智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

君をのせて

2010年08月06日 | 甥っ子の成長を見守る
先日、ふとTVをつけたら、

久石譲さん指揮による「(天空の城ラピュタの)君をのせて」が、流れていた。

涙があふれた。

胸に閉じ込めた哀しみがあふれた。


このほど、姉が離婚する決意をした。もうすぐ5歳と2歳の男の子を連れて。

愛のない人たちの、心無い仕打ちに耐えた6年に、ピリオドをつけることにしたのだ。

私も全面的に姉や子供たちの力になる決意である。


実家で暮らし始めて4ヶ月たち、姉や子供たちの生活が落ち着き始めた頃、

甥っ子が、ぽつぽつ義姉による虐待や義母による悪意ある行いについて、語り始めた。

姉は、その内容に激怒し、嫁ぎ先を決して許さない、と私に話した。

そして、もっと早く離婚すべきであった、胸が痛む、と泣いていた。


私は、「大丈夫、まだ間に合う、大丈夫、」と姉と自らを慰めた。

でも、私も、つらすぎて、衝撃が大きすぎた。


私や姉は、敬愛する父と愛情深い母に育てられた。

愛の思い出は、父が亡くなった後も、消えない。


姉の嫁ぎ先の人々の問題は、甥っ子が生まれてから表面化した。

次男が生まれた頃には、修復できない状況に、妹の私からは見えた。

でも、姉は、「父親のいない子にしたくないから」と我慢した。

嫁ぎ先の義姉や義母は、嫁いびりだけでなく、

嫁憎しから、その子供たちにも意地悪を陰でしていた。

まさか、自分の孫や甥っ子に、虐待行為を実行するとは、姉はそこまでは疑えなかった


婚家で、子供の異変に気づき、4歳の子に聞いても、当時は語らず、黙っていたそうだ。

義姉や義母に問いただしても、体よく子供のせいにされた。

そして、実家の母との穏やかな日々が続き、安心したのか、甥っ子は話し始めた。


「君をのせて」の詩と旋律が、

生きることの哀しみを、思い起こした。


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