明治、11番の前方がぽっかり空いてしまい、そのまま走り込んだ11番のトライ、コンバージョンも決まって明治12対5とリードを奪いました。

  優勢にゲームを進めた明治に攻守ともに、終始勢いがありました。前に出るディフェンスで、天理の出足をつぎつぎに止めたことが、後半の天理の追い上げを振り切ることに繋がったと思います。22対17、5点差で、22季ぶりに明治が優勝、大学日本一に輝きました。

  今季、同じチームに3連敗はできないと、明治気力の勝利だったように思います。逆に、天理には、春・夏と連勝しているだけに、甘さが出たのかも知れません。ともあれ、ゲームは決勝戦に相応しい、いい内容でした。

  今季最後の大学ラグビー、NHK総合で楽しみました。


明治か天理か

2019-01-10 12:21:53 | 大学ラグビー

          明治か天理か、明治の新兵器〝ナックル・スクラム”も楽しみ

  

  大学選手権の決勝が3日後に迫り、一般紙のスポーツの記事やスポーツ紙には明大と天理大の決勝戦を占うような記事も見かけます。2日に行われた帝京大と天理大の準決勝も、確かに天理は強豪ですが、それでも王者帝京が負けるとは思いませんでした。

  よもや、あの帝京が1トライに抑え込まれてしまうとは考えもしませんでした。最近の両校の対戦カード(帝京大対天理大)で、試合結果を見てみますと、天理がだんだん差を詰めてきていることが分ります。

  2017・01・02:42対24

  2017・08・24:33対26

  2018・08・23:14対12

  2019・01・02:07対29

  おそらく、「ラグビー通」の間では、帝京の敗戦が時間の問題と、分っていたのかも知れません。われわれ素人筋は、帝京の10連覇は当然のことと思っていましただけに、王者・帝京大の敗戦には大きな驚きを禁じ得ませんでした。

  明治は、天理に2018シーズンの春と夏に

  2018・05・27 17対24

  2018・08・19 19対24

と、連敗しているだけに、12日の大学選手権決勝戦は、新兵器のナックル・スクラムで天理にリベンジすると意気込んでいる様子が報じられています。秩父宮はおそらく明治のファンで埋め尽くされるでしょうから、天理もやり難いに違いないでしょう。

  明治のナックル・スクラムなる新兵器、小生は全くどんな兵器か承知していませんが、FWの力比べが行われるなら、それもまた楽しみです。とにかく、関東のチームの3連敗は困ります。何としても明治に勝って欲しいですね。


天理強し

2019-01-08 22:33:52 | 大学ラグビー

 天理強し、王者・帝京も倒す

 

  三が日、準々決勝の天理大戦をオンデマンドで何度も見てみたのですが、天理の選手たちの体のつくりというか、筋肉のつき方が大東の選手とは大分違っていたように思いました。

  相当高度な筋肉トレーニングをしているんですかね。それにどの選手も生き生きとした、しかも、つやのある肌をしており、「ゴムまり」のようで、弾力性が見て取れるんです。

  ですから、大東のあの鋭いタックルを、2回、3回と弾むように、体をひねっては外し、ひねっては外しするボディ・コントロールは、まるで「ゴムまり」のように弾力的で、憎らしいほど倒れないんですね。びっくりしました。

  前半に取られた二つ目のトライは、その典型だったように思います。7分過ぎでしたが、キックの応酬から天理の8番マキシが抱え込んだボールを天理の9番藤原が出し、10番松永に振ると、松永は俊足を飛ばしながら、カヴァーしていた13番フィフィタに振り、ボールはすぐ後ろ、ブラインドを走り込んで来た14番久保に渡りました。

  久保は、一目散に大東陣に駆け込みますが、鋭い出足の大東の南、大矢、そして朝倉らのタックルに堪らず、倒れましたが素早く起き上がり、大東のゴールライン右隅に飛び込んでトライ、この久保のトライが序盤から、天理を勢いづかせてしまった原因だろうと思います。

  青柳監督が「勢いのあるラグビーを前半からやりたかったが、最初立て続けに点を取られて天理大学さんの勢いになってしまったのは誤算だった」、と言われていますが、まさにその通りだったと思います。

  ビッグゲームであればあるほど、許されない誤算に出ばなを挫かれたのがこの試合の敗因でした。それでも、後半15番鈴木選手の二つのトライで5点差に迫ったのは、今季の大東大の地力によるもだと思います。

  大東大を30—17で下した天理大、準決勝では、10連覇を目前の大学王者帝京大を29—7と大差で下し、大番狂わせを演じました。驚きました。「天理強し」の一言に尽きます。

  点差こそ12点と開きましたが、天理の4トライに対して、3トライと健闘した大東にも拍手を送ります。